『ちはやふる[上の句]/[下の句]』

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 皆さん、こんにちは女住人Mです。晴れた日は風も心地よく、緑がキラキラしていて眩しい季節ですが、この映画が放つキラキラ感はそれ以上かもしれません。今回ご紹介するのは『ちはやふる[上の句]/[下の句]』です。
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 『ちはやふる』は競技かるたに懸ける高校生の青春を描いた大人気コミックの映画化で3/19(土)から[上の句]、4/29(金)から[下の句] が2部作連続で公開されています。千早(広瀬すず)、太一(野村周平)、新(真剣佑)は幼馴染で小さい頃は仲良く競技かるたをしていたのですが、小学卒業を機にバラバラに。高校に進学した千早が太一と再会し、競技かるた部を立ち上げ、新とまたかるたがしたいという思いを胸に全国大会をめざす、というのが[上の句]までのお話。
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 高校生主人公の青春+ちょっと恋愛もの映画という枠組みに当初は「これは若い子向けの映画なんだろうな~」と思っていたのですが、観た周りの大人たちの反応がすこぶる良いではありませんか。千早を演じる広瀬すずちゃんのような生命力溢れる女子がスクリーンで輝く姿を愛でるだけでも日頃の疲れも癒えるかも・・・という軽い気持ちで[上の句]を観たのですが、もうおばちゃん(あっ、私のことです)は一発でやられたのです。広瀬すずちゃんがスクリーンから放つキラキラ感といったらもう、眩しくて、眩しくて・・・これは私の世代で言う、角川映画における薬師丸ひろ子、原田知世映画みたいなもので、『ちはやふる[上の句]』は、ある特定の年齢の子だけが持つ輝きがスクリーンの中に奇跡的に閉じ込められたまさに王道アイドル青春映画だったのです!
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 そして本作は競技かるたに懸けるスポ根青春映画として完成度&好感度もとっても高いんです。千早の立ちあげた瑞穂高校・競技かるた部にはかるた経験者の千早、太一、肉まんくんこと西田(矢本悠馬)の他に未経験者の奏ちゃん(上白石萌音)と机くんこと駒野(森永悠希)がいますが、決してみんなが同じ思いで出発地点に立ってはいなかったもの、競技かるたを通して、どんどんチームとして結束していくんです。
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(映画の世界とわかっていても「今日も彼らはかるたの練習してるかな~」なんて思っちゃう)

机くんなんかは、秀才だけどいつも一人で机にかじりついていたからそのあだ名も付いたほどのぼっち君。でも競技かるたと出会い、仲間と出会い一旦は「やっぱり自分は一人なんだ。他人なんて信じるんじゃなかった」と傷つくエピソードがありつつも、初めて自分の居場所を見付けるんです。[上の句]における机くんパートは心揺さぶられるシーンも多く、影のヒロインは机くんと言っても過言ではありません。
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(机くん(左)のスピンオフドラマとか見たい。)

 そして続く[下の句]では抜群のチームワークでもって全国大会に出場することになった瑞穂高校・競技かるた部のその後が描かれ、高校生にして日本一のクィーンこと若宮詩暢(松岡茉優)が登場します。
[上の句]ではすずちゃんのキラキラ感、脇を固めるサブキャラたちとのチーム萌え感、まさにThe青春映画的な輝きを堪能する映画でしたが、[下の句]の見どころは何と言っても千早VS詩暢の個人戦。[上の句]では最後に流れる予告でチラっと登場するだけの詩暢でしたが、その時から彼女が放つオーラが只事でなかったことはご覧になった方ならお気付きのことでしょう。
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演じるのは近年、ドラマ、映画、バラエティとその才能を余すことなく発揮し、既にその演技力、センスに定評がある松岡茉優ちゃんが演じてますからね。[上の句]とはまた違った化学反応が起きた[下の句]も観るべし、観るべしです。
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 シネマイクスピアリでも[上の句]は上映中なので(5/13現在)、未見の方は今からでも遅くはありません。そして先日、続編の製作も決定し、また瑞穂高校かるた部のみんなに会えるのが本当に楽しみ!続編は机くんの出番がもっと増えるといいな~。

By.M
(C) 2016 映画「ちはやふる」製作委員会
(C) 末次由紀/講談社

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