『キャリー』

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 こんにちは、女住人Mです。さぁ〜、今回ご紹介する映画は“みんな大好き”「キック・アス」でヒット・ガールを演じ、多くの映画ファンの心を虜にしたクロエ・グレース・モレッツちゃんの新作だよ!
当時は11歳の少女を演じたクロエちゃんもここ数年でめっきり成長しました。御年16歳にしてプラダやミュウミュウをサラリと着こなす若手ファンション番長No.1となった彼女が演じるのは1976年公開の名作リメイク、11/8(金)公開の『キャリー』です。
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 原作はスティーヴン・キングの長編デビュー作。1976年にブライアン・デ・パルマ(「アンタッチャッブル」、「ミッション:インポッシブル」)が監督し、キャリーをシシー・スペイセク、母親をパイパー・ローリーが演じ、二人ともアカデミー賞にノミネートされている、もう名作中の名作です。キャリーがいじめられるシャワー室でのあのスローモーションシーンに始まり驚愕のラストまで、美し過ぎる映像美と悲し過ぎるストーリーで個人的にはこの映画を“死ぬまでに見ておくべき1本”にあげちゃいます。「キャリー」のビジュアルが一番有名なのが“血だらけキャリーちゃん”なので、ホラー映画と一見思われがちですが、これはホラー映画ではありません。キャリーちゃんの悲し過ぎる程の青春を描いた切ない物語なのです。
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キャリーは内向的な性格な上に、狂信的な母親(ジュリアン・ムーア)の元で育てられたため、学校でもいじめにあっています。
あるいじめ事件をきっかけに彼女は人気者のトミーとプロムパーティーに出かけることになりますが、いじめの主犯格だったクラスメイトはさらなるいじめを仕掛けようとしていました。そしてプロム当日、母親の反対を押し切って出かけたキャリーに悲劇が訪れるのです。
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 本作は1976年のデ・パルマ版とほぼ同じ展開で物語は進行します。ただ、設定が現代なのでイジメはさらに陰湿です。冒頭のシャワー室のシーンとはキャリーが初めて生理を迎えた時にそれを知らずに半狂乱になった姿を同級生たちに揶揄されるという場面ですが、何せ携帯、スマフォ、you-tubeがある時代です、勿論この様子は全部動画でアップされるのです。あぁぁぁ。この動画イジメなど現代だからこそあり得ることで、キャリーがより傷つき内へ内へ入るきっかけとなります。

 そして、前作よりさらにパワーUPしたのは、プロム当日にさらなるいじめを受けたキャリーちゃんが、そのショックのあまりに自分の力が押さえきれず全てをめちゃくちゃにしてしまうシーンです。そう、彼女は自分で抑制出来ないほどの不思議な力を持っていたのです。もうキャリーちゃん強い!強すぎる〜!!おっかない、おっかない!もうそこは前作以上の地獄絵図です。初めて自分を好意的に受け入れてくれるイケメンの友達が出来たのに・・・、学生時代の頂点プロムナイトに参加しているのに・・・・、孤独だった地獄の日々から一気に天国に舞い上がるよな気分だったのに・・・、やっぱりお母さんの言うことを聞いておくべきだったの?キャリーちゃんの心は悲しみと怒りで一気に爆発なのです。普通の女の子になりたいだけだったのに、普通の女の子みたいに母親から離れて自分の足で立ちたかっただけなのに・・・おろろん、おろろん・・・もう悲しい、悲しい!

 前作では衝撃的なラストがいろいろ物議を醸しましたが、本作ではそこに少し救いを加え、さらに現代的なテイストのエンディングを迎えます。
デ・パルマ版「キャリー」が好きな方も、初めて「キャリー」に出会う方も是非スクリーンでクロエちゃん版キャリーをご堪能下さい。

PS, クロエちゃんの出世作の続編「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」のシネマイクスピアリでの(2月)公開も決定だよ!

By.M
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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2015年9月

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