2014年11月アーカイブ

『日々ロック』

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 皆さんこんにちは。11月、ライブに5回も行ってしまった女住人Mです。
今回は音楽好き、音楽フェス好きの方にはたまらない1本、11/22(金)からシネマイクスピアリにて公開中の『日々ロック』をご紹介します。
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 主人公は金なし風呂なし彼女なし、ないないづくしのヘタレロッカー・日々沼拓郎(野村周平)。ロックへの愛情だけは誰にも負けない拓郎は友人と“ザ・ロックンロールブラザーズ”と言う名でバンドを組んでいますが売れる兆しなし。そんな拓郎がトップアイドルとして君臨する宇田川咲(二階堂ふみ)と出会います。
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 さて、『日々ロック』はシネマイクスピアリのご当地映画といって過言ではない1本、ってご存知でしたでしょうか?宇田川咲と出会った拓郎たちが咲のコンサートに行くシーンがあるのですが、そのライブシーンの撮影がなんとシネマイクスピアリと同じく、東京リゾートに立地する多目的ホール、舞浜アンフィシアターで行われたのです!よく知っている場所が映画の中に出てくるとドキドキしちゃうものですね。

本作の監督入江悠さんはこれまでインデペンデントで「SRサイタマノラッパー」シリーズ(青春映画、音楽映画として最高のシリーズ!)や「劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴りやまない」(神聖かまってちゃんを知らなくても感動!)のメガホンをとり、立て続けに音楽映画を撮ってきた監督。なので、本作のライブシーンはどれも見ごたえがあって、映画を観ながらライブ会場さながらの興奮が体験出来るんです!特に舞浜アンフィシアターでの撮影はあのキャパで、エキストラの方を1000人集めた入魂シーン。

 私、この撮影現場にお邪魔したのですが、本当に凄い熱気なんです。映画の中では10分弱ぐらいのシーンだったと思うのですが、朝から晩まで何度も何度もリハーサルをして、撮影しての繰り返し。エキストラの方のテンションもどうしても下がっていくところを助監督さんなどが必死にアゲていき、監督がほしいイメージを伝え、さらにエキストラや役者の気持ちを鼓舞する。舞浜アンフィシアターはステージが半円形のようになっていて、客席も婉曲していることもあって、盛りあがった時の画がとてもかっこいい!!舞浜アンフィシアターの設計が活かされたライブシーンにもなってます。
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 と、なんだか身内宣伝みたいになりましたが、それを置いてもこの映画、私好きなんですよね〜。ヘタレのロックバカ少年の話なので青臭さ満載なのですが、そういうまだ何者にもなっていない青年が一生懸命な姿って憎めないんですよね。若い頃はそういう青さにイライラしていたんですが、年を重ねると辿った道には寛大になれるもので・笑
若い時は経験がないから、何やるにも遠回りになって、不器用で、表現する、伝える術が真っすぐにしかいかない。だからそれが誤解を招いたり、時に人を傷つけたりもする。この映画の中の若者もみんなそうで、トップアイドルの咲ちゃんも大人に囲まれて大人社会にいるけれど、もっと生き易い道があるのに若さ故、まっすぐ過ぎて苦悩してしまう。器用に生きられればそれに越したことはないけれど、なかなかそういう風にはいかないですよね。だってそれが青春だもの!!
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 本作にはたくさんのライブシーンがありますが、本作のクライマックスで拓郎ほか“ザ・ロックンロールブラザーズ”のみんなが咲のため暴風の中、歌を届けるシーンがあります。もうそのシーンは本当に胸アツ!!!不器用だからこそ、真っすぐに、好きな音楽で好きな人へ想いを伝える拓郎。そしてそれに応える咲の満面の笑みは本当にグっときます。あ〜青春、最高!!
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 と言う訳で、ロックフェス好きな方には特にオススメです的『日々ロック』はシネマイクスピアリにて上映中です。
舞浜アンフィシアターの撮影で宇田川咲を演じた二階堂ふみちゃんが着用した衣装を
12/7(日)までイクスピアリ 2Fトレーダーズ・パッセージ ショーケースで展示
しているのでそちらもご覧下さいね!

By.M
?2014「日々ロック」製作委員会 ?榎屋克優/集英社

『フューリー』

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 皆さんこんにちは、女住人Mです。もうすぐで12月になりますね。
今週末ぐらいから年末〜お正月向けの大作映画がどんどん初日を迎えます。
今回ご紹介する作品は年末年始をにぎわす映画の1本11/28(金)公開の『フューリー』です。
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 舞台は1945年第二次世界大戦におけるヨーロッパ戦争終結4週間前。ドイツに侵攻し熾烈な地上戦を展開する連合軍のウォーダディー(ブラッド・ピット)率いる戦車隊。彼らは“フューリー”と呼ばれるシャーマン戦車に乗り組み過酷な戦争を生き延びていました。度重なる激戦を勝ち抜いてきた彼らのもとに戦場未体験の18歳の新兵ノーマン(ローガン・ラーマン)がやってきます。ウォーダディーと彼の3人の部下に手荒く迎えられたノーマンが目の当たりにするのは戦地の悲惨な現実。やがて想定外の事態により味方の戦車が次々と破壊される中、フューリーの乗員たちはわずか5人で敵のドイツ軍部隊300人を迎え撃たねばならなくなります。
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 「キック・アス」からオスカー作品「それでも夜は明ける」まで幅広いジャンルの作品をプロデュースし、そのプロデューサーとしての手腕も高く評価されているブラピの最新作が本作。もちろん今回も製作総指揮を兼ねています。そんなブラピが魅了された企画の発案者が本作の監督にして元軍人という異例の経歴を持つデヴィッド・エアー。目利きでこだわり屋のブラピと元軍人さんが作る戦争映画ということで、こういった類のものがお好きな(特にお父さん世代)にはたまらない1本になっています。
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 特に話題になっているのが88?o砲と頑強な装甲を兼ね備えたドイツ軍の戦車ティーガーと機動力で勝るアメリカ軍のM4中戦車シャーマンが激突する戦車バトルシーン。なんと当時1354輌しか作られなかったティーガー戦車が、15年もかけて自力走行可能なコンディションに修復され、現存するたった6台中、唯一動態保存されているティーガーがこの映画で実際に使われているのです。スピルバーグが監督した「プライベート・ライアン」はそれ以前と以降で戦争映画の歴史が変わったと言われる程、リアリティを追及した作品でしたがその「プライベート・ライアン」ですらソ連の改造車がティーガー戦車として登場していた程です。製造後70年以上も経っている本物のティーガー戦車が映画の中で走行するシーンは本当に圧巻。
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戦車の模型を作る趣味を私は持っていたことはありませんが、こういったものに興味がない私が見ていてもティーガーの凄さには圧倒されまくりです。もう映画館が戦場になってしまうほどのド迫力!ティーガーは2?`先のシャーマンを簡単に爆破出来るほどの強力な主砲を持ち、シャーマンが5台ぐらいかかってやっと1台のティーガーが倒せるほどだったらしいんです。ティーガーは怪物みたいなバケモンなのです。個人的には戦車VS戦車のバトルでこんなに恐怖感を覚えたのは私、初めてでした・・・ぶるる。
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 そんな映画なので、もちろん俳優たちの気合いも入りまくりです。撮影前にはブラピはもちろん、主要キャストは皆、役作りのためにブートキャンプに臨んでいます。中には「戦争に行っているのに怪我をしていないのはおかしい」と顔にナイフで傷をつけたシャイア・ラブーフみたいな役者までいたそうで。「それ今のメイク技術で充分表現出来るんじゃないか?」と思ってしまいましたが、それほどまでに役に没入したんでしょうね。

戦車は乗り込んだ兵士たちが連帯して動かすものだそうでそれ故、ブートキャンプまで一緒に体験したからこそ生まれた結束力が演技に確実に活かされていることもわかります。そして彼らにとって一緒に乗り込む戦車=彼らの家であり、それを指揮するブラピ扮するウォーダディーは父であり、部下は子供たちという関係性になっていくこともヒシヒシと伝わります。戦場という極限の環境の中でチームワークでしか生き残ることが出来ないため、重大な局面では信頼し合うしかない。だからこそ、そこにドラマが生まれていくのです。
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 とは言え、本作は戦争の善悪を描く、お涙ちょうだい的な戦争映画ではなく、アメリカで“勝利を収めた戦争”として位置づけられる第二次世界大戦であっても、実際には6千万人とも言われる多くの兵士の命が失われた、という事実がまざまざと描かれます。結局、戦争に勝ち負けや良い悪いはなく、それが引き起こすのは“死”という悲劇しかないということが痛烈に提示されます。それは軍人だったデヴィッド・エアー監督が描いたからこそより説得力が増すメッセージになっているのだと感じます。“本物”にこだわったからこそ伝わるものを是非スクリーンでご堪能ください!

By.M
(C)Norman Licensing, LLC 2014

『ショート・ターム』

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 皆さんこんにちは、女住人Mです。
今回は今年に入ってとりあげてきた作品の中でもかなり気持ちが入っているそんな1本、11/15(土)公開の『ショート・ターム』をご紹介いたします。
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 物語の舞台は問題を抱えたティーンエイジャーをケアする短期保護施設“ショート・ターム”。ケアマネージャーのグレイス(ブリー・ラーソン)は少年少女たちの安全な生活を守るためにここで働いています。彼女には同僚でボーイフレンドのメイソン(ジョン・ギャラガー・Jr.)がいて一緒に生活もしているのですが、グレイスの妊娠により、状況が少し変化します。そんな折、“ショート・ターム”に15歳の少女ジェイデンが入所してきます。彼女の心の痛みを自分のことのように理解出来るグレイスですが、彼女自身、愛するメイソンにすら打ち明けることが出来ない傷を抱えていたのです。
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 本作は2013年のサウス・バイ・サウスウェスト映画祭でプレミア上映されて以降、世界中で30もの映画賞を受賞、今もなおクチコミで評判が広がっている作品です。その盛り上がり方は今年上半期日本で大ヒットした「チョコレートドーナツ」に似ています。誰もが知っているスターが出ている訳でもなく、有名監督がメガホンをとった訳でもない、低予算のインデペンデント映画。でもそんな作品でも世界中でクチコミが広がりこの映画を愛してやまない人たちがたくさんいる、映画を観た多くの人が「この映画をもっとたくさんの人に観てほしい」と願ってしまう。観た人の心を掴んで離さないそんな力を持つ“愛され系映画”が『ショート・ターム』なのです。

なぜそんなにもこの映画が愛されるのか・・・

 皆さんは映画を観ている時に登場人物にどんどん感情移入し、彼ら彼女らのことが頭から離れなくなることってありませんか?映画の中でもしその主人公たちが何か救いようのないトラブルに巻き込まれた時に「どうか助かって!どうか幸せになって!」と願って止まない時ってありませんか?フィクションの世界の住人がまるで自分の世界の一部の存在に感じてしまう。私がついつい肩入れしてしまう映画の多くはこういったタイプの作品です。そして本作はまさにそんな映画です。
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 この映画の主軸となって語られるケアマネージャーのグレイス。彼女は職場でも信頼され、同僚のメイソンと一緒に暮らし、何気ない日常を幸せに暮らしています。でも彼女は妊娠したことで情緒不安定になっていきます。メイソンはユーモアのセンスにも溢れ、我慢強く、優しく、これ以上ないボーイフレンドなのですが、彼女は中絶を決意しています。グレイスは彼を心から愛しているにも関わらずなぜそういう選択をしようとしているかの真意もメイソンに言えないでいます。そしてその秘密は時を同じくして入所してきたジェイデンとのやり取りの中で次第とわかっていきます。
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グレイスは“ショート・ターム”にいる子たちが過去経験した心と体の傷が決して繰り返されるものではないこと、みんなはきっと誰かに愛されるし、今でも充分愛される存在であることを押しつけることなく、媚びることもなく、子供たちに伝えようとします。あたかも自分に言い聞かせるように・・・。そう願い、そう信じているにも関わらず、それでも自分のこととなると殻に閉じこもってしまうグレイス・・・。「こんなにみんながあなたのことを頼り、愛する人に愛され、あなたが子供たちに願うように、あなたもそうなれるのに・・・」そう考えると本当に胸が締め付けられます。そしてそんな思いにさせられるのはグレイスだけでなく、この映画に出てくる登場人物たちのそれぞれの物語に「大丈夫、きっと大丈夫」と願う自分がいます。
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 人は何かから囚われるとそこから解き放たれることはとても困難です。それが幼い時期であればあるほど難しい。それでも人は何かのきっかけで、誰かとの出会いで、変わることが出来る、変えることが出来る。それを誰もが許されている存在であるし、そうでなければならない・・・。
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 この映画を観た後だと、ふとした瞬間「あ〜みんな元気にしてるかな〜。グレイスとメイソンはどうしてるかな〜」と思い出してしまいます。そんな風に思わせてくれる『ショート・ターム』が私は好きで好きでたまりません。

By.M
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『紙の月』

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 皆さん、こんにちは。女住人Mです。先週は東京国際映画祭が開催されていました。世界中のいろいろな国の映画が集まり、こういう機会でないと出会えない映画を観られるというチャンスがあるのは良いですね。さてその東京国際映画祭で本年度「観客賞」と「主演女優賞」をW受賞し、既にその作品評価が高まっている『紙の月』を今回はご紹介いたします。
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 時代はバブル崩壊後の1994年。梅澤梨花(宮沢りえ)は夫(田辺誠一)と二人暮らし。わかば銀行の契約社員として働く梨花は丁寧な仕事ぶりで上司や顧客からも信頼を得ていて何不自由のない生活を送っているように見えますがそんな折、大学生の光太(池松壮亮)と出会います。導かれるように光太と逢瀬を重ねるようになる梨花は彼と過ごすうちに、ふと顧客の預金に手をつけてしまいます。最初は1万円を借りて、すぐ元に戻すのですがこれが全ての始まり・・・この日から金銭感覚と日常が少しずつ歪み、彼女の人生は暴走し始めます。

 原作は「八日目の蝉」を始め、出版される小説どれもが傑作な直木賞作家・角田光代さんの同名小説。メガホンをとるのは昨年、日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞した「桐島、部活やめるってよ」を送り出した吉田大八監督です。
本作は小説もあり、NHKで原田知世さんが主人公の梨花を演じたTV版もあるので映画がいったいどんなアプローチをするのか、どんな世界観を見せてくれるのか、ここ数年では舞台女優としても超人的才能を開花させている宮沢りえさんが堕ちていく女をどんな風に演じるのかが最大の魅力でしたが、もうそれはそれはとっても映画的な1本になっています。
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(宮沢りえさんの相手役光太を演じる池松壮亮くんがまた良いね!色っぽいね!)

 私は小説を既に読んでいたので、どうしてもそれとの比較から映画を見ていました。小説では梨花がなぜ横領という悪事を重ね、光太との逢瀬にもズボズボとハマっていったかの理由は語られるのですが、本作では梨花の心理描写は至ってドライ。確かに夫との関係にその原因があるようだという気配はあっても、「こういう扱いをされたら仕方ないわ」といった明確に同情を与えるような説明はなく、むしろ主人公に共感したいと思わせる観客を引き離すかのように梨花はどんどん罪を重ね、嘘を重ね、光太との日々を泥沼化させます。

でもそうであるならこの映画に距離感しか感じられず、梨花という女性に何の興味を持てない気がするのですが、物語が進めば進むほど、つまり梨花が罪を重ねれば重ねる程彼女が輝きを得ていくので、この映画から目が全く離せなくなるのです。“転げ落ちるような”と表現されがちな梨花の人生はむしろ疾走し、輝きを取り戻すかのような人生へとどんどん加速するのです。これはやはり梨花を宮沢りえさんが演じたからというのが要因の1つでしょう。
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(梨花の内面を代弁するかのようなキャラクター、同僚の相川恵子を演じるのは大島優子さん。
物語のキーポイント的な役割も担います。)

 でももちろん、梨花が罪を重ねることで自分を解放していくことが正しいことのように描かれている訳ではなく、それは嘘ものであるから決して正しい場所に梨花は導かれません。そして迎える映画の終盤、梨花の悪事を感じ取り彼女を追いこむ同僚の事務員隅より子を演じる小林聡美さんとの対峙シーンはまさにこの映画のクライマックス。これまで客観的な他者としての存在だった隅ですが、このシーンで彼女が梨花に一旦寄りそうことで梨花の内なるものを引き出し、その上で彼女に最後の引導を渡すのです。もうこの二人のシーンは圧巻!!
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(いつものイメージとは異なる役を演じる小林聡美さんがまた上手い!!!さすが女優さん!)

 そして梨花の人生が行き着くところに行き着いてしまった・・・と思った瞬間、これこそこの映画が傑作と言わざるを得ない、あるシーンへと導かれるのです。その時、大八監督は梨花の人生や行動の良し悪しを問うことを求めてこの映画を作ったのではなく、それを全て取っ払った所から始まる、彼女の人生のスタートを描こうとしたんだ、とも思えたのです。そして宮沢りえさんが梨花を演じなくてはこの映画は成立しなかった、と最後の最後にまた痛感するのでした。

 さて、本作の公開を記念して11/8(土)〜11/14(金)までの1週間、毎月の旧作上映イベント<キネマイクスピアリ>で「桐島、部活やめるってよ」も上映いたします。(上映時間は11:00、13:20、18:30の3回 )是非、そちらを復習してから本作に挑んで頂けると2倍、3倍と楽しいですよ。さらに、なんと吉田大八監督のティーチイン付き『紙の月』上映イベントの開催も決定です!
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【開催日時】11/24(月・祝)15:35の回、本編上映後、ティーチイン実施(18:20終了予定)
チケット発売は11/12(水)10:00〜 劇場窓口/オンラインチケット「Myシート・リザーブ」にて一斉発売です。
くわしくは劇場HPのトップ画面をご覧ください。
『紙の月』は11/15(土)からシネマイクスピアリにて公開です。

By.M
(C)2014 「紙の月」製作委員会

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