『キングスマン』

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 皆さんこんにちは。シルバーウィークは如何お過ごしでしたか?仕事に遊びに映画鑑賞に全力で5日を満喫した女住人Mです。さて今週は兼ねてからこのブログで取り上げたいと思っていた作品をご紹介します。英国紳士+スーツ+メガネ+スパイ、こんな素敵な盛り合わせがこの世にあって良いのか?!9/11(金)公開『キングスマン』です。
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 ロンドンの高級テーラー"キングスマン"。しかしその実態は秘密裏に活動する国際諜報機関!トップエージェントのハリー(コリン・ファース)はかつて任務中に命を救われた亡き同僚の息子エグジー(タロン・エガートン)を"キングスマン"候補生に抜擢、彼を一流のスパイに仕立てようとします。が、そんな時、IT富豪のヴァレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)が前代未聞の世界的規模のテロ計画を企んでいたのです。
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 本作の企画が発表された時、何が私の心を震わせたかって、英国紳士meets スパイものをマシュー・ヴォーンが監督すること。マシュー・ヴォーンは「キック・アス」を監督しブレイクしましたが、実は彼自身スパイものが大好きでダニエル・クレイグ版「007」も監督をしたがっていたのです。個人的なことですがマシュー・ヴォーン監督がダニエル・クレイグ主演で撮った「レイヤー・ケーキ」という映画を観て私はダニエルファンになったのですが、その時に「次の007はこの監督さんがやってダニエルが主役だったらいいな~」って思ってたんです。願い叶って007の主役はダニエル・クレイグに決まり、マシュー・ヴォーンも監督候補には挙がるのですが、ついにその日は訪れず・・・。

「007 スカイフォール」も映画としての出来はとてもいいのですが個人的にはちょっとモヤモヤしていたので。マシュー自身、007が監督出来ずに悔しがっているなんてことを噂で聞いていたので、せめてマシュー版スパイ映画を見せてくれ~!!と祈っていたところにこの映画です。もうこれは期待しかない!
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 そしてどうだったかって?もう、それは最高です!!登場するは素敵なスーツを身にまとう英国紳士、魅力的なスパイ道具とキレッキレのアクション、荒唐無稽な展開に個性的な悪役、そしてちょっとのお色気、痛快なエンディングと私が欲していたもの全部盛り!ばんば~い、ばんざ~い!しかも不遇な青年エグジーをフックアップするエージェントがコリン・ファースときたら、もう説得力あり過ぎで言うことありません。公私共にまさに紳士的なイメージの強いコリン・ファースが不届き者相手には"Manners Maketh Man(マナーが人を作る)"と紳士たるものの教えを唱えてから制裁を加えるシーン、もうそれだけで神に感謝です。アクションで乱れるコリン・ファースの御髪、ダブルのスーツの着こなしと言い、もう本当にうっとり。
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 そして、"キングスマン"の長アーサーにマイケル・ケインを置いたところも完璧!(マイケル・ケインも過去に映画「国際諜報局」で黒ぶち眼鏡をかけたスパイ役を演じ、人気を博しています。そして本作でも黒ぶち眼鏡は重要なアイテム!)無類のスパイもの好きなマシュー・ヴォーン監督がこの映画に捧げた数々のスパイ映画へのオマージュは映画ファンであればある程、ニンマリなのです。

また、労働者階級と思しき家庭に生まれ育ったエグジーはハリーに出会うまではその境遇を言い訳にくすぶった日々を送っていたのですが「生まれ育った環境で人生が決まる訳じゃない」とハリーから諭されてからは、エグジーはどんどん"キングスマン"の一員として(ヤンチャな要素を残しつつも)立派に成長していきます。それは階級社会が残るイギリスを舞台に描かれるからこそ際立つメッセージですし、そんな二人の関係性はまさに劇中語られる「マイ・フェア・レディ」的で胸熱なのです。
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(錚々たるキャスト陣の中でエグジー役に抜擢されたタロン君。この共演ですっかりコリン・ファースLOVEになってしまったようで、そういうタロン君も可愛すぎ!)

そんな熱いメッセージがありつつも最近の007シリーズについてDisるセリフを挿入したり、過激過ぎるほどのアクションシーンが繰り広げられたり、そこでここぞとばかりにド派手な音楽や、ミスマッチな荘厳な音楽が大音量になるあたりは相変わらずマシュー節炸裂なのでした。
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(悪党ヴァレンタインの側には義足ブレードを武器に容赦なく敵を切りつけるジゼルが!演じるソフィア・ブテラはマドンナのバックダンサーも務めたことがあるダンサーなのです。通りでアクションもキレっキレ!)

 "スーツは男の戦闘着"の概念の元、男性のスーツの着こなしには常日頃目を輝かせている私にとって「スーツは現代版の鎧だからね」というセリフが出てきた時にマシュー・ヴォーンと熱いHugを交わした(気になった)、そんな私が心からおススメする『キングスマン』、是非劇場でご覧ください!!

By.M
(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation 

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