『メリダとおそろしの森』

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 ディズニー/ピクサー映画では「トイ・ストーリー」シリーズが大好きな女住人Mです。
今回ご紹介するのはディズニー/ピクサー最新作『メリダとおそろしの森』です。
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 ディズニー映画では、主人公が女の子と言うのはお手の物ですが、ディズニー/ピクサーとしては初めてのヒロインもの、カーリーな赤毛がとても可愛いメリダが本作の主人公。スコットランドのある王国の王女メリダちゃんは度胸があって王国一の弓の使い手。愛馬アンガスと森の中を駆け巡り、王女らしからぬその振る舞いで母親のエリノア妃をいつも困らせていました。普段は仲良しの二人ですが、娘の将来を案じるエリノア妃が伝統にのっとった結婚をメリダちゃんにさせようとしたため、「結婚なんてまだまだよ」と思っているメリダちゃんと口論に・・・「お母様のバカ、バカ〜」とアンガスに乗ってお城を飛び出したメリダちゃんは森の奥深くに辿りつきます。そこで導かれるように出会った<森の魔女>の魔法を手に入れ、エリノア妃を熊に変えてしまったメリダちゃん。「こんなハズじゃなかったの〜」となんとか魔法を解きたいメリダちゃんの奮闘が始まります。

 ディズニー映画のヒロインも最近では、ラプンツェルのように自分の運命は自分で切り開く系のお姫様が増えてきましたが、ディズニー/ピクサー初のヒロインも幸せは自分でつかむぞ!的イマドキなキャラクター。そんな女の子がしきたりや伝統が一番慮られる王家で伸び伸びと過ごせる訳はなく、案の定、王家の決まりの中で暮らしてきたお母さん、エリノア妃とは意見が食い違います。
なりたい自分と求められている自分に悩むと言うメリダちゃんの心情は何も王家の人間でなくても、年頃の女の子、いえ男の子でもよくあることです。大人になる過程では特にそういった葛藤は誰しも経験しますよね。私も小学生ぐらいの頃からそういった事でよく母親に反発していたものです。親としては子供のことを思っていろいろ言ってくれるんだ、と大人になった今ならわかっても、子供の時分にはそこまで汲み取る事も出来ず・・・そして大人になった今は今で親にわ〜わ〜言われると「うっせーよー。こちとら一人でいろいろ決めたいんじゃ〜」となってしまい・・・いくつになっても親子関係と言うは難しいものです。(えっ?素直じゃないのは私だけ!?)

まぁ自分の思う通りに生きると言うことは自分できっちり責任を取らねば、と言うことでメリダちゃんもお母さんにかけてしまった魔法を解こうとする過程の中で、どんな行動にも責任が伴う事を学び(「スパイダーマン」か!?)、そしてお母さんはお母さんで娘が大人になっていく過程の中では、自分が万能の存在ではないし、子供は子供で経験を積んでいき、それが最良な時もあることを知るのでした。

 さて、ディズニー/ピクサーの映画と言えば、本編の前に付いている短編上映のクオリティの高さにもいつも驚かされますが、今回はみんな大好き「トイ・ストーリー」再び『ニセものバズがやって来た』と、本年度アカデミー賞短編アニメーション賞にノミネートされた『月と少年』が付いている豪華2本立て!そちらもお楽しみに★
『メリダとおそろしの森』は7/21(土)から3D&2Dにてシネマイクスピアリにて公開です。
By.M
(C)2012 Disney/Pixar

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