『47RONIN』

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 皆さんこんにちは、ついに12月に突入ですね、女住人Mです。12月の風物詩と言えばいろいろ思いつきますが、日本人が昔から大好きな12月のアレ!と言えばクリスマス以外にアレ!がありますよね。今回ご紹介する作品は12/6(金)公開の『47RONIN』です。12月のアレ!で、何でこの映画か?と言われると本作が、日本人が大好きな「忠臣蔵」をベースにしつつ、斬新なイマジネーションでもって全く新しいオリジナルストーリーで生まれ変わった作品だからです。
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 時は将軍・徳川綱吉の頃。舞台は浅野内匠頭(田中泯)を領主とする藩州赤穂。家老・大石内蔵介(真田広之)率いる侍たちは天下取りの野望を抱く吉良上野介(浅野忠信)と謎の妖術使いの女ミヅキ(菊地凛子)の陰謀によって、主君・浅野内匠頭と侍の身分を奪われます。次に次に吉良が狙うは浅野の姫ミカ(柴咲コウ)。主君を慕う家臣たちは敵討を決意し、異端の血を引きながらも主君に温情で助けられ成長したカイ(キアヌ・リーブス)も共に仇討へと向かいます。それは圧倒的な敵軍 VS 47人のRONINの戦い・・・と、物語のエッセンスはちゃんと「忠臣蔵」なんです。

 そして、千葉真一主演のドラマや映画をキャッキャ言いながら観て育った私にとって、この映画が実はキアヌ・リーブス主演にして、“真田広之”映画であったことに注力してご紹介いたします。
(真田さんは千葉さん主宰の“JAC”(ジャパン・アクション・クラブ)出身ですからね。)
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 これまでも何度かハリウッド進出をしている俳優さんについて、特に真田さんについては熱く語らせて頂きましたが、今回もまた真田さんの活躍が素晴らしいんですよね〜。真田さんは日本がモチーフとなるハリウッド映画に出演された時に「スタッフたちはいつも僕たちの意見を尊重し、その意見を取り入れてくれた」とたいていコメントします。が、正直「本当に聞いて貰えているのか?」と疑うようなものもなかったとは言いません。しかし、本作の裏話で「真田さんは衣装やセットに関しては、どんな奇想天外なものが出てこようともそれに対して反対はせず、ただ所作やアクションに関してはきっちりコメントする人だ」と言うのを聞きました。真田さんはインタビューで「「ラストサムライ」の時は正統派な侍映画を撮りたいという監督の意向があったのですが、本作では“オリジナリティあるものにしたい”という監督の意気込みがありました」と語っています。

そう、本作の中でも衣装だったり、セットだったりはかなりオリジナリティ溢れる、それはいわゆる「忠臣蔵」の世界観からはかけ離れたものもあるのですが、確実に侍スピリッツは映画の中でビシビシ感じられるんです。それは監督の意気込みを買いつつも侍スピリッツを伝えようとした真田さんの存在があったからだと思うのです。
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 と同時に “RONIN”を描く本作で侍としての真田さんが如何に監督に、スタッフにキアヌほかのキャストたちに多大なる影響を与えていたかは一目瞭然!そして、キアヌも主人公ながらも、どこか一歩引いた存在に見えるのは真田さんのそういう存在感の証だと言えましょう。そういった意味でキアヌ主演ながらも本作は“真田広之”映画となっていたのです。いや〜、私は大満足です。

 キアヌも49歳になりましたがお肌ペカペカで相変わらず素敵です。彼の本作での演技をみると「素顔は控えめで本当に誠実な人なんだろうな〜」なんて思ってしまう程、真摯にカイを演じています。好感度はさらにUPです。
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(「こんなに謙虚でシャイなビッグスターもいない。自分に厳しく、他人に優しい彼の姿はまさに武士道に通じる」と
真田さんもキアヌをベタ褒め!)

 かなり偏った紹介にはなりましたが、アクション・ファンタジー大作『47RONIN』はあらゆる年代の方に楽しんで頂ける1本です。
12/6(金)からの公開ですよ!

By.M
(C)Universal Pictures.

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