『龍三と七人の子分たち』

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 皆さん、こんにちは女住人Mです。今年のGWもいろいろな映画が公開され劇場もにぎわいましたが、その中でも若い方から年輩の方まで幅広い年代のお客様に楽しんで頂いている作品があります。
今週ご紹介する作品は老若男女、たくさんの方に楽しんで頂き大ヒット中、北野武監督最新作『龍三と七人の子分たち』です。
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 主人公は引退した元ヤクザ、70歳の龍三(藤竜也)。"鬼の龍三"と恐れられていたのは遠い昔、今では家族にないがしろにされ肩身の狭い思いで息子家族と同居生活をしています。そんな龍三じいちゃんは"オレオレ詐欺"に遇いそうになったことをきっかけに、昔のヤクザ仲間を集めて世直しに立ちあがります。

 北野監督が今回手掛けるのは代表作「アウトレイジ」的なやくざの世界ですが、"元"がつく所がポイント。今ではすっかりイチ市民として普通に生活を送っているもの、やくざ気質がどうも抜けないおじいちゃんたちが主人公なので普通のおじいちゃん感とのズレで笑いを誘います。お年寄り相手にオレオレ詐欺、浄水器販売詐欺、羽毛布団の押し売り、違法な取り立てと好き勝手やっているヤクザまがいの若者たちがいることを知るとお灸を据えようと何を思ったか、昔の(ヤクザ)仲間たちを集めて再び"一龍会"を立ち上げます。
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組長はこれまでの犯罪歴をポイント換算して龍三が務めるのですが「組を作ったからにはこの界隈は俺達のシマだからショバ代取りに回るか」となってどうも本末転倒。しかも集まったのは入院中のおじいちゃんや孫娘に面倒をみてもらっているおじいちゃんやらヨボヨボしたおじいちゃんもいてもう危なかしいったらありゃしない。

でも本人たちは至って真面目なので笑っちゃいけないのに、笑ってしまう。人は一生懸命であればあるほど、同時にほころびが垣間見えてそれはどこか微笑ましく、しかも様々なおじいちゃんを演じる役者さんたち自身が全力投球で役に向かっているのがとても伝わるのでそれ込みで笑いが倍増しちゃうんですよね。最初はカミソリやピストルを握る手がプルプルしてしまうおじいちゃんたちに「大丈夫かな~」と思ってしまいますが、始終おじいちゃんたちは真剣なのでこの映画がだんだんおじいちゃん萌え映画の域に達してきます。
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 龍三を演じる藤さんも映画の中ではちょいちょいおならをしたり息子や息子嫁に怒られてシュンとしたりしますが、ふとした表情がギラギラしてたり、枯れてきたおやじが持つ独特の色香があり過ぎて、その色気が尋常じゃない!この年齢にしては充分鍛えられた身体つきではあるけれど、脇腹や腕にちょっとしたたるみがあったりで、若者が決して持ちえない魅力にクラクラです。龍三はちょっと天然ボケな所がありつつも、藤さんが真っ直ぐな演技をするのでこのギャップ、たまりませんよ!
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  "金無し、先無し、怖いモノ無し!俺たちに明日なんかいらない!!"がこの映画のキャッチコピー。先無し、明日なんかいらない、とおじいちゃんたちが投げやりになっているように思えるかもしれませんが、終わりがあるからこそその終わりまで、最後の最後までやったるぜ!!という意気込みが感じられ「じいちゃん、かっちょいい!」と思わず叫びたくなること間違いなし!

 無茶苦茶だけど、真っ直ぐで、ちょっと怖いけど、根は優しい、じいちゃんたちのギャップに萌えて下さい。
『龍三と七人の子分たち』は4/24(土)からシネマイクスピアリにて公開中です。
By.M
(C)2015「龍三と七人の子分たち」製作委員会

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