『ジョン・ウィック』

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 皆さんこんにちは。スーツでアクションな映画が大好物な女住人Mです。今週はキアヌ・リーブスが黒スーツでアクションを繰り広げる10月16日(金)から公開の『ジョン・ウィック』をご紹介します。
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 主人公は愛する女性と出会ったことで殺し屋を引退したジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)。幸せを手に入れたのも束の間、愛した妻が病死し、彼の元に妻からの最後の贈り物となったビーグル犬が届けられます。それを支えに再び平穏な日々を取り戻そうとした矢先、家に押し入った強盗に愛車マスタングが奪われ、ビーグル犬も殺され・・・。愛する人を失った上にさらに大切なものを奪われたジョンは再び裏社会に舞い戻り、大切なものを奪ったロシアンマフィアの組織に復讐を始めるのです。
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 長年ハリウッドの一線にいながら、ゴシップ情報でよくひとりぼっちで寂しそうにしている姿を激写されているキアヌ。そんな彼のパブリックイメージにもぴったりなこの役。何せ妻の形見のワンコを殺されたことで怒り爆発、巨大マフィアに単身乗り込む、そんなプロットに説得力を持たせられるのはキアヌしかいませんぜ。形見とは言えワンコを殺されて組織が壊滅するまでやり尽くそうとするあたりはちょっとやり過ぎではないか?と思うかもしれませんが、もうこのワンコがむちゃくちゃ可愛いんですよね。キアヌの背中にすがるワンコ、必死にキアヌの後を追うワンコ、キアヌと一緒に寝たいワンコ、とワンコ好きな方にはたまらない愛くるしいワンコ演技に、キアヌの心情はちょっと納得してしまうぐらいです。妻の喪失から何とか這い上がろうと新しいパートナーのワンコと頑張ろうとした矢先にまた地獄に突き落とされるキアヌ・・・その痛手はダブルパンチなのでその復讐心も余計に火が付いてしまっているのです。(あっ、キアヌじゃなくてジョンですね・笑)
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(ワンコを抱き上げるこのジョンの姿・・・胸キュン。)

本作はワンコを殺され、愛車マスタングが奪われてからは怒涛のアクション展開なのですがそこはジョンの眠っていた暴力性の暴走というよりは彼のセンチメンタルの暴走というのがふさわしく、そこがなんとも言えない。「俺、また一人ぼっち、ぼっちじゃんかよぉぉぉ」という叫びが聞こえるようです。だからこそ、ジョン・ウィックというキャラが立つんですよね。

 そして本作、メガホンをとったのが「マトリックス」でキアヌのスタントダブルを務め、スタントコーディネーターを手がけたチャド・スタエルスキ。アクションをよく知った彼が手掛けているので、見せ場のシーンがもう本当に美しいし、素晴らしい!カット割りや編集でごまかさずに長回しにこだわったと言うだけあって、とにかく最高!そして今回、柔道・柔術・カンフー・銃アクションを融合させた"ガン・フー"なるアクションが登場。大外刈りから銃を撃ち、銃で殴ってから足払いなどなど、魅せるアクションがてんこ盛り!もちろん、キアヌもこの役のためならず、これまで着々と身体を鍛えていたので、監督が求めるアクションをなんなくやってのけるのです。キアヌ、最高!!(余談ですが、クリスチャン・ベール主演「リベリオン」という近未来アクション映画では銃を使った"ガン=カタ"という近接格闘術が出てきますが、こういう創作アクションが出てくる映画にハズレはありませんね。多分!)
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この他にもこの映画の中では殺し屋の選ばれし者だけが宿泊出来るホテルがあったり、殺し屋のコミュニティにおける掟があったり、そういうストーリーの細かい肉付けも魅力的!ジョンの親友でスナイパーのマーカスのキャラもまた憎いんですよね。
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(ジョンと旧知の仲でありながらも、複雑な関係になってしまうマーカス。
彼を演じるデフォー様の演技もキラリと光ります。)

 怒らせてはいけない人を怒らせてしまったシリーズではこれまで「96時間」シリーズのリーアム・ニーソン、「イコライザー」のデンゼル・ワシントンといった名優が魅力的なキャラクターを作り上げてきましたが、この系譜に新しく登場したのが「ジョン・ウィック」のキアヌ・リーブス、ってことなんです!!
全米で大ヒットし、続編只今撮影中の『ジョン・ウィック』は10/16(金)より公開です。

By.M
Motion Picture Artwork (C)2015 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. (c) David Lee

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