2014年2月アーカイブ

『ホビット 竜に奪われた王国』

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 こんにちは女住人Mです。今回ご紹介するのは大人気シリーズ「ロード・オブ・ザ・リング」の60年前を描いた「ホビットの冒険」を原作とした「ホビット」3部作シリーズの2作目『ホビット 竜に奪われた王国』をご紹介します。
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 1作目の「ホビット 思いがけない冒険」は小さくて臆病者のホビット族のビルボ(マーティン・フリーマン)が13人のドワーフたちとガンダルフ(イアン・マッケラン)に誘われ旅をすることとなり、その途中ゴラムから不思議な力を持つ指輪を手に入れたりし、冒険をしながら仲間たちから信頼を得るようになるまでのお話でした。そもそもドワーフとビルボたちが旅に出た理由は一匹で一国を滅ぼす巨大で邪悪な竜(スマウグ)に奪われたドワーフの王国、故郷のエレボールを取り戻すため。

最初は冒険をする気もなかったホビット族のビルボが、旅を始めることで途中「やっぱ来るんじゃなかった。ホビット庄に帰りたいよ〜、さびしいよ〜。」とか思いながらも「それって僕には帰る場所(故郷)があるからそう思うけど、そうかドワーフの皆はその故郷を追われてしまったのか、帰る場所さえないのか。」と共感しドワーフたちを助け、彼らと友情を育む流れに胸熱となった前作でしたが、本作はその冒険が本格的になるところが肝!もともといろいろな種族が時に争いながら入り混じり暮らす中つ国なのでその道中は危険がいっぱい。簡単に言うと旅をしながらいろんなピンチに遭遇し、最終的に一番やっつけたい敵・スマウグに辿りつき・・・というところを本作は描きます。
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と言う訳でいろんなピンチがあるからジェットコースターに乗っているみたいに物語はテンポ良くポンポン進みます。道中の闇の森では巨大蜘蛛に遭遇し(3Dで観たらかなり迫力満点!)、その後で森を守るエルフ族に捕まり囚われて、そこからワイン樽を使って激流下りしながらの脱出は、特に本作でテンションがアガ↑るシーンです。前作は物語がドワーフたち自体にフォーカスが当てられていたので、このシリーズのライトファンの方々には「ちっちゃいおっちゃんたちの話で盛り上がられてもな〜」と思ったかもですが(本シリーズのファンの方すみません!)今回はその中でもむさいけどイケてる男、略して“むさメン”ドワーフ、王のトーリン(リチャード・アーミティッジ)が前回以上に大活躍。ドワーフの王子として生まれたにも関わらずスマウグに肉親も王としての地位も故郷も奪われた彼には悲哀と仲間をまとめる荒々しいまでの男気があります。

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加えて森で遭遇するエルフ族と言えば、「ロード・オブ・ザ・リング」にも登場したオーランド・ブルーム扮するレゴラスが本作で登場です。自慢の!?ロン毛ヘアーをサラサラさせながら「あの矢、なくならないのか?」と言うこちらの心配をよそにドワーフを追ってきた共通の敵・オークたちを弓矢でバッサ、バッサとやっつけていきます。その他にも今回ドワーフで一番若いトーリンの甥キーリ(エイダン・ターナー)がエルフ族のタウリエル(エバンジェリン・リリー)と種族を越えたムフフな感じになり、実はそのタウリエルに想いを寄せているレゴラスがムキ〜っとジェラシーを覚えると言う三角関係ありのLOVE展開も用意されていてたまりませんぜ。
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(原作にはない役、エルフ族のタウリエル(左)が登場することで物語がさらに面白くなった!)

 そして何よりもの見せ場は、邪悪な竜・スマウグとドワーフたちそしてビルボの対決シーン。むちゃくちゃでかいスマウグにちっちゃいおっちゃんたちが頭を使って闘いに挑む終盤は手に汗握っちゃいますよ!何せ終盤の主役はビルボやドワーフと言うよりもスマウグさんですからね。はい、ここ注目ですよ!なぜかって?それはこのスマウグさんの声はバッチさんことベネディクト・カンバーバッチさんが担当しているからなんです。バッチさんは子供の頃に同じく俳優でもあるお父さんに原作の「ホビットの冒険」を読み聞かせしてもらっていたので、(バッチさんのお父さんが声色を使ってスマウグを演じてくれたのが印象に残っていたから)スマウグをどうしてもやりたかったらしいんです。演じると言っても竜なので声とモーションキャプチャーを使って表情を演じるという感じなのですが・・そのスマウグ役を入魂で演じているバッチさんを想うと本作は一層味わい深いものとなります。(私のようなバッチさんファン限定の楽しみ方でどうもすみません!でもビルボを演じるマーティン・フリーマンはドラマ「SHERLOCK」でバッチさん演じるシャーロックの相方ワトソンを演じていますから、このキャスティングはもうドリームタッグな訳ですよ!)
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(「スマウグ役を得て、それを父に報告出来たことは俳優人生の中でも最高の出来事だった」とバッチさん。
バッチさんの声は魅力的ですからね、スマウグは悪いヤツなのに聴き惚れちゃいますね。)

 と言う訳で最後にすっかり話の盛り上がりが逸れましたが、冒険にほのかなLOVEにバッチさんと前作以上にてんこ盛り、本作を観たらすぐ最終章「ホビット ゆきて帰りし物語」が観たくなる『ホビット 竜に奪われた王国』は2/28(金)からの公開です!
本シリーズの監督であり、ご自身もホビットみたいなピーター・ジャクソン監督があるシーンでばっちり過ぎる程にカメオ出演をしていますのでそちらもお見逃しなく。
PS、
特別版『ホビット 竜に奪われた王国』オリジナル3Dメガネ(REAL D 社専用)を売店にて販売中です!(1個 800円)
入手困難なレアものですよ!!!
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By.M
C)2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC.

 皆さん、こんにちは女住人Mです。シネマイクスピアリのキャストにもこの映画のファンはとっても多い「キック・アス」の続編
『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』
をご紹介いたします。

「キック・アス」は・・・彼女なし、特技なし、アメコミ大好きなヲタク青年のデイブ(アーロン・テイラー=ジョンソン)がキック・アスと名乗って憧れのヒーローをめざす物語でしたが、続編ではなりきりでなく、コスプレ自警軍団“ジャスティス・フォーエバー”に加入し、本物のヒーローを目指します。
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 「キック・アス」の一番の魅力と言えば、ヘタレだった青年が「ヒーローになるぞ!」と言う思いだけで本当に正義に目覚めるところ・・・・ではなく、もうやっぱりクロエ・グレース=モレッツちゃん演じるヒット・ガールでしょう。生まれた時から殺人マシーンの英才教育を受けていたミンディちゃん。12歳にしてヒット・ガールとして汚い言葉を炸裂しながら、悪いヤツをやっつけまくる、この爽快感。これがウケて、日本でも4館公開だった劇場が70館以上に拡大し、熱狂的ファンを獲得しました。1作目を観終わって、誰もが続編公開を望んだはずです。「ヒット・ガールがまた観たい!」と。その世界中の言葉をかき集めて出来たのが本作です。撮影当時は11歳の小学生だったヒット・ガール役のクロエちゃんも、もう17歳になってしまいました。ひぃ〜。
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今や若手ハリウッドNo.1ファッション番長の彼女ですが、ご安心ください、ヒット・ガールとしての魅力は本作でさらに炸裂!前作では小学生にあんな残虐なことさせて、しかも汚い言葉まで吐かせて・・・という所がネックとなり、本国での製作・公開自体危ぶまれる危機もあった程ですが、(製作費は監督自腹で捻出、公開にはブラピの製作会社PLAN Bが付くことで無事公開)今回はまぁちょっと大人になりましたので、もう容赦なく冒頭から過激です!(って、ヒット・ガールまだ高校生ですけど・・・笑)

でも、そんなミンディちゃんは前作でビッグ・ダディことお父さん(ニコラス・ケイジ)を亡くし、「お父さんと同じになってはいけない。君は普通の女の子に戻りなさい!」と養父にキャンディーズ宣告をされ(例え古っ)、普通のJK、つまり女子高校生になるよう心がけてはみるんですね。でもいつも一人だったから浮いちゃってイジメに遭う訳です。それは奇しくも昨年クロエちゃんが演じた映画「キャリー」の主人公と同じです。もうイジメられるミンディちゃんを見ていると、いつキャリーみたいに血まみれにされていつ爆発するか、ドキドキしちゃうのですが、そこはヒット・ガールなんで反撃の仕方が半端なかったですね。いや〜もう恐ろしい子だよ、ヒット・ガール。
と言う訳で、我らのヒット・ガールは我らが求める期待通りのヒット・ガールとして本作で暴れまくってくれるので、是非スクリーンで「いやっほ〜い」と言いながらご堪能下さい。

 あと、肝心な主役のキック・アスを蔑ろにしましたが、彼も負けてはいませんよ。今回は本物のヒーローになるべく、あの貧弱だったキック・アスが逞しい、鍛えぬかれた身体を手にいれております。プライベートでは23歳にして23歳年上の映画監督と結婚し、既に3人の子持ちのキック・アス演じるアーロンくんは、今年7月公開本気リメイクのハリウッド版「ゴジラ」で主演、2015年公開「アベンジャーズ2」の新キャラとして登場と本人も本物のヒーロー街道まっしぐらなんで、今のうちに要チェックです!アーロンくん、実は美系なんですよね〜。
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バイオレンス過多ではありますが、最後には“行動には必ず結果が伴う”ことをきっちりメッセージとして残す“キック・アス”シリーズは過激さだけが売りじゃありません『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』2/22(土)からの公開です。
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「キック・アス」3作目はもうスピンオフでその名も『ヒット・ガール』で良いと思います。

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(「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」は観に来てね〜★ 
シネマイクスピアリのジャスティス・フォーエバーより。)
(C)2013 UNIVERSAL STUDIOS.All Rights Reserved.
By.M

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

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 週末になると雪が降る。「風情があるね」ぐらいだと良いですが、交通が麻痺しちゃうと映画館も寂しくなるので、それは勘弁です!
皆さんこんにちは。日本海側で生まれたのである程度の雪はへっちゃらな女住人Mです。今回ご紹介するのは1/31(土)より大ヒット上映中、レオナルド・ディ・カプリオ主演の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』です。
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 実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの回顧録に基づく本作は、ディカプリオがプロデューサーを兼ね、マーティン・スコセッシに監督のオファーをして成立した作品。二人のタッグもこれで5回目となりました。
 ウォール街で株式ブローカーになった22歳のジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)。26歳の若さで証券会社を設立。大胆な戦略と見事な話術で従業員や顧客の心を掴み、あっと言う間にカリスマ・ディーラーへと昇り詰め、年収49億円を荒稼ぎ。でも稼いだお金はドラッグ、SEXと全てを欲の赴くままに使っていきます。しかし急成長を遂げる彼の会社はFBIに目をつけられ、彼の人生も壮絶な破滅へと向かっていくのですが・・・
“ウォール街のウルフ”と呼ばれた男のヤバすぎる実話です!

 いや〜もうこの映画、本当にめちゃくでした!(褒めてます!)日本には、いや世界には「ギルバート・グレイプ」の時のあどけないディカプや「タイタニック」のような王子様ディカプ、はたまた最近だと「華麗なるギャツビー」のようなキラキラ・ディカプが大好きな女性ファンがたくさ〜んいると思いますが、今回のディカプはめちゃくちゃです!(褒めてます!)風貌はカッコイイのですが、めちゃくちゃ下衆い!!正直、最低男です!もうとにかく欲まみれ、お金まみれ、薬まみれ、女まみれで日々の行動全てが乱痴気騒ぎなのです。仕事をしている時も大量にドラッグをきめ、ハイテンションで弾丸トークを放ち、周りを圧倒。稼いだお金で職場にストリッパーを呼んだり、もうやりたい放題とはこの事です。しかし、それで周囲も虜にしていく・・・って、こんな男、私は絶対信じませんけどね!笑 
始終ドラッグをやっている(役な)ので、ディカプの演技もほぼ全編ハイテンションで狂ってます。もうこの演技が、完全にやりきってて本当に凄い!ディカプファンが卒倒しそうな演技をする度、もう最低!最低!ゲスい!最高!!って感じなのです。
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 私、個人的にはディカプリオは昔から特に何とも思っていなくて、むしろ何でこんなに皆がオスカーをあげようとするのか?わからないな〜と言うスタンスだったのですが、もう今回のディカプは「オスカーあげちゃっても良いかな?いいとも〜!」と言うところに来てます。もう、いろんなディカプを見せてくれるので、純粋に清らかなディカプファンは複雑かもしれませんが、これは見ものですよ!!
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(ベルフォートの相棒エイゾフを演じるのはジョナ・ヒル(左)。
スコセッシ監督の作品に出られるのなら!と組合規定の最少額6万ドル(約600万円)のギャラで出演!
この役で「マネーボール」に続いて2度目のオスカー助演男優にノミネートされたから、もうチャラだね!)

 しかし、そんなディカプがオスカー主演男優賞をゲット出来るか問題ですが、ここでそこに立ちはだかるのがマシュー・マコノヒーと言われています。本作ではディカプ扮するジョーダンが初めて会社に勤めた先の先輩ディーラーとして映画の冒頭に登場します。ほんの10分ぐらいのシーンなのですが、マコノヒーはこのシーンで鮮烈にその存在感を我々の脳裏に焼き付けるのです!しかも映画が終わった時にまで・・・
マコノヒーは別の作品での主演男優のノミネートですが、う〜ん、これはどっちがオスカー主演男優になるんだ〜、悩ましいですよ〜。
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(頭に残るマコノヒーのあのン、ン、ンー、ン、ン、ンーは撮影前にたまたま彼がやっていたのをそのまま使っちゃったらしいです。
素晴らしい判断だ!)

 さて、本物のジョーダン・ベルフォートご本人は証券詐欺&マネーロンダリングの罪で22カ月間収監されますが、その後、開発セミナーの講師などをしてまたガッポリ稼いでいるご様子。もうどんだけ欲まみれな男なんだ・・・・・と思いましたが、71歳にしてまだこんなぶったまげ映画を撮ってしまうスコセッシが一番欲深い人なんじゃないか、と思った次第です。
とにかく最低野郎を描いた映画なのにこんなにあっけらかんにパワフルで、圧倒される映画は久しぶりです。スコセッシ監督やベルフォート本人がある役で登場したりと映画ファンにはたまらないくすぐりもありますので是非それもチェックしてみて下さいね。

By.M
(C)2013 Parampunt Pictures.All Rights Reserved.

『ラッシュ/プライドと友情』

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 みなさん、こんにちは女住人Mです。今回ご紹介するのはその見た目に躊躇せずに是非ともスクリーンで観て頂きたい1本をご紹介します。2/7(金)公開の『ラッシュ/プライドと友情』です。
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 本作は1976年、F1黄金期、世界を熱狂させた二人のレーサーの実話を元にした物語です。一人は天性の才能とカリスマ性、そして甘いマスクで女性たちを虜にしていたジェームス・ハント(クリス・ヘムズワーズ)、もう一人はコースやメカに精通し、緻密なレース運びを得意とする頭脳派ニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)。走りも生き方も全くもってタイプの違う二人が見(魅)せる、壮絶なレース上での戦いと二人の生きざまを熱く描きます。

 と、紹介すると開口一番「F1とかわからないし、車とか興味ないしな〜」と言う方がいらっしゃると思うのですが「ちょっとそれ待った!」です。実は私もF1にも車にも興味がなく、本編を観るまでは「そんな自分が楽しめるんだろうか・・・」と思っていたのは事実です。が、が、私みたくその外見に惑わされずに、もう騙されたと思って!?観てほしいのがこの映画なんです。確かにこの映画のルックスはF1(車)映画ではありますが、中身は紛うことなく友情、嫉妬、愛情、挫折、執念、といった人間が持つ様々な感情が描かれる、レースがあたかも二人の選ぶ人生を象徴したかのようにも見えるヒューマンドラマなのです!「インビクタス-負けざる者たち-」、「42-世界を変えた男-」がラグビーや野球をフックにしながらも、メインテーマは差別や赦しを描いた映画だったのと同じです。

 そしてタイプが異なる二人の男が主人公と言う図式自体がたまらなく魅力的ではないですか!私の好きなもので例えると、シャーロック・ホームズとワトソン。相反する二人だけれど、その違う要素に反発し合いながら、ないものを補てんし合い、1+1が2以上になる、あれですよ!まさに本作のハントとラウダはそれなんです。F1レーサーと言う死をも恐れぬ勝利への執着、危険な世界に身を投じることが止められない人間である共通点を持ちながらも、天才肌で女性大好きイケメン・ハントと方やストイックで冷静沈着な努力家ラウダ。(女性が惹かれる二大双壁要素ですね♪)
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当時のF1は毎年25人中2人が死亡してしまうぐらいに危険だったため、彼らにとってはまさに毎日が人生最後の日。その日が最後だと思えるレースに挑むから、レース前からお酒も飲み、女性遊びも存分に楽しみ、生(性)を謳歌するハントと、最後になる可能性を低くするために緻密な計算をしつくし万全な体制で挑むラウダ。いつも一色触発だけれども、そんなライバルがいるからこそ余計に二人は切磋琢磨しさらに上へ、上へと刺激しあって高みに向かえるもの。いや〜胸熱です。
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 しかし、そんな二人の人生を大きく決定付けるかのようにレース中にクラッシュ事故が発生し、ラウダは瀕死の重傷を負います。生存さえ危ぶまれたラウダはライバル・ハントに負けたくないその一心で壮絶な復活を遂げるのです。もしかしたらハントがいなかったらラウダは復帰出来なかったかもしれません・・・。相反する二人だけど、強くなるためには互いがなくてはならなない存在だったんです。必要だったんです!うぉ〜、シビれる〜!!そして、この事故に責任を感じたハントが初めて彼に謝罪し、それに対してのラウダの台詞は一流の男だからこそ言えることですし、二人が本当のライバル同士だったからこそ言えることなのです。もうこの男たちかっちょ良すぎだよ!!!

そんな二人の最終決戦はなんと雨の降る日本の富士スピードウェイ。ここで起こるもう一つのドラマはあのクラッシュを経て、今一度自分の人生を自分らしく生きると決めたそれぞれの男たちが向かう分かれ道となっていくのです。それがラウダにとっては愛する妻への想いにもなっていて、これまたかっちょ良すぎるぜ〜!!!!
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 本作は二人の男の人生を描いたドラマ要素の素晴らしさもさることながら、ハントを演じたクリヘムことクリス・ヘムズワーズとラウダを演じたダニエル・ブリュールの演技力でさらに魅力的になり、かつ「アポロ13」、「バック・ドラフト」時代を彷彿とさせるロン・ハワードの監督手腕がさえまくり、ピーター・モーガン(「クイーン」、「フロスト×ニクソン」など)の脚本が本当にうまくて、「ダークナイト」シリーズでもお馴染みのハンス・ジマーの音楽がさらにテンションを高めてくれ、「スラムドッグ$ミリオネア」といったダニー・ボイル映画の常連撮影監督でもあるアンソニー・ドド・マントルの撮影が迫力満点で、もうどこを切り取っても完璧で、興奮するけど、安定感が抜群!
車に全く興味のない私がまさかF1を舞台にした映画でこんなに胸を熱くすることが出来るなんて・・・やっぱり人も映画も見かけで判断してはいけませんね。

★おまけ画像★
1/28(火)に開催されたロン・ハワード監督、出演のクリス・ヘムズワーズさん、ダニエル・ブリュールさんの
来日記者会見に行ってきました!
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(左からダニエル・ブリュールさん、クリス・ヘムズワースさん、ロン・ハワード監督)

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(今回、初来日だったクリスさんは念願の相撲観戦もしたとか。
この映画については「ストーリーにも役にも恋をするようにのめり込んだんだ」とクリスさん。)

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(「クリスさんとジェームス・ハントさんが似ているところはどこですか?」の質問に
「どちらも女性にもてるところかな。僕は映画の中で“ねずみ”呼ばわりだったので男としてのプライドは
ズタズタだったよ」と笑いながら語るダニエルさん。)

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(特別ゲストとして登壇した清原和博さんが2.5升の祝い酒をクリスさんにプレゼント。
清原さんにも高校時代からタイプの違うライバルがいらっしゃいましたね。
F1も大好きだけF1というよりも人間ドラマがしっかり描かれていて素晴らしかった!
僕がどっちのタイプかって?もちろん女好きのハント型です」と即答されていました。

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(続いて、大ヒットを祈願しての鏡開き。
小槌を持つとついついあの(もうひとつの当たり役、ソーの)ポージングをしてしまうクリスさん。お茶目さん!)

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(「ハントとラウダは完璧な人間ではないが、英雄がもつ崇高さを兼ね備えていた。それを引き出したのが彼らの演技だった。私が思った以上に感動的な作品になったのはクリスとダニエルのおかげなんだ。」と語るロン・ハワード監督。)

会見の最後に「一見この作品はアクション満載の映画に思われるかもしれませんが、その根底にはエモーショナルなヒューマンドラマが隠されていますので是非スクリーンで堪能してください。」と監督から日本の観客にメッセージが送られました。
そう、まさにその通りなんです!男性は燃え、女性は萌える『ラッシュ/プライドと友情』是非スクリーンで観て下さいね!
デート映画にもおススメです!

By.M

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