『百瀬、こっちを向いて。』

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甘酸っぱ〜い気分になりたい皆さん、こんにちは。甘酸っぱさのカケラもない日々を送る男住人Aです。40歳も近くなると、青春時代はもはやカゲロウのよう・・・。今回はそんな僕にさえも思春期の甘酸っぱさを思い出させてくれた作品、5/10(土)から公開中の『百瀬、こっちを向いて。』をご紹介します。
岩井俊二監督の『Love Letter』とかが好きな方には絶対おすすめです!

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(この女の子が、こっちを向いてくれない百瀬。こっち向けよ!)

この作品が我々30代男子(&女子)を甘酸っぱい気持ちにしてくれる最大のポイントは、「30代の大人から見たあの頃」という視点で高校時代の恋愛ストーリーが語られる点です。本作の監督の耶雲哉治さんご自身も30代の方で、恐らく自分が実感する「あの頃」への郷愁とか、切なさや痛みを思い切りこの映画に詰め込んだのではないかと思います。

まず登場キャラクターを簡単に紹介すると・・・

◆主人公の百瀬:先輩の宮崎くんが好き(片想い)
◆神林さん:百瀬と同じく宮崎くんが好き(両想い)
◆宮崎くん:神林さんと付き合いつつ、百瀬にも気のある素振り
◆もう一人の主役のノボル:宮崎くんの幼馴染(後輩)で、百瀬のことが好きになる

つまり、ノボル ⇒(好き)⇒百瀬 ⇒(好き)⇒ 宮崎くん⇔神林さん という図式です。

このようなドロヌマ相関関係を導いた悪の根源は、イケメン宮崎くん。神林さんという本命彼女(これがまた超美人!)がいながら百瀬との仲が噂されるようになった宮崎くんは、もみ消し作戦として後輩のノボルに「お前、百瀬と付き合うフリしなよ」と持ちかけるわけです。もちろん百瀬も了承済み(←この辺は複雑な女心というやつでしょうか)。そしてヘナチョコなノボルは断り切れず、百瀬と「嘘」の付き合いをはじめることになります。もちろんお互いに最初はぎこちない関係で、そもそも百瀬は宮崎先輩が好きなので、ノボルのことなど相手にしません。学校で人目がある時だけ演技でイチャイチャして、ノボルを振り回します。
それでも、嘘を重ねているうちにちょっとずつ、二人の間に流れる空気が変わってくるんです。やがてノボルはガチで百瀬を好きになり、恋の一方通行が完成、完成〜。

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(こちら、インチキラブラブシーン。こんなんされたら男は確実に惚れてまうやろ。)

この辺から物語は百瀬とノボルが微妙に距離を縮めていく様子にフォーカスします。気付けば映画を観ている僕の心理はイケてない男子同士が同盟を結ぶかのごとく、完全にノボルと一体化。「ノボル、頑張れ!いっちまえ!」と脳内声援はMAXで、ついにはノボルと一緒にボロ泣きするというブザマな事態に。
そして映画の終盤、男気がUPしたノボルの口からタイトルになっているあのセリフが出てくるのです。「こっちを向いて。」と・・・。おい百瀬!どうしてくれんだよ、この気持ち!

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(当時を回想する設定で登場するのが、30代になったノボルを演じる向井理さん。)

もちろん女子の皆さんは逆に百瀬の立場で、宮崎先輩への報われない恋心とか、ノボルへのモヤモヤした気持ちを自分の経験に重ね合わせて、キュンキュンすること間違いなしでしょう。当ブログの主人である女住人Mもどうやら百瀬に肩入れしたようで、「神林さんが一番うまいことやったよね〜。百瀬は悪くない!」と言ってました。ノボル目線の男衆にとっては百瀬がすべてなので、神林さんとかどうでもいいんですけどね・・・。それに百瀬は絶対小悪魔だと思うんですけど、皆さん、どうっすか??

★おまけレポート!★
先日都内で行われた完成披露試写会で捕獲した写真&コメントをここでご紹介します!
今さらですが、百瀬を演じたのは元ももクロの早見あかりさん、ノボル役は竹内太郎さん(高校生時代)と向井理さん(15年後)のお二人。

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この作品で長編映画デビューとなる耶雲哉治監督(写真左奥)も舞台挨拶に加わって、なんだか初々しい雰囲気。

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映画が完成して「すごく嬉しくて、不安で、でも幸せです!」と語った早見さん。
百瀬のイメージに合わせて髪を45センチも切ったそうで、「役作りで髪を切るなんて、なんだか女優っぽい。」と照れ笑い。

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若き日のノボルを演じた竹内太郎さん。
「劇中では百瀬に振り回され、OFFの時も早見さんにお尻を蹴られてました(笑)」とヤラレキャラ全開の竹内さんは、実は海外育ちの若手有望イケメン。

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「原作本は2回読みました。嘘からはじまって、次第に二人の距離感や空気が変わっていくところを見てほしい。」と向井さん。
撮影が後からだった向井さんは、竹内さんのリハーサル風景を見て“大人ノボル”の役作りをしたそうです。

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耶雲哉治監督は「ノボルはイケてない男で、僕に似てる。」とコメント。やっぱり監督の実感がこの映画に込められていたんですね・・・。
「役者さん本人から醸し出されるものが役にどれだけ重なるか」でキャスティングしたそうで、皆さんピッタリのハマリ役!

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実は監督はいつも映画の前に流れる「NO MORE 映画泥棒」も手掛けている方で、映像・映画制作会社ROBOTに所属するディレクターさんです。そんな縁で、カメラ男さんがスペシャルゲストとして登壇!

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ちなみにシネマイクスピアリで「NO MORE 映画泥棒」の後に流れる劇場オリジナルのオープニング映像もROBOTさんが作ってくださったものですよ。
この機会に改めてご注目を!

By.A

©2014 映画「百瀬、こっちを向いて。」製作委員会

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