『きっと、星のせいじゃない。』

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こんにちは、女住人Mです。あまりにも長く近くにいる二人だからこそあと1センチが越えられない・・鉄板のラブストーリーを描いた「あと1センチの恋」が若い女性を中心にシネマイクスピアリでも大ヒット中ですが、そんな「あと1センチの恋」でキュンキュンした方々にも、「そういうのはもうこっ恥ずかしいな〜」という大人の方にもオススメ!
今週ご紹介する作品は2/20(金)公開『きっと、星のせいじゃない。』です。
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 主人公ヘイゼル・グレース(シャイリーン・ウッドリー)は末期のガン患者。彼女は親の勧めで参加したガン患者の集会で片脚を切断して骨肉腫を克服したガス(アンセル・エルゴート)と出会い、互いに惹かれ合います。不治の病にかかった若い男女。恋愛と病気がモチーフになる映画はこれまでもたくさんありました。いわゆる“お涙頂戴もの”と括ることも出来ましょう。二人に迫る残酷とも言える時間のリミットに観客は涙を誘われる・・でも本作はこれまでの“お涙頂戴もの”とは一線を画した所に魅力がある作品です。なのであらすじを知って「この設定に誰が泣くもんか!」とむしろ構える人にこそグっとくる1本ともいえます。
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主人公のヘイゼルは病気といつも一緒という辛い状況にいながらもむしろ同情を伴う感情で周りから見られることに嫌悪さえ抱いている女の子。そして彼女は自分の時間には限りがあることを既にしっかりと受け止めています。なので、ガスというとても魅力的な男の子が現れても遠くない未来にいなくなる自分は彼を傷つける存在にしかならないと、距離を縮めることを拒みます。

そんなヘイゼルに「どうせ生きていれば傷つくことはあるから、君に傷つけられるなら本望だよ」というスタンスをとるガス。こんな態度をとられたら二人が恋に落ちない訳がない!そしてガス自身も一旦はガンを克服してはいるもの、再発の可能性を抱えているので、常に二人は限りがあることを感じながら日々を暮らします。でも、決して感情的になるのではなく、互いや家族のことまでも慮る姿に見ているこちら側まで二人に好意を抱かずにはいられなくなるのです。もうとにかく今のこの時を精一杯に生きていこうと決めている二人が本当に愛おしくなります。
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 そう思わせられるのはヘイゼルを演じたシャイリーン・ウッドリーとガスを演じたアンセル・エルゴートの演技力の賜物でもあります。二人が一緒にいる時の抜群の相性の良さもあり、2015年ベストカップル賞は二人にあげたいぐらいです。本作は難病ものであることからどうしても悲観的な要素も避けられない物語ですが、シャイリーンの存在がとても透明で聡明なので嘘っぽさが全然ないんです。そしてアンセル・エルゴートも一見、今風の男の子なのですが、素朴さとユーモアを兼ね備えるガスの役がぴったりで、二人が爽やか過ぎておばちゃんもう参っちゃいました!とにかく二人を好きにならずにいられないからこそこの映画も輝きを放っているんだと思います。
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 そして病を患う二人の物語である故に、時間に限りがあることが際立って描かれますが、それは私たち誰にでもいえること。いつかは終わりがあるからこそ、それはかけがえのないもので、今この瞬間、瞬間を祝福しながら生きなければならない、そんなことをこの可愛い二人から改めて教えられるのでした。

★おまけレポート★
公開を前に、日本最大級のファッション&音楽イベント『Girls Award』プロデュースによる本作のプレミアム試写会が開催されましたので、取材に行ってきました!映画の世界観をイメージした人気モデル8名によるファッションショーと、日本版イメージソングを歌うAAA(トリプルエー)から、宇野実彩子さん、與真司郎さん、伊藤千晃さんの3人が登壇する豪華なイベントでしたよ。
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会場には主人公のヘイゼルちゃんと同世代の若い女性がたくさん。劇中でガスがヘイゼルにチューリップの花を贈るシーンがあるのに因んで、この日唯一の男性ゲストである與さんから会場のファン1名にチューリップをプレゼントするというサプライズも!
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皆さんからのコメントをここで少しご紹介!

ラブリ:
(ランウェイを歩いて)こういったエモーシャルな感じのランウェイは今までにないので、すごく新鮮でした。衣装も映画に合ったイメージで着てて嬉しかったですし、映画の内容やセリフもロマンティックでショーとリンクするな、と思いながら歩いていました。

八木アリサ:
老若男女問わず、心に響く映画です。ときめきやせつなさが甘酸っぱく散りばめられていて、素敵な映画でした。

佐久間由衣:
ただただ切ないだけのストーリーではなく、常にどこかあったかいというか、ふたりの言葉のキャッチボールにも希望が見え隠れするような、それを見ていて自分たちも行ったり来たりするような不思議な感覚で、とてもふたりが愛おしかったです。

ダレノガレ明美:
私もこどもの頃に病気になったことがあるので、あの時ガスのようなパートナーがいたら生活も変わっていたのかなと思いました。

堀田茜:
(ガスについて)ここまで純粋な人っているんだなって思いました。ここまで人を愛することができるんだと心から思って、こんな人がいたら良いなと思いました。

水原佑果:
オランダにふたりで旅行に行くシーンが印象に残りました。アンネの家を鑑賞しに行くんですけど、(ヘイゼルが)階段を登るのも大変なのに、アンネの家にはたくさん階段があって、それを一生懸命頑張って登りながら鑑賞している姿を見て、心を打たれました。

玉城ティナ:
いわゆる病気の子の話という映画ではなくて、厳しい現実や時間の流れがひしひしと伝わってきて、今、私がここでしゃべってたり、みなさんと話せてることも当たり前じゃないんだなって思って、今を大切に生きようと思いました。

松井愛莉:
私はこの映画を観てすごく元気をもらえて、せつなくて、感動するお話だなって思いました。主人公のふたりが出会ったことによって、明るく変わっていくところも良いなと思いました。

AAA宇野実彩子:
私は教会のシーンが特に好きなんです。言葉ひとつひとつに感動して、泣いてしまいました。

AAA與真司郎:
僕はヘイゼルがガスからの連絡を待っているところが好きです。その“女の子感”に、こんな彼女が欲しい!と思いました

AAA伊藤千晃:
私はオランダでのディナーのシーンが好きです。スーツでキメたガスのロマンティックな言葉にキュンキュンでした!

ちなみに一緒にイベントに参加した同僚アラフォー女子・Aは、17歳という映画の主人公の設定に、「果たして共感を持てるか??」という不安をやや抱いていたようなのですが、いざ映画が始まると「ピュアでかわいらしい主人公ふたりのやりとりや両親との関係性にグッときた」「日常に埋もれてしまう感情を心の引き出しから取り出してくれるような映画だ!」と大感動の様子。
とはいえ、周囲の若いガールズたちと同じようにはもはや泣けない、我らアラフォー二人連れ。いかに自分がピュアでなくなったかを実感し、「ああ、そんな時期もあったな」とスクリーン(と同時に客席)を目を細めて眺めるのでした・・・。

By.M

(C)2014 TWENTIETH CENTURY FOX

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