2016年8月アーカイブ

 みなさん、こんにちは女住人Mです。ここに来て大型台風の到来が続きます。そんな時、舞浜界隈は陸の孤島になって身動きが取れなくなるので、マジックでもって瞬間移動とかしたくなります。と、無理矢理話をもっていきました。
今回ご紹介するのは9/1(木)公開『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』です。
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 主人公はど派手なイリュージョンで巨大な悪を暴く犯罪者グループ"フォー・ホースメン"。FBIから追われるも権力者の悪事を暴露し、汚れた金を強奪する世直しマジックでもって、世間からは喝采を浴びる一面も。そんな彼らがある企業の不正を暴こうとしていた矢先、逆に罠にはまり、敵の陰謀に加担せざるを得なくなります。
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前作の世界的ヒットを受け作られた本作。"フォー・ホースメン"の一人、女性イリュージョニストを演じていたアイラ・フィッシャーが(ご懐妊で)降板したため、新たにリジー・キャプラン扮するルーラが新規加入した以外は前作メンバー再集結。そして、今回の敵は数年前まで魔法をかける側にいたハリポでお馴染のダニエル・ラドクリフが天才エンジニア・ウォルターとして登場。イリュージョンを見破り、先回りして"フォー・ホースメン"を騙し、彼らを利用し脅迫するのです。あんなにおぼこい少年だったラドクリフくんがこんな悪~い奴を演じるようになるなんて!ラドクリフくんもこれまでのイメージを払拭するべく、悪役を演じたり、最近では死体を演じたりとなかなかガッツある役者に成長しています。
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さて「グランド・イリュージョン」の魅力は何てったって、スタイリッシュな映像と奇想天外なマジックの数々。「だって映像だもん、何だって出来るじゃん」というコメントは禁句です(笑)確かに映像表現で何だって出来る訳ですが、本作のマジックの多くは実際に役者たちが行っています。

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その指導にはデヴィッド・カッパーフィールドを始め世界的イリュージョニスト、メンタリスト、とリアル"フォー・ホースメン"がサポートしているだけあって、劇中のマジックシーンはどれもスピード感に溢れ、斬新!おまけに「どうにか次の展開を予測してやろう」と思って観ちゃうので、気付けば集中しまくり、映画の世界に没頭している自分が・・・。カッパーフィールド曰く「劇中のイリュージョンは現実の世界で全て再現可能」だそうで、本当なのか!?

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と、前作にも増してど派手なイリュージョンシーンに度肝を抜かれ、ジェシー・アイゼンバーグ扮するアトラスがリーダーとして、チームをぐいぐい引っ張る展開にドキドキなのですが、個人的にお伝えしたいのは本作の実質上の主演はマーク・ラファロ扮するFBI捜査官ディランであることです!マーク・ラファロと言われても??だと思いますが、「アベンジャーズ」シリーズのハルク、緑色のハルク、と言えばわかってもらえるでしょうか。最近では「スポットライト 世紀のスクープ」で熱血ジャーナリストを、「はじまりのうた」では昔はイケてた音楽プロデューサーを演じていました。
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確かな演技力、そして癒されオーラと愛嬌を兼ね備える今年49歳のラファロおじさまは特に都会の疲れた女性の間で人気急上昇中。(私調べ)そんなラファロが扮するFBI捜査官ディランの過去が物語に関わってくるのでもうラファロ・メガ盛りで、アクションとかもやって見せちゃいますわよ。全国のラファロファンの皆さま、必見!!(因みにラファロ好きな女性を"ラファ女(じょ)"と呼ぶ、を浸透させるべく日々活動しています。)

 と、個人的見解に走り過ぎましたが、イリュージョンは現実世界を一気に忘れさせてくれる不思議な魔法なので「いっちょ騙されるかっ」といった気分で是非楽しんで下さいね♪

By.M
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『青空エール』

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 皆さん、こんにちは。母校が今年甲子園に行きました、女住人Mです。
今回ご紹介する作品は8/20(土)公開の『青空エール』です。
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 吹奏楽の名門・白翔高校に入学したトランペット初心者の小野つばさ(土屋太鳳)。何度も挫折しそうになった時に助けてくれたのはクラスメートで甲子園をめざす野球部員の山田大介(竹内涼真)だった。甲子園で大介の応援をしたいつばさ、そんなつばさを甲子園に連れていきたい大介。お互いを励まし合う中で、二人にほのかな想いがめばえていく・・・。
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と、あらすじからも溢れる純度100%"まさに青春"な学園ものの本作。そうですよ、高校生と言えば"部活"ですよ。高校生の事件は放課後に起こるってもんです。主人公のつばさと大介は吹奏楽部と野球部と違う部活に所属していますが、そこにかける想いが似ていたので、すぐに意気投合し、互いを想い合うように・・・。でもつばさは初心者で始めたトランペットをうまくなりたい、部内で足を引っ張らないよう頑張らねば、という思いがあるし、大介も甲子園という大きな夢がある。自分が相手や他人の迷惑な存在になってはダメだ、という思いがあるから自分の気持ちをすぐには口には出さない。健気、なんて健気なんだ~。
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(運動神経抜群な太鳳ちゃん、もっとガチなアクション映画にも出演して活躍してほしい・・・
谷垣健治さんがスタント・コーディネート、真剣佑くんと共演でどうでしょう。)

最近はドSな彼氏が上から目線でオラオラする学園ラブストーリーが続いたので、私はこの展開だけで心が洗われちゃいましたよ(笑)。しかも大人になったら他人のことは置いておいて自分のことしか考えませんからね。これが大人だったら「野球と私どっちが大事なのよ!」とか言うパターンですよね。(あっ、大人というより個人の問題??)

相手を思う気持ちは高まっていくのですがだからこそそれを押し付けることなく、つばさはトランペットを、大介は野球を頑張り、互いにエールを送り合い続けます。でもその間にも高校生の放課後ではいろいろな事件が起きてしまい、二人の距離が友達の枠を越えることを許さない・・・。決して想いがない訳じゃない、いやむしろあるからこそ近付かない、こんな恋愛なかなか出来ませんぜっ!
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 しかもつばさを演じる土屋太鳳(たお)ちゃんも、大介を演じる竹内涼真(りょうま)くんも役にぴったり。爽やか過ぎる、眩し過ぎる、好感度高すぎる!!こんな二人が真っ直ぐに青春する姿、同世代には共感しやすく、大人には「こんな恋愛したかった!出来ることなら時間巻き戻して、こんな恋愛を!」と羨望の眼差しで見つめること間違いなしです。
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 そして、オリンピック開催に伴い、TVの前で日本人選手、ご贔屓の選手にエールを送り続け、"応援"という行為がそれを受ける人のパワーになるだけでなく、エールを送る者の心も熱くし、気持ちが沸き立つ、そんな経験をされた方も多いんじゃないでしょうか?自分には出来ないけれど、何かを成し遂げようとひた向きに頑張る人にエールを送ることで自分もいつしか勇気づけられていく・・・・。
オリンピック選手への応援に力を注いだ皆さんにも是非この映画、観て頂きたい!で、今度は恋に部活に頑張る二人にもエールを送ってください♪
いや~、青春っていいね!

(C)2016 映画「青空エール」製作委員会 (C)河原和音/集英社
By.M

『ゴーストバスターズ』

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 皆さんこんにちは、女住人Mです。
夏だ!オバケだ!ゴーストだ!という訳で今回は8/19(金)公開の『ゴーストバスターズ』をご紹介します。
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 言わずと知れた80年代に世界的大ヒットした「ゴーストバスターズ」。映画をよく知らなくてもあのテーマ曲、Noゴーストのアイコン、マシュマロマンといったモチーフで「ゴーストバスターズ」を何となく知っていると言う人はたくさんいると思います。大人気映画だったため、何度か続編話が上がるもの、主要メンバーのハロルド・ライミス死去により、実現せず・・・だったのですが、本作でリブート!再始動なのです!
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 物語の舞台はNY、天才物理学者のエリン(クリステン・ウィグ)は、科学的根拠のない"幽霊本"を過去に発表していたことがバレて大学をクビに。成り行きで超常現象研究に没頭していた元友アビー(メリッサ・マッカーシー)、彼女の研究仲間にして発明家のホルツマン(ケイト・マッキノン)と共に"幽霊退治"をする会社<ゴーストバスターズ>を起業!これにNYのことなら何でも知っているパティ(レスリー・ジョーンズ)とイケメンなだけで秘書として採用されたケヴィン(クリス・ヘムズワース)が加わり、突如増殖したゴーストたちと戦います。
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 オリジナル版メインキャストは4人の男性でしたがリブート版は女性4人。公開前は往年の「バスターズ」ファンから懐疑的な声があったもの、出来上がった映画は「映画も観る前からいろいろ文句を言ってた人、はい、ここで正座!」と言いたくなるぐらい最高!!な出来栄え。特に日本では女性メインキャストの知名度が低いので不安視される方も多かったかもしれませんが、英語圏ではハリウッドを代表するコメディエンヌとして、彼女たちはむちゃくちゃ人気があるんです。

皆、コメディセンスが抜群な上に(クリステンとメリッサも出演していた)「ブライズメイズ 史上最悪のウエディングプラン」で女子コメディぶっちゃけ系映画の大ヒット作品を手掛けたポール・フェイグが監督をしているので、彼女たちの魅力が余すことなく発揮されているし、熱狂的ファンの多い「ゴーストバスターズ」への最大限の敬意が伺えるストーリー展開に、もう胸高まる~!!
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 そして、コメディエンヌたちの集合体なので「キレイどころのヒロインやかっちょいいヒーローがいないじゃないか」とお嘆きの方もいるかもしれませんが、ところがどっこい、ちゃんといるんですYO!先ずは4人女子の存在をも脅かす、いやむしろこの人の存在が全てをかっさらうぐらいの破壊力を持つ秘書ケヴィン、演じるは「アベンジャーズ」シリーズのソーでお馴染、クリヘムことクリス・ヘムズワーズ。作品の資料にはケヴィンのことをこう表記されています、"黙っていれば間違いなくモテるが口を開けばバカがほとばしる"と。ルックスは100点満点なのに中身がカラッポ過ぎるメガネ男子をクリヘムがこんなに完璧に演じきってしまうとは・・・まさかソーより彼の当たり役がこんな形で誕生するとは・・・。クリヘムをこんなに愛おしいと思う日が来るなんて私もビックリです。しかも本作におけるヒロインはまさかのケヴィン!特にエンドロールに至るまで彼の魅力は炸裂なので、本編が終わってもすぐ席を立たないよう注意です。
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(職場にケヴィンがいる、という妄想で私、日々の仕事頑張ります!)

そしてヒロインがケヴィンだったように、本作のヒーローはまさかのホルツマン、お化け退治のための様々な武器を発明するホルツマン!演じるケイト・マッキノンは本国ではヒラリー・クリントンなどの行き過ぎるモノマネで知られていますが、もうとにかくかっちょいいー!!ロックでパンクだけど、可愛げもあって、ピュア。この映画で日本国中が性別問わず、マッキノン演じるホルツマンに恋すること間違いなしなんです!!
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(ゴーグルがトレードマークのホルツマン(右)。惚れる、惚れてまう~)

 愛され度が高い作品のリブート映画が成功することはなかなか難しいですが、本作はバッチリ楽しい1本に出来上がっていますし、オリジナルファンが観たいもの、ほしかった要素もちゃんとあるので、残り僅かの夏休み、是非この映画を家族で友達で、大勢で観てほしい!オリジナル版未見でも全然大丈夫な安心設計です!
お化けがあなたに襲いかかってくる!?ハミ出る3Dもオススメ~!!

By,M
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

『ジャングル・ブック』

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 皆さんこんにちは、女住人Mです。この夏はディズニーの大作映画が3本も続けて公開される"ディズニーフェス"さながらの賑わいですが、今回はそのトリを飾る8/11(木)公開の『ジャングル・ブック』をご紹介いたします。
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 「ジャングル・ブック」はノーベル文学賞作家ラドヤード・キップリングが書いた児童文学で、ウォルト・ディズニーが最後に手掛けたアニメーションとしても有名です。主人公のモーグリ(ニール・セディ)はジャングルの動物に育てられた少年。黒ヒョウのバギーラに自然で生きる知恵を教わり、オオカミのラクシャに愛情を受け幸せに暮らしていたのですが、人間への復讐心に燃えるトラのシア・カーンに命を狙われ、ジャングルを追われます。全米では3週連続週末ランキングTOPだった上に世界中でも大ヒットしている本作。日本は満を持しての夏休み公開となりましたが、なぜこの映画がこんなに世界中で大ヒットしているのか、それはかいつまんで言うと

その1、モーグリ少年以外がCGで描かれていて、人間・動物・自然、この融合がリアル過ぎ!最新技術を駆使した映像すげぇ!

その2、2000人の候補者から抜擢された主役のモーグリを演じたニール・セディ君が初演技、しかも自分以外がCGという特殊な環境下、その演技力が抜群過ぎる!

その3、字幕版、吹替版共にその豪華さと気が効いた声優キャスティングがニク過ぎる!
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ということは宣伝文句でも語られていて、まさにその通りなんです。でも、私は観る前から「なんで今『ジャングル・ブック』?しかも何で世界中で大ヒットしてるの??動物がしゃべってる映画だよね。そこに感情移入とか出来んの?」と思ったりもしたのですが、まぁ映画を観れば本作が大ヒットしているのは一目瞭然で、モーグリがジャングルを追われ人間界に戻ろうとする過程で自分のアイデンティティを見付けていく様が本当に生き生きと描かれ、観ている間、自分の中の"生きてやる"という生命力までもフツフツとみなぎっていく、なんかとっても不思議な感覚になる映画でもあったのです。
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 そう思ったのは本作のポイントその4、CG技術の素晴らしさが特に語られてはいますが、やっぱり脚本がしっかりしている、ってことなんです。原作は100年以上も前に書かれていますが、今だからこそ語られるべきテーマ、その必然性に富んでいるのです。動物たちの中で唯一人間であるモーグリがその異なる世界で共存して生きるのか、それとも異端であることが災いにならぬようそこを去るのか、それともそのどちらも越えた解決策を見い出そうとするのか。モーグリの選択は今の視点で置き換えると現代の問題点ととてもリンクしているのです。一見、楽しいエンタメ映画なのに、その根底にあるメッセージ性に驚かされる。「ズートピア」もそうでしたが、こういうアプローチの仕方は今のディズニー映画らしさの象徴とも言えます。
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そして、そんなテーマがありつつ、さらにこの映画の監督をしたジョン・ファブローの監督人生とモーグリの生き様を重ねた時にそのシンクロに私は胸が熱くもなったのです。ジョン・ファブローは「アイアンマン」とその続編の監督を手掛け、人気監督の仲間入りを果たしたもの、「アイアンマン2」はヒットこそはすれど、ファンからはあまり評価されず、彼自身が悩んだ時期があったと言われています。スランプになりつつ「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」を監督・主演し、スタジオから依頼された作品でもなければ、莫大な予算もかかっていない、ファブロー監督自らがやりたかったものを一生懸命作って、それが大ヒットして、観客からも大絶賛されたんです。

なんかちょっと話が飛躍しすぎかもなのですが、「おまえはここにいるべきじゃない」とジャングルから追われたモーグリが「じゃあ自分って何なんだ」と悩み、その過程で「でも自分が生きることに向かないとされた場所でも、自分らしく生きる術を見付けることは出来ないか?」と模索する様は、ジョン・ファブロー監督そのものにも見えて、モーグリの決断と監督のそれを重ねて、私はなんか胸熱になったんです。
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ファブロー監督に「考え過ぎだよ」って言われそうですが、でもそう思えたんです。モーグリ=ジョン・ファブロー同一人物説を提唱したい私としては、ファブロー監督が再びメジャー大作映画を手掛け、華麗に復活を遂げ、モーグリのように自分の居場所を新たに見つけた監督がこれからまた次の次元の映画を作ってくれるハズ!楽しみだな~、なんて思ったりもしたのです。つまり何が言いたいかと言うと、作り手の想いは確実に映画そのものに反映されるので、前向きパワーみなぎるジョン・ファブローが手掛けた『ジャングル・ブック』が面白くない訳がない、ということなのです!
ガッテンしていただけたでしょうか?

By.M
(C)2016 DISNEY ENTERPRISE,INC

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