2017年7月アーカイブ

『ザ・マミー/呪われた砂漠の女王』

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 皆さん、こんにちは女住人Mです。夏と言えばお化けやモンスターな季節!?今回はモンスター映画にトム様ことトム・クルーズが参戦7/28(金)公開の『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』をご紹介します。
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 トム様が演じるのは軍の関係者でありながらお宝ハンターでもあるニック。中東の砂漠で考古学者のジェニー(アナベル・ウォーリス)と相棒のヴェイル(ジェイク・ジョンソン)と共に石棺を発見、調査のためイギリスへ飛行機で運んでいる途中、思わぬ事故で機体は墜落。ジェニーは何とか脱出、即死と思われたニックはなぜか無傷で生還、石棺は行方がわからなくなります。その石棺の中には5000年前、生きたままミイラにされた王女アマネットが封印されていたのですが・・・。
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 本作はトム様VSミイラ女子(王女アマネット)の闘いを描いた作品ですが、今回もトム様のエンターテイナーとしての心意気にひれ伏すしかない、そんな1本に仕上がっています。何が凄いって、トム様自身のプロデュース作でも何でもないのに、いつも通り命がけのスタントで身体を張り、時に痛めつけられ、ついには全裸シーンまでサービスしちゃって、トム様大盤振る舞い過ぎ!!
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「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」を思い出して下さい。飛び立つ飛行機の羽にぶら下がったり、水中で長時間潜ってスタントしたり、100歩、いや1万歩譲って「プロデュース作品ならその分、お金の取り分も多いから、そりゃあ頑張るわな」と思ったとしましょう。(いえ、勿論トム様に関してお金のために何かやっているというレベルの人間ではないことは当然ですが・・・)

でも本作はユニバーサル・スタジオが自社のコンテンツである"モンスター映画"「ミイラ再生」(1932年製作)をリブートさせた、というどちらかと言うとスタジオ主導の映画なんです。そういった自分主導の映画でなくても、他の作品と変わらず気合いと魂を入れるトム様の熱い気概に満ちた仕事っぷりに「ありがたや、ありがたや」と拝んで観るしかありません。
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物語の前半、石棺を飛行機で輸送中に起きる事故シーンでは無重力シーンを再現し何度も撮影に臨んだそうで、これもトム様の発案で、共演者もきっと「マジか!これやるのか!」と思ったに違いありません。観ているこっちもお尻が浮きそうになりますからね。

 物語はミイラ女子アマネットが人間を襲い自らの肉体を再生させ、死の神"セト"を復活させるための生贄(!?)としてトム様に白羽の矢を立て、トム様VSミイラ女子の一騎打ちと思わせますが、そこにラッセル・クロウ扮する秘密組織"プロディジウム"のリーダー・ジギル博士まで登場し、闘いはくんずほぐれつな展開にも発展していきます。ジギル博士、そうあのジギル博士です。これにより増々トム様は孤軍奮闘ですが、なぜか相棒のヴェイルが飛行機事故以降、トム様にしか見えないミイラ状態で現れ、トム様の助太刀をする、モンスター映画なのにコミカルなシーンも満載なのでその辺りもご愛嬌です。
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 前述したように本作はユニバーサル・スタジオが自社の"モンスター映画"をリメイクする、その名も"ダーク・ユニバース"の1本目。この後「魔人ドラキュラ」「狼男」などが映画化され、ジョニー・デップが「透明人間」に、「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」でジョニデと共演中のハビエル・バルデムが「フランケンシュタインの花嫁」に出演することも決まっています。そんな壮大なプロジェクトのトップバッターにふさわしい本作、トム様のエンターテインぶりを是非スクリーンでご堪能ください。次回、トム様のご活躍は10月公開の「バリー・シール アメリカをはめた男」の際にご紹介します!そう、今年はトム様映画が2本も公開されるありがたYEARですからねぇ~。

By.M
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『怪盗グルーのミニオン大脱走』

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 皆さんこんにちは、女住人Mです。夏休み始めの3連休、皆さま如何お過ごしでしたか?さて今回ご紹介する作品は皆さまお待ちかね7/21(木)公開『怪盗グルーのミニオン大脱走』です。
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 孤児だったマーゴ、イディス、アグネスの三姉妹を引き取り、相棒ルーシーと結婚し、1作目では泥棒だったグルーも今ではすっかり良い人、良い父、良い夫。反悪党同盟の一員として働く日々ですが、悪党パルタザールを取り逃したことで組織をクビに。落ち込むグルーの前に双子の兄弟ドルーが現れたり、ミニオンたちが家出をしたりと事件勃発な予感!?
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 「怪盗グルー」シリーズは本作で3作目。シリーズを追うごとにその人気が高まっていますがその立役者はやっぱり"ミニオン"。と、言う訳で今回の邦題は『怪盗グルーのミニオン大脱走』とバッチリ"ミニオン"推しですが、彼らのハチャメチャな活躍ありつつ、グルーたちのドタバタ展開も忘れないでね!な本作。グルーの前に立ちはだかる悪役は世界最大のダイヤモンドを狙う元天才子役、今やすっかり忘れられた"あの人は今?"的存在なバルタザール。敵が魅力的であればある程、物語は盛り上がるの方式の通り、バルタザールのキャラが最高!
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80年代に全盛期子役だったという設定に沿って、マイケル・ジャクソン、a-ha、マドンナといった80年代のヒットソングがかかり、ダンスをしながら悪いことしちゃうんです。このあたりは大人の方がニヤニヤして映画を楽しんじゃいますね。「怪盗グルーのミニオン危機一髪」のテーマ曲「ハッピー」でお馴染みのファレル・ウィリアムスが本作でも楽曲を提供していてサントラもナイスですYO!
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そして新キャラ、グルーのまさかの双子の兄弟ドルーの登場です。実は世界的に有名な強盗だったグルーとドルーのお父さん。その遺産を相続したドルーは莫大な資金でもって憧れの父の家業を継ごうとしますが、残念ながら全くセンスなし。これがさらにグルーVSバルタザールの争いの足を引っ張ることに・・・・グルーとドルー、似ているけれどないものを一方が持っていることから喧嘩にも発展しますが、まぁそこは兄弟ということでまさかのエンディングにもご期待ください。
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 この他にもグルーと結婚し、一気に3人の娘の母となったルーシーのある一面が描かれたりとサイドストーリーもてんこ盛りですが、それでも結局はみんなの心をガッツリ奪っていくのはやっぱり"ミニオン"。
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悪党稼業から足を洗ったグルーに幻滅し、家出した彼らが街でトラブルを起こし大暴走!途中、なぜかみんなで歌のオーディション会場に迷い込むシーンはその可愛さに何度も何度も繰り返し見ちゃいたくなるハズ。またもや皆さんの心を鷲掴みでございます!何を言っているのかさっぱり??なのにとにかくキャラの可愛さ、無謀さ、明るさでもってこんなに多くの人を虜にしている"ミニオン"は本当に恐るべしです。
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 暑い日が続くと「あまり考えずに単純になんか楽しいことしたいな~」という気分になりますが、そんな欲求を全方位で叶えてくれるのが『怪盗グルーのミニオン大脱走』ですYO!

By,M
©UNIVERSAL STUDIOS

『カーズ/クロスロード』

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 毎日暑いですね、女住人Mです。
さてあのテーマ曲と共に7/1から『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』もスタートしシネマイクスピアリも夏本番!といった感じですが、まだ始まったばかり。今回はディズニー/ピクサー最新作7/15公開『カーズ/クロスロード』をご紹介します。
 言わずと知れた「カーズ」シリーズ3作目。長年レース界のスターとしてトップに君臨していたライトニング・マックィーンの前に次世代レーサー、ジャクソン・ストームが台頭。実力にも陰りが見え焦り始めたマックィーンはレース中にクラッシュ事故を起こしてしまい、まさに人生の岐路=クロスロードに立たされます。
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 車大好きジョン・ラセターさんが製作総指揮を務めていることもあって車表現は尋常じゃないぐらいのマニアック度が発揮されている(らしい)本シリーズですが、車に興味がなくても心奪われてしまうのが「カーズ」の世界。それはやっぱりメッセージ性の強さにあるでしょう。今回のテーマはズバリ"世代交代"!

 若い時は勝つことが全てだったけれど、仲間たちや恩師の出会いによって、他にも大切なことを見い出し今やベテラン・レーサーとなったマックィーン。次世代型レーサーが登場しても「若い者には負けんぞ、わしには経験もあるからの。がはは」と高笑いしていても、体力の衰えというのは確実にやってきます。そう、誰にも同じように時間が流れ、老いがやってくる、不公平な世の中でこれだけは平等なんです。ジワジワやってくる老いの足音はある日突然ダムが決壊するかのごとく一気に押し寄せてきます。若者の存在が戸惑う先人に「もうあんたの時代は終わりだよ」と告げます。そして焦ったら最後、どんどん追い込まれていくのです。
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若者と同じようなことをしてみては失敗し、焦っては空まわり・・・昔は出来ていたこともどんどん出来なくなってくる、って何の話だよ、ってこれが今回の「カーズ」なんです。車の話だろ?子供向けのアニメだろ?そう思っていたらたまげます。
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 クラッシュ事故の後、怪我からは回復するも、受けた心のダメージの方が想像以上に深かったマックィーンの挫折はさらに続きます。ですよね、年を取るとメンタルの方が回復遅いですもんね・・・そんな時に相棒として若きトレーナー、クルーズ・ラミレスがマックィーンをサポートします。
自身の憧れでもあったマックィーンのために"スピードが全て"をモットーに最新知識を駆使して"再生プロジェクト"に立ちあがるクルーズですがそのやり方はマックィーンには向きません。トレーニングセンターを飛び出した彼は自分流のやり方で再起をかけるのです。そんな中でマックィーンはクルーズが知らないことを伝授したり、時にぶつかりあったり。その光景はまさに世代交代の正しい有り様ではありませんか。古きことにも新しきことにもそれぞれ長所短所があるものです。世代の異なる者同士が互いを敬うことで、新しい道を模索し発見する。『カーズ/クロスロード』はまさにそれを象徴する物語なのでした。
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この夏休み、子供のために一緒に観てやるか、と思った大人も、カーズ、可愛いな~とキャラに惹かれて観に来た方も、まさかの展開に"カーズ"の世界観の深さに、きっと驚くことでしょう。
そういう意味でも家族みんなで楽しめる1本です。そして恒例の同時上映の短編、今回は『LOU』。子供たちが大好きな休み時間の運動場を舞台にこれまた大人から子供まで楽しめて、ジ~ンとくる物語の誕生ですYO!

シネマイクスピアリのエントランスでも恒例のフォトロケーションが「カーズ~」と「パイレーツ~」の世界観で展開中。映画と併せてお楽しみ下さい♪

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『ジョン・ウィック:チャプター2』

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 湿気ムンムンな今日この頃、スカっとした映画を観たくなりますね。皆さんこんにちは、女住人Mです。という訳で今回はめくるめくアクションシーンでスッキリ爽快、7/7(金)公開『ジョン・ウィック:チャプター2』をご紹介します。
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 そもそもジョン・ウィックとは何ぞや?ですが、彼は最愛の女性ヘレンと出会ったことで引退した元殺し屋、演じるはラーメン大好きキアヌ・リーブス。病気でヘレンを亡くした上に彼女から贈られた愛犬をマフィアに殺されたことで復讐のため元の家業に復帰!というのが前作のあらすじでその5日後から描かれるのが本作です。
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ワンコの復讐を終え、新たなワンコを飼うことにしたジョンさんの元に今度はイタリアン・マフィアのサンティーノから姉殺しの依頼が舞い込みます。平穏な生活に戻ろうと思っていたのでジョンさんはこれを拒否。それに逆ギレしたサンティーノがジョンさん宅を破壊。サンティーノは生き伸びたジョンさんの復讐を恐れ彼の首に7億円の懸賞金をかけたことで、ジョンさん、今度は世界の殺し屋に命を狙われます。
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 前作を観ていなくても、キアヌのアクション映画、殺し屋で非道だけどワンコ大好き、"コンチネンタル"という世界中の殺し屋をサポートする謎の組織がある、というぐらいの知識があれば本作からでも楽しめる安心設計です。そして本作のポイントはやっぱりキアヌ!「マトリックス」で人気の座を不動にしたキアヌ(現在52才)が50代目前にして再びアクション映画で完全復活を遂げたのが本シリーズ。
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(ローレンス・フィッシュバーンも登場で、さながら「マトリックス」同窓会。)

実は子供の頃から千葉真一の大ファンで千葉ちゃんを「マエストロ」と呼ぶキアヌ。自身の初監督作品はアメリカと中国の共同制作「ファイティング・タイガー」という武術映画な所からも筋金入り具合が伺えます。で、「マトリックス リローテッド/レボリューションズ」でスタントコーディネーターを務め、キアヌのスタントダブルも兼任していたチャド・スタエルスキを前作から監督に抜擢し、銃とカンフーを融合させた"ガン・フー"アクションを作りだし、柔道の技をベースにした動きにもさらに磨きがかかりバージョンアップ!おまけにキアヌからも「狂ってるよ」とお墨付きのカーアクションも増量で宣伝ではこれを"カー・フー"、ナイフを使った格闘スタイルは"ナイ・フー"と名付け、とにかく"フー"を付けておこうというスタンスが最高です。
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 またジョンさんが属する殺し屋の組織"コンチネンタル"。ホテルという体裁を取っているこの組織、大人の子供心をくすぐる設定てんこ盛り。コンチネンタルホテル・ローマに向かったジョンさんがサンティーノを倒すために殺し屋の装備、先ずはスーツの仕立てから始まり、銃やナイフの調達をする一連のシーンは「007」はたまた「キングスマン」彷彿でテンションがアガ↑ること間違いなし!こういう映画はとにかくルックス、恰好から入るのが鉄則なのです。
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 そして主役と敵対するキャラが魅力的だと映画自体が締まる、というのもセオリー。本作ではサンティーノの部下、言葉は発せず、手話でコミュニケーションをとるジェンダーレスの美しき殺し屋アレスに注目!演じるは「バイオハザード:ザ・ファイナル」や「トリプルX:再起動」といった映画でも登場し赤マル急上昇なルビー・ローズ。ジョンさんを応援しなきゃなのに、アレスの勝利を願ってしまうほど、クールビューティーな風貌とキレキレのアクションで今後も期待大なのです。
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 前作ではかわいいワンコが殺されてしまう・・・という設定があった為、愛犬家からは「そんな映画観られない・・」という声も上がりましたが、本作ではワンコに対する危機管理は万全ですので、ワンコ大好きな方も安心してお楽しみ下さい♪
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(ニューヨーク観光映画としても楽しめます。こちらはブルックリン・ブリッジとジョンさん、そしてワンコ)

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