『男と女<製作50周年記念 デジタル・リマスター版>』

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 皆さん、こんにちは。生まれ変わったらニューヨーカーかパリジェンヌになりたい女住人Mです。今回はアムール(愛)の国おフランスが誇るラブストーリーの不朽の名作11/5(土)公開『男と女<製作50周年記念 デジタル・リマスター版』をご紹介いたします。
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 ♪ダバダバダ、ダバダバダ~♪のメロディでもお馴染みの『男と女』。パリで暮らすアンヌ(アヌーク・エーメ)とカーレーサーのジャン(ジャン=ルイ・トランティニャン)はドービルにある同じ寄宿舎に娘と息子をそれぞれ預けていたことから知り合います。互いに伴侶とは死別していて、辛い過去を忘れられない二人だったのですが、新しい出会いが彼らを変えていきます・・・・。
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最初の公開は1966年ですが、50年の時を経て、デジタル・リマスター版での上映となりました。私の『男と女』との出会いは20代前半、DVDでの鑑賞。丁度、ゴダールやトリュフォーといったフランス映画のリバイバル上映やソフト化が盛んだった時期。吹き荒れるおフランス映画Myブームの1つとして出会いました。耳に残る♪ダバダバダ~♪の音楽、カラーとモノクロのシーンが混在しつつ展開する物語、アンニュイな空気、全てが「大人だわ。大人の恋愛って感じ!」と雰囲気優先でその世界観に浸りうっとりしていたものでした。アヌーク・エーメはとにかく美人だし、ヘアスタイル、服装、どれを取ってもさりげなく、でもパーフェクト。あ~大人って素敵♪と。
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 そして初見から20年ぐらいが経ち(ひぃぃ~)デジタル・リマスターされ、初めてスクリーンで観られるということで、自分自身がどういう感想を持つのかな、と楽しみではあったのですが、一番に思ったのは「若い!二人とも若い!」ということ。それは年上の大人の物語だと思っていた本作を自分も年を重ね年齢だけは追いついた、追い越したということではなく、相変わらずうっとりする"大人な映画"としての輝きはありつつ、この二人の愛に対する行動が「なんて若いんだ!」ということだったのです。この映画の結末、二人の行動は大人でありながらもそこにパッションみなぎる若さがないと到底出来ないと私なんかは思うのです。やっぱりアムールの国の方だからなのか?同じ映画を観ても、時が流れるとこんなに取り方が変わったり、新たな発見があったりするので「映画って本当素敵!」と思ったり。
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しかも、今回のデジタル・リマスターされ具合がまた素晴らしいんです。本作、夜のシーンも多く、ソフト鑑賞ではわからなかった主人公たちの表情や風景も鮮明で「え!こんなだったの?」と驚くばかり。二人のラブシーンもとても美しくリマスターされているので、アヌーク・エーメの美しさが増し増し!もう本当、うっとりなんです。
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 加えて、今回は本編前に本作の監督:クロード・ルルーシュが1976年に撮った幻の短編『ランデヴー』が上映されますが、これがまた驚きの1本。フェラーリが夜明けのパリ(しかも凱旋門→コンコルド広場→オペラ座ほか)をアクセル全開で駆け抜ける8分48秒ワンテイクの映像、スクリーンで体感したら、ドたまげです!!
どうやって撮影したのか想像するだけで震えますし、車好き、パリ好きな方には本当にたまらない1本です。

 名作は時を経ても輝きが増す。そんなことを心から実感したのでした。『男と女』を観たことがなかった方も、昔、映画館でソフトで体験した方も是非、スクリーンでお楽しみ下さい♪

★~「男と女」の製作50周年を記念する関連イベントの発表会見の模様もお届けします~★
 この日は『男と女』製作50周年プロジェクトのオフィシャルサポートソング「男と女」のカバーを唄う、野宮真貴さんがご登壇、歌も披露してくださいました。
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(アヌーク・エーメを意識したというスタイリングがまた素敵!)

続いて、オフィシャル・サポーターの夏木マリさんもご登壇。「アヌーク・エーメは目指すところですよね。フランスは年を重ねれば重ねるほどブラボーと言われるのが羨ましいわ」と語ってましたが、お二人ともブラボーと言いたくなるオーラに溢れてる!
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野宮さんは本作について「若い時に観てもオススメですが、年を重ねて観直してみるとその切なさが痛いほどわかる映画です。」とコメント。
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(中央はフランス大使館文化参事官でフランス文化センター「アンスティチュ・フランセ日本」代表のピエール・コリオ氏)

 登壇されたティエリー・ダナ駐在フランス大使も「日本の方はフランス映画を愛してくださる。特に本作は特別な地位を占めていると思います。それはこの映画が単なる恋愛を描いた映画に終わっていないからです。これは愛を語る映画です。」とコメントされていました。

By.M
(c)1966 Les Films 13

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