『カラスの親指』

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「村上ショージVS剛州」という本を今も大事に持ってます、男住人Aです。全国の村上ショージファンの皆さん(どれほどいるか分かりませんが)、こんにちは!「ドゥーン!!」「しょうゆうこと!」(←これは元々ショージ兄さんのギャグ)などの持ちギャグでおなじみの兄さんが、本格映画に初出演しましたよ!その映画が、現在大ヒット公開中の『カラスの親指』

ちなみに「村上ショージ?誰よ?」という方は、まさかいませんよね!?今ではスリッピーギャグ(スベり芸)と言えば「ますだおかだ」の岡田さんをイメージされる方が多いかもしれませんが、ショージ兄さんこそがその名手!元祖!、というのが僕の持論です。

そして今回、阿部寛さんとのコンビという大役で(なぜか)この『カラスの親指』に出演した村上ショージ兄さんですが、その役柄は新米サギ師の“テツさん”。阿部さん演じる先輩サギ師“タケさん”にツッコミを受けながらも、実はラストで重要なドンデン返しを担っているのです。原作本も有名ですし、ご存知の方にはこの役の大きさがお分かりいただけますよね?伊藤匡史監督曰く、「テツ役は分厚いタレント名鑑を全部読んで、ショージさんを選んだ」そうです。いや〜、長年の村上ショージファンとしては、監督の男前な決断にもう拍手喝采!!このキャスティングしかり、本編尺が2時間40分もあることしかり、この監督、何だか挑戦的で素敵です。

そしてテツ役を見事に演じ切ったショージ兄さん。その意外な演技力はさることながら、そもそもこの人の作品への馴染みっぷり、良かったですよ〜。もしかしたら笑いで鍛えられたカンみたいなものかもしれません。演技巧者に囲まれているのに、浮いてる様子が全然ないんです。

それにしても、せっかくそんな大きな役で出演し、いい感じに新境地を見せた本作が東京国際映画祭に特別招待されたというのに、グリーンカーペットにパネルで登場するハメになる辺りも、まるでショージ兄さん流のギャグか?という感じです・・・。

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(パネルを持つのは古坂大魔王さん。不在の先輩芸人を頑張って盛り上げてましたよ!)

ちなみに10月に新橋の烏(カラス)森神社で行われた「大ヒット祈願イベント」では、阿部さんと揃って登場したショージ兄さん。その時の写真はこちら!

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(「明石家電視台」でボケ倒す姿とは、やっぱり違いますね〜。)

というわけで、脱線しまくりの今回のブログですが、他の役者さんファンの皆さんも、(ついででいいので)ぜひスクリーンでショージ兄さんの雄姿をご堪能ください!

そうそう、石原さとみさんと小柳友さんが演じるちょっと浮世離れしたカップルも最高でしたよ!僕は最初、まさかこのおかしな自由人キャラを演じているのがあの石原さとみだとは、全然気付きませんでした。そのほか、もちろん阿部さんは安定した存在感ですし、長尺の作品を飽きさせずに見せる監督の技も相まって、ガッチリ仕上がったこの秋のエンタメ作です!

By.A
©道尾秀介・講談社 / 2012「カラスの親指」フィルムパートナーズ

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2015年9月

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