『マリアンヌ』

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 皆さん、こんにちは女住人Mです。バレンタインデイからホワイトデイにかけて恋愛もの映画の需要が高まるこの時期にオススメの1本を・・・今回は2/10(金)公開『マリアンヌ』をご紹介いたします。
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 舞台は第二次世界大戦下、ドイツ大使の暗殺任務を遂行すべくカサブランカで出会った諜報員のマックス(ブラッド・ピット)とフランス軍レジスタンスのマリアンヌ(マリオン・コティヤール)。作戦のために一時的に夫婦を装っていたけれど危険と背中合わせの中、次第に二人は惹かれ合い結婚。幸せな日々を過ごしていたある日、マックスはマリアンヌに二重スパイの容疑がかけられていることを知ります。
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 あらすじだけだとブラピとアンジーが暗殺者夫婦を演じた「Mr.&Mrs.スミス」的なアクション映画を思い描く方もいるかもしれませんが、この映画はとてもクラシカルな雰囲気が漂う王道のラブストーリー。冒頭、ブラピ扮するマックスが極秘任務のためにパラシュートで砂漠に降り立つシーンから始まりますが、その導入部分で「この映画、美しいに違いない」という期待感を煽ります。前半は二人が出会い、互いを本当に信じていい存在なのか探り合いながらも、夫婦を演じる様が描かれます。先ずは周囲に二人が夫婦であることを信じ込ませる。イケメンさんなのに(だからこそなのか?)汚れ役や変な役をやりたがりなブラピが本作では久しぶりに金髪の前髪をサラリと落とし、男前度を発揮。理想の旦那像を見事に演じます。
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本作の監督は「フォレスト・ガンプ/一期一会」や「ザ・ウォーク」などで知られるロバート・ゼメキス。最新の視覚効果テクニックを観客にそれと気付かれないよう手間をかけて映像に潜り込ませることでも有名なので、本作における異常なまでのブラピの美しさはゼメキス監督が手を加えたのでは?という噂がたってしまう程、本当にうっとりブラピなのです。
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対するマリオンも笑顔が素敵でエレガンスそのもの。誰もがうらやむ夫婦という設定、この二人だからこそ成し得ているナイスキャスティングです。
カサブランカでの任務を終え、結婚した二人はイギリスで新しい生活を始め、子供も生まれ、幸せな日々を過ごすのですが、そんな時に上司からマリアンヌのスパイ疑惑を告げられるのです。今まで築いた幸せが、信じて疑わなかった妻への愛、妻からの愛が根底から揺らぐ、その衝撃たるや・・・もう絶望でしかありません。
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二人が出会った時にどうやって人を騙すのか、マリアンヌが語るそのセリフがフラッシュバックのようにマックスの頭を駆け巡ります。でもマックスは心から彼女を愛していたからこそ、その自分の愛に偽りがないからこそ「そんなハズはない!妻はスパイなんかじゃない」という気持ちがどんどん大きくなります。
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一方、強い愛で結ばれていてもたった一つの疑いという名のホツレが出来てしまうと、どんどんそれに蝕まれていくもの。愛しているからこそ、マックスの心は揺れ、それに押しつぶされそうになります。果たして、妻マリアンヌはスパイだったのか・・・・つづきは映画館でお確かめ下さい。

 クラシカルでシンプルなこの物語は腕のない監督が映像化したら、とても退屈なものになっていたかもしれませんが、そこはロバート・ゼメキス。最後まで観客の心を離しません。戦争があったからこそ出会い、戦争があったからこそ揺らいでしまった二人の人生。でも二人に共通していたのはどちらも大切な人を想うことだった、というのがまた切なくもあるのでした。

By.M
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