『ローマでアモーレ』

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 梅雨が嫌いな女住人Mです。これから雨が多くなるジメ〜っとした季節になりますが、そんな時にこそカラっとした明るい映画を見たいものですね。今回は「ミッドナイト・イン・パリ」のウディ・アレン監督の最新作、太陽がきらめくイタリア・ローマを舞台にしたラブ・コメディ、『ローマでアモーレ』をご紹介します。
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「いろんな人のいろんな人生。この街ではその全てが物語」、そんな口上から始まる本作は4つのエピソードが同時進行に進みます。旅先のローマでイケメン男性と出会いすぐに婚約を決めたヘイリー(アリソン・ピル)。そんな娘に会うために、両親(ウディ・アレンとジュディ・デイヴィス)はローマにかけつけ、互いの家族の顔合わせをしますが、ちょっと噛み合わない・・・。田舎育ちの純朴な新婚カップル、アントニオとミリーは新生活をするためにローマの地へ。でもホテルに着いて早々、出かけたミリーが帰ってこない。アントニオの部屋には人違いでコールガールのアナ(ペネロペ・クルス)がやってくるわ、親戚一同と鉢合わせになるわの大慌て・・・。著名な建築士ジョン(アレック・ボールドウィン)は若い頃住んでいたローマの街を散策中に建築家志望のジャック(ジェシー・アイゼンバーグ)と出会い、若い時分の想い出をジャックに重ねたりして。そんなジャックとサリーのアパートにサリーの親友モニカ(エレン・ペイジ)が転がり込んできます。ローマ在住の中年男レオポルド(ロベルト・ベニーニ)は普通のサラリーマン。が、突然ある朝を境にマスコミやパパラッチに追いまわされローマで一番の有名人に・・・・。

 アモーレ(愛し)、カンターレ(歌い)、マンジャーレ(食べよ)が合言葉のイタリア。まさにその言葉通りの4つのエピソードが繰り広げられる本作は、とにかく街もそこで描かれている人も生き生きしているのが見所!この街の虜になっているウディが描くローマは本当に輝いています。コロッセオ、トレヴィの泉、ポポロ広場、スペイン階段などなどローマ観光地の代名詞をバックに物語は進行。フォトジェニックな街を映画の舞台にした時に、先ずはその街の魅力をこれでもか!と描くことは鉄則です。映画を見ているだけでローマにいる気分に浸って、もうそれだけで良い旅、夢気分♪
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しかも、ウディ・アレンと言えば、シニカルで皮肉屋な視点も代名詞ですが、本作ではローマの魅力にやられたか、それ以上にひたすら明るい!本作では久しぶりに出演も兼ねたウディが演じるダメ・パパと賢いママの会話なんかもう爆笑もの。おまけにひょんなことで娘の婚約者のパパが驚くべき美声の持ち主だと発見したことから繰り広げられるドタバタ劇は笑いがどんどんエスカレートし、最後には思わぬ展開に!そして男性陣の多くは本作が見たい理由に“ペネロペ・クルス出演”を上げると思いますが、男性陣がみたいSEXYで奔放なペネロペちゃんがピッチピチの赤いミニのワンピで登場です!

 でも、私が一番お気に入りのエピソードは若い男女の三角関係を描くサリーとモニカとジャックの物語。「凄く可愛くて、頭も良くて、魅力的で男性がすぐ虜になっちゃう友達が、うちにしばらく来たいって言ってるけど良い?」と言うセリフで登場するモニカこと、エレン・ペイジ。彼女は小柄で可愛らしい女優さんで、サリーが紹介するような魔性の女とはかけ離れたタイプに思えます。それが「どんな女の敵が登場するんだ!」と言った期待の後に出てくるもんだから、あれれ〜、なんですが、どんどん、どんどん、エレン・ペイジ扮するモニカの魅力が炸裂しまくるんです。まさにギャップ萌え!ジャック役のジェシー・アイゼンバーグとエレンのコンビ感は絶妙!恋の三角関係も爆笑のエンディングを迎えるのでご期待下さい!
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(ウディ・アレン映画にこの二人がいるのを見るだけでムホホ。)

 ウディ・アレン特有のシニカル視点は「ライフ・イズ・ビューティフル」のロベルト・ベニーニ扮するレオポルドの所でしっかり描かれていますので、ウディ・ファンの皆さまはそこでニヤニヤして下さいね。
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(笑いの中に風刺もピリリ。)

 永遠の都ローマの魅力を思う存分引き出した上に個性溢れる魅力的なキャスト陣で彩られる、
この季節にぴったりな『ローマでアモーレ』は6/8(土)からシネマイクスピアリで公開です!
By.M
(C)2012 GRAVIER PRODUCTIONS,INC.

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