『アンナ・カレーニナ』

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 例年より早く桜が咲いてしまいましたが皆さん、お花見は行かれたでしょうか?花よりお酒の女住人Mです。
今回は美しく咲いて散った桜にも負けない、絢爛豪華な社交界を舞台に繰り広げられる『アンナ・カレーニナ』をご紹介します。
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(祝★本年度アカデミー賞衣装デザイン賞受賞)

 「アンナ・カレーニナ」と言えばロシアの文豪トルストイの不朽の名作。政府高官の夫カレーニン(ジュード・ロウ)とひとり息子と共に帝政ロシアの首都サンクトペテルブルグで暮らしている、社交界に咲いた華麗なる大輪の花、アンナ・カレーニナ(キーラ・ナイトレイ)。ある日、兄夫婦が住むモスクワを訪れたアンナはそこで若き将校ヴロンスキー(アーロン・テイラー=ジョンソン)と出会います。彼にも自分を慕う、うら若き女性がいたのですが、二人はたちまち恋に落ちてしまいます・・・

 これまでも何度となく映画化、舞台化されたラブ・ストーリーなので、ご存知の方も多いことでしょう。それゆえに「何で今さらまた映画化なのか?」と思いながら私も本作を見たのですが、これがもう、とっても素敵な作品だったのです!!もう何が素敵って、新しく甦らせたその演出方法が素敵!!!映画でありながら、その物語を舞台(演劇)型演出で見(魅)せるのです。舞台好きな方にはたまらない、うっとり演出のオンパレード♪特に、アンナとヴロンスキーが出会い、お互いの気持ちを決定づける物語前半の舞踏会でのダンスシーン!!!もうこのシーンだけでも再生リピートしてずっと見続けたい!と思っちゃう程。二人が心惹かれ合い、でも自制し合い、でもやっぱり惹かれ合う、そんな気持ちを表したこのシーンが超素敵〜!!!!(振付担当は世界的なモダンダンス振付師シディ・ラルビ・シェルカウイと言う方らしいです)

 まぁ考えたら本作は「つぐない」(アカデミー賞作品賞を含む7部門ノミネート)、「プライドと偏見」などで高く評価されているジョー・ライトが監督でした。そりゃあ、ケレンミのある作品撮りますよ。監督自身“例によって例のごとく時代モノの映画”を作ることは避けたかった、と言っている通り、新しい『アンナ・カレーニナ』の誕生です。

 アンナ演じるキーラ・ナイトレイもこう言うコスチューム映画は得意分野で、ピッタリきますしね。
そして本作のお薦めポイント男性陣にもあります。先ずはアンナと恋に落ちる若き将校ヴロンスキー役のアーロン・テイラー=ジョンソン!現在22歳の彼は18歳の時に自身の主演作の監督(年の差23歳!)と結婚した経歴もあり、そんな事を考えても本作の役もピッタリ。
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(みんな大好き「キック・アス」の彼だよ〜。こんなに大人になったよ〜)

加えて、アンナの夫カレーニンを演じたジュード・ロウですよ。最近前方の御髪がめっきり寂しくなりつつあったジュードがその頭髪を剃ってこの役に挑みました。数年前だったら、間違いなくアーロン君の役はジュードがやってましたよ!!
そんな時代の変遷を見るようなこのキャスティングがまたグっときますね。またジュードが良い演技するんですよね〜。
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(どんなことになろうとも、ジュード、君はSEXYだよ!)

 うっとりポイント満載なので特に女性の方にお薦めですが、妻の不義のために社会的立場も悪くなり苦悩するカレーニンの視点は男性にもグっとくると思います。『アンナ・カレーニナ』はシネマイクスピアリで上映中です。是非、スクリーンでうっとりしてくださ〜い。

By.M
(C)2012 Focus Features LLC. All rights reserved. photography by Eugenio Recuenco,Laurie Sparham

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