『スター・トレック イントゥ・ダークネス』 再び

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 毎日暑い日が続きますが、私の心もヒート・アップ!!女住人Mです。
今回は私が今年、最も公開を待ち望んでいた映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』をご紹介します。
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 私が本作を取り上げるのは実は2度目。
その時のブログが→こちら
2年前にTVで「SHERLOCK/シャーロック」を見て以降、ベネディクト・カンバーバッチ(愛称:バッチさん)に心奪われ、「スター・トレック」新作の悪役をやると知ってから日本公開をどれだけ待ったことか・・・。仕事柄、一般の方々より一足早く本編を観る機会にも恵まれ、本作を観たことで私の2013年は終わったも同然なぐらい腑抜けになりました。バッチさんは本作で“世紀の悪”を演じていると称賛されていますが、まさにこれまでにない魅力溢れる“悪”を演じています。

 と、本作におけるバッチさん絶賛コメントの前に、大事な「スター・トレック」について。
名前だけならご存知な方も多いと思いますが、“スター・トレック”(以下“スタレ”)は未知の惑星の調査のためにU.S.Sエンタープライズ号に乗りこんだクルーたちが広大な宇宙を旅する物語で1966年のTVシリーズからスタートしました。“スタトレ”が大好きな人たちをトレッキーと呼びますが、シネマイクスピアリのトレッキー曰く、“Star (惑星)をTrek(探索する)”タイトルまんまの物語なんだ、と言うことで、「スター・ウォーズ」のように基本は戦争をしかけて、何だかんだと言う話ではありません。そして“スタトレ”は「スター・ウォーズ」の存在もあってか、どこかマイナーなSFアドベンチャーと思われている節がありましたが、2009年にスピルバーグ監督の後継者としても呼び声高いJ.J.エイブラムス監督が新シリーズとして復活させました。

前作では若くて有能だけど、未熟さ故に暴走してしまうカーク(クリス・パイン)が仲間たちと共に危機を乗り越えることでエンタープライズ号のキャプテンになるまでを描きました。本作ではジョン・ハリソン(ベネディクト・カンバーバッチ)と名乗る新たな敵の登場により地球は史上最大の危機に。若きリーダー、カークはキャプテンとしての資質、クルーとのチームワークを改めて問われます。そして謎めいた敵ジョン・ハリソンの正体とは・・・と言う物語。
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 先ずはこれまで一度も“スタトレ”を観たことがない方に・・・。主人公が傍若無人なキャプテン・カーク、あとは一緒に冒険するエンタープライズ号の仲間がいる。特に副長としてバルカン人と地球人のハーフで、理性にのみ従う(前髪パッツンで耳がトンガっている)スポック(ザッカリー・クイント)がいて、二人はよく喧嘩をし、それを兄貴的な存在エンタープライズ号の軍医マッコイ(カール・アーバン)がなだめていると言う定番キャラとその図式があることを頭に入れておいて下さい。

そして物語は1作目以上にキャプテン・カークの成長物語が描かれます。熱い心はあるけれど未熟さ故に暴走し無鉄砲なカークがピンチを仲間と一緒に乗り越えるごとに謙虚さを学んでいきます。前作を観ていれば「カーク、大きくなったの〜。こんな態度を取れるようになったのか・・・」と親目線で感動。“スタトレ”ビギナーの方でも、カークを支える仲間の存在や、彼を心から信頼しているボスの存在を知るにつれ「これって自分の日常に置きかえられるんじゃい?」と気付いた時には、目頭が熱くなってくるんです。(いや、これ本当!)カークの相方とも言えるスポックは感情を一切出さず規則を一番に重んじ、理論だけで物事を判断するので、ある意味KYな男な訳ですが、そんな彼も、エンタープライズ号の一員としていろいろな経験を重ねることで他者を思いやる心の大切さを知るようになったりで・・・。

加えて、エンタープライズ号の面々は魅力的なクルー揃い。本作には彼ら一人一人に見せ場がきっちりあるので、より感動に深みが増します。そんなクルーたちが最強の敵に立ち向かうため、一丸となって戦う様はまさにチーム萌え。スポーツでも団体戦には独特のアガ↑るポイントってあるじゃないですか。本作にはオリンピック決勝戦級のチーム萌えシーンがてんこ盛りなのです。
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(カーク役のクリス・パイン(右)、スポック役のザッカリー・クイント(左)、来日の際は太鼓を叩いてチームワークの良さをアピール!)

 そして最後に本作の一番の魅力・・・最強の敵、ジョン・ハリソンを演じるベネディクト・カンバーバッチです。正義と悪を描く時に悪が魅力的であればある程、物語の魅力は増す、と言うことをこれまでもお伝えしていましたが、まさにバッチさん演じるジョン・ハリソンはそういう悪役なのです!!!!近年の悪役の代名詞と言えば故ヒース・レジャー演じた「ダークナイト」のジョーカーだと思います。私は彼以上の悪役とはそうお目にかかれないと思っていましたが、それとは全く違うベクトルでバッチさんは魅力溢れる悪役を作り上げてしまいました!!
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インテリジェンスな色香を湛え、かつ荒々しく、でも苦しみ、苛立ち、悲哀に溢れている悪役。しかもバッチさんはそれを佇まいだけで表現してしまう。(もう恐ろしい子だわ。)悪役ではあるけれど、彼には彼なりに抱えている悲劇があることが示されるバッチさんの独白シーンは文化遺産に認定です。私はJ.J版「スタトレ」からこのシリーズのファンになり、前作も大好きなのですが、バッチさんが演じた悪役の登場で、よりエモーショナルになった本作が大好きです!きゃ〜もうバッチさん素敵!!!(ただのファンじゃないか、と言うツッコミは勘弁して下さい!)

 ちょっと我を忘れてしまいましたが、本作ではエンタープライズ号のクルー VS ジョン・ハリソンの戦いの中で、チームの結束力だったり、友達や恋人を想いやる心だったり、上司と部下の関係性だったり様々なテーマが内包していて、相当のバッチさんファンである私ですら、本作を観てそのテーマに心打たれ、カークの逞しさに、スポックの純粋さに、マッコイの頼れる存在に、スールーのドヤ顔に、ここぞの時のスコッティに胸熱!!先日のJ.J監督らの来日の際に「2014年ぐらいから次回作の撮影を始めようと思っている」と、プロデューサーのブライアン・パークさんも言っていたので、今からもう早く次が観たくてたまらん、たまらん!!

 シネマイクスピアリでは、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』の公開を記念して、劇場内にはフォトロケーション、そしてバッチさんの直筆サイン入りうちわもエンタープライズ号の模型と一緒に展示中、そしてイクスピアリ内2FのB‘ウェイの回廊には日本でここだけしかないクルーたちのキャラポスターが展示されていますので、本作を観るなら是非シネマイクスピアリで!!!
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『スター・トレック イントゥ・ダークネス』は8/16(金)〜18(日)先行上映、8/23(金)〜から2D&3Dでの公開です。
(長文過ぎてすみません!!最後まで読んでくださった方々の長寿と繁栄を!)

★ おまけ ★
カンバーバッチさん来日時のレポートは→こちら
売店では「スタトレ」グッズも販売!入荷数が少ないものもあるので、お買い求めはお早めに!!(ジョン・ハリソン、バスタオルって何だ〜)

By.M
(C)2013 PARAMOUNT PICTURES.ALL RIGHTS RESERVED.

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