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『フラッシュバックメモリーズ3D』

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 皆さん、はじめましてコジレ島の大親分Yです。
さすらいの映写屋をしておりまして、普段は映写室の闇に潜んでおります・・・
今回私が映写室から抜け出してきたのは、映写屋と言う立場から特にシネマイクスピアリで見て頂きたい映画があったからです。
ご紹介するのは3/2(土)から1週間限定上映をする『フラッシュバックメモリーズ3D』です。
FBM_main.jpg

 本作は交通事故により高次脳機能障害で過去の記億を失い、新しい記憶を保つことも困難になったディジュリドゥ(オーストラリアのアボリジニの管楽器)奏者GOMAさんの復活を描いたドキュメンタリー映画で、全編にわたりGOMAさんによるディジュリドゥの演奏で構成されています。都内で先だって公開されている本作は口コミでどんどんその評判が広まっていて、ネット上で「大音量でこの映画は見たい!」と言うコメントも多く見ました。と、言う訳でシネマイクスピアリではお客様のニーズにお応えし、全回<大音量上映>でお届けします!

 これまでもシネマイクスピアリでは<大音量上映>を数回行ってきましたが、どの作品も基本的には映画でしたので通常の音響セッティングに、音楽や効果音を活かすためのスパイスを少し加えて映画館ならではの迫力ある音響での上映でした。
しかし今回の『フラッシュバックメモリーズ3D』は、ほぼ全編にわたりGOMA&JungleRhythmによる演奏で構成されており、この作品の魅力を伝えるためには切れの良いパーカッションとディジュリドゥ独特のドローンと倍音の響きを再現する必要があると感じました。コレは腕の見せ所!と言う事で、夜な夜な、ああでもない、こうでもないと調整を繰り返し「コレだ!」となった音は、結果的に通常の映画用の音響セッティングとは異なる『フラッシュバックメモリーズ3D』専用のセッティングとなりました。
手前味噌ながら最高です。強烈なグルーヴ感で頭がクラクラしてきます。

さらに「大音量上映」と銘打っての上映になることもありGOMAさんご本人とサウンドデザインをされた山本タカアキさんに聞いていただく機会がありました。うまく音響の調整が出来たと自分では思っていても、演奏されているご本人がイメージされている音とかけ離れていたらどうしようと内心ビクビクしていたのですが、幸いにも「これは凄い!」と大変喜んでいただけました。クリエイターの方からお褒めの言葉をいただいて映写屋冥利につきます。あとはたくさんのお客様に喜んでいただければ感無量です。

 音のことばかり書いてしまいましたが3Dの映像も凄いです。
3Dでしか表現出来ない映像が次から次へと展開されます。
もの凄い映像と音の洪水でGOMAさんに突然ふりかかった絶望と奇跡を見事に表現した素晴らしい作品です。生命力に溢れていて、生きているって凄い事なんだなと感じさせられます。

 3/3(日)の17:30からの上映回の後には本作監督の松江哲明さんとGOMAさんをお迎えしてのティーチイン付き舞台挨拶もありますので是非そちらもお見逃しなく!
渾身の上映!みんな観に来て!!

By.Y
(C)2012 SPACE SHOWER NETWORKS INC.

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