『愛と誠』

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みなさんこんにちは。梅雨入りし、ジメジメっと鬱陶しい季節の始まりですが、今回はそんな時に見るのにピッタリなスコ〜ンと抜けた映画『愛と誠』をご紹介致します。

 『愛と誠』はガサツで暴れん坊の不良少年・誠とお嬢様育ちの愛との結ばれるハズのない境遇にある二人の純愛ラブ・ストーリーです。原作は1970年代を代表する伝説的なアニメ。今回はその『愛と誠』を妻夫木聡、武井咲を主演に迎え、三池崇史監督で映画化です!三池監督と言えば、「一命」や「十三人の刺客」といった作品から「ヤッターマン」、「忍たま乱太郎」とエンタメ映画を幅広く撮る方ですが、その昔はもっととんでもない映画ばかり作っていた方ですからね。(褒め言葉です)最近のようにファミリー映画を作るようになっても、押さえきれない三池魂が炸裂して、相変わらず唯一無二の三池印の映画を撮る方ではありますが・・・・(褒めてます)。
そして今回もご多分にもれず、どこを切っても三池印な作品が出来上がりました。

 映画の舞台は1970年代のド昭和。妻夫木くんが学ラン着て不良高校生の太賀誠を、今、最も売れっ子の武井咲ちゃんがお姫様カットでブリブリなお嬢様・早乙女愛を演じるのですが、もう予告編からヘンテコでひっくり返るかと思いましたが案の定、映画自体もヘンテコでデタラメで、最高な仕上がり!
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妻夫木くんも記者会見で「なかななふざけた作品だなと(笑)何十億とヒットする映画ではないと思いますが“何だこの映画!”と言う面白さを感じて貰えると思います」と三池監督が横にいるのに、包み隠さずそう語っていましたが、まさにそんな映画です。

いくら童顔系とは言え31歳になった妻夫木くんが高校生役、しかも時に歌い踊るんです。武井ちゃんも負けずに昔の大映ドラマのごとくオーバーリアクションで歌い、演技をするんです。二人とも売れっ子さんだし、仕事選んでも良いよ、と言いたくなるぐらいに・笑。しかも主演の二人以上に、早乙女愛に恋する同級生の岩清水くんを演じる斎藤工もかなりふっ切って演技してますし、今年49歳の井原剛まで「おっさんなのに学ランかよ」ですし、もう「どないやねん」と総ツッコミしたくなります。でも、全てがそんな世界観なんで途中からは「もう何でもありだね」ってな気分で細かいことは気になりません。ふざけてる感満載ですけど、ちゃんとしっかり作られた映画ですからね。やっぱり三池崇史と言う人は凄い人です。
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(岩清水くんも熱唱〜) 

 そして本作はそんなアク強過ぎなキャラばかりが登場するのですが、その中で最も際立ったのが、誠に恋をしてしまうスケバン・ガムコを演じた安藤サクラです。父は奥田瑛二、母は安藤和津、俳優の柄本明の息子さんでこれまた俳優の柄本祐と結婚した彼女。そのプライベートの側面が既に凄いのですが、2009年公開の「愛のむきだし」以降彼女の演技はもう既に両親のキャリアをとっくに越えてると言っても過言でないと個人的には思っています。すっごく美人さんではないのを逆手にとっての“ブサイク”役が多いのですが、本作での演技も尋常じゃありません。安藤サクラの演技は世界記録を持つアスリートが自身でその記録を少しずつ伸ばしていくような、そんな演技です!とにかく、ガムコに括目せよ!です。
ジメジメなんかぶっ飛ばせ! 『愛と誠』は6/16(土)よりシネマイクスピアリにて公開です。

By.M
(c)2012『愛と誠』製作委員会

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