『死霊のはらわた』再び

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こんにちは、男住人Aです。今回のブログはスペシャルゲストをお迎えして、まさに「ウラブログ」の名に恥じない作品をご紹介します(3週前のブログに続く第2弾)。オモテの世界を生きる紳士淑女の皆さん、怒らないでくださいね・・・。
ではでは、早速ゲストに筆を渡します。舞浜最強の映画ヲタ(特にホラー)でありながら経理もこなす、男住人Mさんです!ロングバージョンでどうぞ〜。

◆男住人M 登場◆ ※以下【R18+】指定ブログに突入!

どーも、映画好きが漂着するという島に流れ着いた者です。ホラー映画好きの女性(上陸間近の女S)からのテレパシーを感じて、ある映画について語りたいと思います。
あなたは、サム・ライミという映画監督をご存知だろうか?「ああー、知ってるー、『スパイダーマン』のひとー」「私の好きな『オズ はじまりの戦い』の監督じゃーん」とか言ってる真っ当な映画ファンのそこのあなた!バカ言うな!
サム・ライミと言えば『死霊のはらわた』、これしかないでしょ。

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(こちら「死者の書」。子供には読ませられないことがいっぱい書いてある、まさに有害指定図書だね。)

1981年に低予算で作られたこの映画が、その後の映画界を変えたと言っても過言ではないのです。なんてったって、この映画があったからこそ「スプラッター映画」という素敵なジャンルが生まれたのですから。「スプラッター」なんて観たことないっていう人生を損している人は、もうこの先読まなくて結構(笑)。っていうか、読まないでください。お願いします。

そのオリジナル版ですが、ストーリーはあって無いようなもんで(笑)、「山小屋行って、本開いて、死霊が蘇って、みんな憑りつかれて、独り残った男がギャーギャー言いながら頑張る」映画。しかし、そんな頭の悪い物語なんかどうでもよくなる程のステキな・・・もといショッキングなシーンの連続。序盤は何となく、おどろおどろしい感じで進むんだけど、主人公アッシュのお姉ちゃんが木(死霊)に犯されてからは、一気にテンションアップ!トランプの数字当てゲームを女の子二人がやってるんだけど、全く見てないはずのお姉ちゃんが、しゃがれ声でバシバシ数字を当ててって・・・ギャー!そして顔が変わって「おまえらも死ねー!」って、なぜか窓にへばり付く(飛んでる?)。この「変身」シーンは恐いよねー。

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(小学生の頃、このシーンで悶々としました・・・。)

そこからはもうジェットコースター並みに、次から次へと死霊に憑りつかれていく。そして憑りつかれてない人間は、容赦なく死霊となった人間をぶっ殺していく。さっきまでイチャイチャしてた相手をだよ、いくら顔が変わって白目になったからって、斧でバラバラにって・・・人間側も結構ヒドイ。他にも、スコップで首チョンパとか、腹を剣でぶっ刺すとか、鉛筆をかかとに突き刺すとか(痛ぇー)、両目を親指でグチャッとか・・・。もういいですか(笑)?まさに「スプラッター」という言葉に恥じない、大サービスなのです。

一方で死霊どもはかなりマヌケな面もあって、なぜかずーっと床下に閉じ込められたままで顔だけ出してギャーギャー騒いでたり、床に座ってわけの分からん歌を歌ってたり、一つ間違うと笑っちゃうシーンもあります。この【恐怖 + 笑い】の感じは続編の『死霊のはらわた2』、そして『キャプテンスーパーマーケット 死霊のはらわた3』で更にパワーアップしているので、気になる方はぜひそちらもご覧ください。

って、気付いたらオリジナル版の残虐シーンだけを羅列して文章がいっぱいになっちゃいました(笑)。もっとアッシュについてとか書きたかったのに。「・・・その前に今公開してるリメイク版について書けよ!」って声が聞こえてきましたので、ここらでようやく本題に。

5/3からついに公開になったリメイク版『死霊のはらわた』。オリジナルから30年以上経過して作られたわけですが、まず言えることは「ホラーが好きなら、観て損なし」ということ。

映画の冒頭、怪しい森の中で逃げ惑う女性が男たちに捕まる。普通ならこの女性がどうなるか不安になるところですが、心配ご無用(笑)。この女性は死霊に憑りつかれていて、母親を殺し、今また目の前にいる父親に「F〇ck、F〇ck」という罵声を浴びせるのです。女性は結果的に炎に焼かれるわけですが、この「F〇ck」連発のオープニングで、観ているこっちのテンションは早速上がりまくり!そしてデカい音と共に映し出される『EVIL DEAD』の文字!いやー、ワクワクするねえ。もう「〇ィ〇〇ー〇〇ド」ぐらいワクワクするねえ。

その後は山小屋に行くもっともらしい物語が少々展開しますが、正直そんなのどうでもいい。こっちは「グチャッ」「ビチャッ」「グチュッ」「ドバッ」「ジュバッ」が観たいんじゃー!
そんな僕たちの心の声が届いたのか、30分を過ぎた辺りから物語は一気にヒートアップ!主人公ミアが主人公なのに真っ先に死霊ちゃんに憑りつかれ、オリジナル版同様床下に閉じ込められる。あとはオリジナル版に勝るとも劣らない残酷描写の見本市。CG使わなくたって、こんなに(一部の)観客を喜ばせることができるんだっていう良いお手本!

前回の「低予算&未熟な技術を、アイデアと情熱でカバーして観客を熱狂させる」のも素晴らしいが、今回の「大きな予算&成熟したSFXを使い、観客をただ怖がらせることにのみ全力を尽くす」という姿勢もとってもGroovy!ナタリー(ミアの兄貴の彼女)の大流血シーンとか、オリビア(看護婦)の貞子ばりの這いずりシーンとか、ミアの手首プッチンとか、この監督ホントこういうのが好きなんだねー。

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一方でオリジナル版のファンへの目配せもしっかりしていて、登場人物のうち2人が片腕になるなんて、完全にアッシュへのオマージュでしょ。更に死霊に追い詰められたミアが、納屋で手にする武器はナタ・・・ではなくチェーンソー!そうチェーンソー!「はらわた」シリーズでの聖剣(エクスカリバー)、チェーンソー!重くて、扱いづらくて、燃料入れなきゃ動かない、そんな不便な武器だけど、やっぱり最後はチェーンソーなのさ。そんでもって、そんな聖剣が最後に唸りを上げるシーンは、今世紀の映画史の中で最も美しいシーンと言っても過言ではないでしょう。降りしきる血の雨、飛び散る血しぶき、ぶるぶる震える死霊、もう・・・アートだね。ラストシーンも次回作を期待させる感じでニヤリとしちゃう。(と思ったらもうパート2の製作がスタートしているとか。)

ところで最初から最後までサービス精神旺盛な本作ですが、本当のファンサービスはエンドロール後にあり!ファンなら分かると思うけど、「あの人」がチラッとどアップで(笑)登場!もちろん次は片手にチェーンソーを付けて僕らの前に帰って来てくれるよね、と期待せずにはいられない。

そんなわけで、リメイクものへの不安を軽く吹っ飛ばした新生『死霊のはらわた』は、古くからのファンもオリジナルを観たことないホラー好きも、ホラーが苦手なあなたにも間違いなくおススメなのです。
・・・いや、ホラーが苦手な人はやっぱり観ないでください(笑)。

◆男住人M 退場◆

男住人Mさん、ありがとうございました!
もう今回は僕(男住人A)が語るべきことは何もないんですが、ここでイベントニュースを一つ。
なんと、このリメイク版『死霊のはらわた』の公開を記念して、5/18(土)〜24(金)の一週間、≪絶叫大音量上映≫の開催が決定しました!一足先に大音量テストを体験した僕(←ホラーは大の苦手)は、正直凍りつきましたよ・・・。通常の音量で観た時の恐怖を軽く超えてます。音のビックリ感が恐怖のドキドキを煽る感じで、もう本当にトラウマ体験でした。先ほどMさんが言っていた「グチャッ」「ビチャッ」ももちろん大音量です(笑)。ファンの皆さん、絶対お見逃しなく!詳しくはシネマイクスピアリのTOPページをご覧ください。劇場スタッフで手作りしたオリジナルスタンディも飾ってますよ!

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(みんな観に来て!)

By.A

配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

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