『マン・オブ・スティール』

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 皆さんこんにちは女住人Mです。やっと涼しくなってきましたが夏の大作映画はまだまだ続きます。
今回ご紹介するのは8/30(金)2D&3D公開の『マン・オブ・スティール』です。
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 『マン・オブ・スティール』とは・・・早い話“スーパーマン”の映画です。幼い頃から特別な力を持っていたことで孤独なまま成長したクラーク(ヘンリ・カヴィル)は育ての親の教えの通り、その未知なる力を封印したまま、自分の使命を突き止める旅を続けています。ついに自分の本当の正体を知った時、奇しくも地球に降りかかる未曾有の危機に立ち向かうこととなります。本作は世界で最も知られているアメコミヒーロー“スーパーマン”の誕生を主軸に描いた物語です。

 ヒーローの誕生を描くと言えば「バットマン ビギンズ」ですが、本作の原案・製作はその「バットマン」シリーズ三部作のクリストファー・ノーランが務めます。そして監督が「300」、(私的には「ウォッチメン」、「エンジェル・ウォーズ」)のザック・スナイダー。
さて、映画ファンなら誰しも“スーパーマン”がリブートされ、また新しいシリーズを始めると聞いた時には大きな期待をしたものですが、クリストファー・ノーラン×ザック・スナイダーと言う食い合わせに関してはどうなのか?と思った方もいるかもしれません。ノーランの作風は主人公の内面をぐいぐい描く、人間の内に、内にベクトルが向かっている作品作りに定評があり、ザックはダイナミックで力技とも言える圧倒的な映像を魅(見)せていく、作品自体のベクトルは外へ、外へ、と言うイメージがあるからです。そう、この二人は言ってみれば真逆なのです。でも私は二人のある重要な共通点にこの勝負をかけました。
それは二人とも“中二病を患っている”と言うこと・・・。
(“中二病”:Wikipedia曰く:思春期にありがちな自己愛に満ちた空想や嗜好などに対する別称)
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(「オレが監督のザック・(イケメン)スナイダーだ!)

フィルムメーカーにとってこの病にかかっていることはとても重要です。何せ、映画はイマジネーションをあたかも現実化させてしまう装置なので・・・そして本編はと言うと・・・おめでとうございます!奇跡的に融合です!人とは違う力を持っていることで、アイデンティティが掴めず苦悩するクラークを描く前半パートはまさにノーランのお家芸。そして、自分が何かを知り、自分の守るべきものを見つけ、地球を守るために敵と闘う後半はまさにザックのお家芸演出!二人が手に手をとって“中二病”を武器に誰もが知っている“スーパーマン”に新たな息吹をもたらしました!特に前半パート、クラークが苦悩し内に内に向かっているのが、後半のアクションシーンでもう180度テイストが変貌。「いくら敵と戦っているからと言って街壊し過ぎじゃないかぁ〜」とツッコミたくなるぐらいの崩壊と破壊シーンは、スクリーンで観る醍醐味を思いっ切り堪能出来ます!
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(もちろん、LOVE要素もあり♪ “スーパーマン”が唯一心の柔らかい部分を見せるのはエイミー・アダムス扮する記者のロイス。
彼女を見つめる“スーパーマン”の眼差しは少女マンガのワンシーンみたい!)

 そして、この二人が描いた“スーパーマン”の世界にさらなるエモーショナルな要素を加えたのが、本当の父ジョー=エルを演じたラッセル・クロウと育ての親・ケント夫妻を演じたケビン・コスナーとダイアン・レイン。ある一定の年齢層だと「この役者たちが脇に回って、なおかつこんなにしっかり演技をするなんて・・・」とそれだけで感慨深いですが、特にケビン・コスナーの演技はもう本当に素晴らしい!!!この2組の両親がいるからこそ、クラークと言う人間がいるんだ、と言う実在感すら伝わってくる。
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(ケビン・コスナー、こういう抑えた演技が良い、良い!!)

 そして最後に“スーパーマン”を演じたヘンリー・カヴィルはシリーズ初の(スーパーマンを演じた)イギリス人俳優。実は2006年版の“スーパーマン”のオーディションも受けていたリベンジ組!そんな彼は逞しい肉体を持ち、どこか憂いある表情をたたえ、本役にふさわしい役者と言えるでしょう。そして(全米では)2015年に続編の公開も決定!しかも“スーパーマン”と“バットマン”(新バットマンを演じるのはベン・アフレック!)夢の共演です。ヘンリー・カヴィルほか、多くの出演陣が続投!もうこれは次回作を楽しむためにも観とかないとです。
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(“スーパーマン”の役をゲットしたことで一気にスターの仲間入りをし、「今は自分でやりたい仕事を選ぶことが出来るようになったよ」と語ったヘンリー。これからの活躍も楽しみだね!)

By.M
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