話題の新作映画: 2013年1月アーカイブ

『アウトロー』

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 こんにちは、女住人Mです。突然ですが、2012年日本で公開された洋画No.1作品は何だったでしょう?
答えは「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」でした。言わずもがな主演はトム・クルーズ。ハリウッドのトップスター★トム様が主演と言う品質保証とブラッド・バード監督の手腕が見事にマッチしシリーズ最大ヒット作にもなりました。今回ご紹介する作品はそんなトム様最新主演作2/1(金)公開の『アウトロー』です。
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 トム様が演じるのはかつて軍のエリート秘密捜査官だったジャック・リーチャー。5人の男女が無差別に銃殺される事件が起き、ある男が容疑者として逮捕されます。証拠も揃い、事件は解決したかに見えたのですが男はただ「ジャック・リーチャーを呼べ」と要求します。リーチャーは己の正義にのみ従い、法や権力に従うことなく、行き着く先で手段を選ばず事件を解決する流れ者(アウトロー)だったのです。リーチャーは揃い過ぎる状況証拠と事件のある矛盾に気付き、真実を追求していくのですが、次第とある陰謀に辿りつくのです・・・・

 トム様と言えば主演映画はほぼ自分がプロデューサーも兼ねているので、どの映画も“トム様祭り”であることが共通点です。が、本作では容疑者を弁護する弁護士ヘレン(ロザムンド・パイク、最近良い!)と付かず離れずの関係を保ちながら捜査を進める感じや、映画後半、容疑者の無実の謎を解く大きな足掛かりを与える元軍人のキャッシュ(ロバート・デュバル、「デイズ・オブ・サンダー」以来の共演!)と共にこの事件の黒幕に挑む感じなど、トム様が如何にかっちょ良く悪いヤツをやっつけるかを堪能しつつ、周りにも華を持たせる目配せ展開となっていて、それにより物語にさらに深みが出ております。

 加えて本作はリー・チャイルド著の“ジャック・リーチャー”シリーズ(17冊)の「One Shot」を映画化した作品で、それをあの「ユージュアル・サスペクツ」の脚本を手掛けたクリストファー・マッカリー(なんと2015年公開予定の「ミッション:インポッシブル」の監督にも抜擢!)が監督・脚色を手掛けているので、元からアクションが一番の売りと言う映画ではなく、話自体が面白いんですよね。
とは言え、今回もトム様は劇中のカースタントは全て自身でやってしまう、スーパーマンぶりなので、そちらも見所たっぷり!
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(真ん中の警官が原作者のリー・チャイルドさん。ちゃっかりカメオ出演よ)

 そして私、僭越ながら「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」2012年洋画No.1ヒットを記念する祝賀会に参加しましたが、もうトム様は本当にナイスガイ!!一人一人に声をかけ、まるで皇室のお茶会に参加したかのごとく貴重なひと時を過ごさせて頂きました。主演でプロデューサーである立場があるとは言え、あんなにサービス精神旺盛で心遣いが出来る人なんてそういないですよ。彼が30年以上に渡って第一線で活躍し続けている意味が骨身にしみるほどわかりました。私はこれからもずっとトム様を応援し続けようと心に誓った1日だったのは言うまでもありません・・・
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「2013年の洋画No.1映画も僕の作品で決まりだね!」

と、言う訳でクラシックな香りも漂うサスペンス・アクション映画でありながらトム・クルーズ力をきっちり見せつける『アウトロー』
是非スクリーンでご堪能下さい!

By.M
(C)2012 PARAMOUNT PICTURES.ALL RIGHT RESERVED.

『LOOPER/ルーパー』

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 先日の雪は凄かったですね。雪が降るとテンションが上がる女住人Mです。
さて今回は辛口な映画評論家たちがこぞって絶賛している作品をご紹介します。1/12(土)からシネマイクスピアリにて公開中の『LOOPER/ルーパー』です。
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 舞台はタイムトラベルが可能になった近未来。法的には禁止されていたタイムマシンをある犯罪組織が悪用し、消したい人間を30年前に送りこみ、“ルーパー”と言う殺し屋に抹殺させていました。ある日、“ルーパー”の一人ジョー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)の元に未来からターゲットが送られてくるのですが、なんとそれが30年後の自分、オールド・ジョー(ブルース・ウィリス)だったのです!ヤング・ジョーが躊躇している隙にオールド・ジョーに逃げられてしまうのですが“ルーパー”の掟で標的を逃すことは自分の死を意味します。必死にオールド・ジョーを探し、自身を追い詰めた時、彼がこの時代にタイムトラベルしてきた本当の理由が明らかになるのです・・・・

 本作のおもしろポイントは何と言っても自分(ヤング)VS自分(オールド)の戦いが繰り広げられること。そのキャスティングにヤング・ジョーを「(500)日のサマー」や「インセプション」「ダークナイト ライジング」でお馴染みのジョセフ・ゴードン=レヴィット(以下、JGL)が演じ、その30年後をブルース・ウィリスが演じると言う離れ技!ブルース・ウィリスの30年前、JGL風味じゃなかったよ、とツッコミをいれつつもメイクアップアーティストのテクニックでもってそこは解消。いや〜、なかなか思い切ったキャスティングです。
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(特殊メイクはJGLがブルース・ウィリスに寄せる方向で・・・これぞハリウッドのパワーバランス!)

 そして物語の前半はタイムトラベルものの設定などが語られたり、ヤング・ジョーの生活や、オールド・ジョーと出会ってといく過程などが描かれ、そこらあたりは世界観を堪能しつつフムフムとまだ見ていられるのですが、オールド・ジョーが30年後にやってきた理由が次第と明らかになる後半から、物語の展開は怒涛のように進み、「え〜こんな話だったの〜、え〜、え〜、だから自分VS自分なの〜」と、物語の吸引力がグイグイ高まっていきます。本作を私は去年で言う「ミッション:8ミニッツ」や「TIME/タイム」みたいな作品だと思って見ていたのですが、どんどん思ってもみないストーリーなるので、もうずっとスクリーンに前のめりで釘付けです!!この映画はあまり事前情報を入れずに見た方が絶対楽しいと思うので、興味を持って頂けたら是非見て下さい!!おしまい・・・・

と書きたいですが、もうちょっと小出しにします。実はオールド・ジョーは自分に起きたある悲劇を変えるため、その未来を変えるために30年後にやってきているのです。それはある殺人によってことが成就するのですが、ヤング・ジョーにとってはそれが良いことであると思えないのです。それを描く物語の後半、そしてクライマックスはまさかの感動ですよ!!「え〜これがこの映画のテーマだったんか〜、マジか〜!!」とわかった時にはもうたまげますよ!
この映画は良い意味で観客を裏切る映画だと思いますし、想像以上に味わい深く、一度それにハマると魅了されるタイプの映画です。
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(「まさか、こんな展開〜!」な部分の物語を担う、エミリー・ブラント演じるサラさんと少年シド君。またこの子が怪演って何の!)

一見、男臭い映画にも見えますが、まさかのドラマティック展開もありますので、女性の方にも是非ご覧頂きたい1本です。
「いや〜まさかこんな話だったとはな〜」

By.M
(C)2012 LOOPER DISTRIBUTION,LLC.ALL RIGHTS RESERVED

 すっかり正月気分も明けちゃいましたね・・・女住人Mです。
前回のブログで今年の注目作品を挙げましたがそのうちの1つ『スター・トレック イントゥー・ダークネス』について
今回はご紹介します。
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 公開は今年9月なのになぜ私がそんなに期待し、既に盛り上がっているのか・・・・ズバリ言いましょう。『スター・トレック イントゥー・ダークネス』の悪役を今、もっとも注目している俳優、ベネディクト・カンバーバッチが演じるからです!(個人的過ぎる!!)
ベネディクト・カンバーバッチ(以下、バッチさん)の当たり役と言えば、イギリスのBBCドラマ「SHERLOCK」の主演シャーロック・ホームズ役。それまでイギリスの舞台やドラマを中心に活躍していたバッチさんは「SHERLOCK」の演技で広く知られるようになり、スピルバーグ監督の「戦火の馬」や「裏切りのサーカス」と言った映画にも続々出演。本作の抜擢もJ.J.エイブラムス監督(以下、J.J監督)が「SHERLOCK」を見て「この彼の本名、なんて読むかわかんないけど素晴らしいぞ!このなんとかバッチ君に悪役やってもらわないか?」と言うことで決まったとか?!

そして先月、秘密主義者で有名なJ.J監督が『スター・トレック イントゥー・ダークネス』の9分間の特別フッテージを携え来日したのです。しかもこの映像は世界初お披露目ということもあり、韓国や中国からもプレスが多数集結。J.J監督は「日本が好きだから仕事にかこつけて来日したかったんだ」と言っていましたが、ハリウッドスターの来日もめっきり減ってきた昨今、こんな貴重なプレゼンの場を日本に選んでくれて、J.J本当にありがとう!!と直接言いたかったぐらいです。しかも主役のキャプテン・カークを演じるクリス・パインと共にバッチさんも一緒に来日!やっほ〜い!!!
J.J版「スター・トレック」を見てスタトレファンになった私にとって、いち早く映像が見られる喜び、その上にバッチさん初来日にテンションが上がらない訳がない・・・「あ〜人生で一番、バッチさんの近くにいられる」と妄想列車は止まらない・・・
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(左から、ベネディクト・カンバーバッチ、J.J,エイブラムス監督、クリス・パイン、製作のブライアン・パーク)

J.J監督は9分間のフッテージを見せた後に「この映画で次のレベルの映像を皆さんにお見せします」と自信満々。そして質疑応答の模様も以下、ご紹介します。

Q:J.J.監督が本作に込めた想いを教えて下さい。
J.J.エイブラムス監督:
「前作に比べても、スペクタクル、物語、感情と全ての面において大きな映画になっているし、私が映画で好きなものが全て詰まっています。また前作では若きキャプテン・カークの成長を描きましたが、本作ではさらに彼が試練を受け、強力な悪役も登場します。」

Q:クリスさんはキャプテン・カークを再び演じられますが、どんな思いですか。
クリス・パイン(主演:キャプテン・カーク):
「J.J監督は本当に才能の溢れる人です。映画が持つユーモアやアクションといった様々な要素を描ける上にキャラクターを中心としたドラマ性も描くことが出来る人です。本作でカークは彼にとっての旅に出て、試練を受け、これまでは自己中心的な人物だったのが自分を捨ててまでもリーダーとして仲間を率いていく、真のリーダーになれるか試されるのです。」

Q:カンバーバッチさんは本作から参加となりますが、ハリウッドの超大作の出演をオファーされて如何ですか?
ベネディクト・カンバーバッチ(悪役・役名未発表):
「ほんのちょっとの間は心が躍ったのですが、しばらくすると恐れを感じました。と言うのも前作のファンだったし、2作目の本作の方がもっと大作になるだろうと思ったからです。そしてまた悪役を演じると言うことで、うきうきしながらもこの物語の旅立ちの中に自分も置かれることにいろんな感情が生まれました。全ての過程は早く進んで行ったのですが、何も障害もなく、すんなりこのメンバーに入ることも出来ました。」

この後も、カンバーバッチへの「冷酷な悪役と言う設定ですが、演じるにあたり気を付けたことはありますか?」と言う質問に対し、クリス・パインに「普通通り、地でいけば良いよ」とからかわれた後に「私はこの悪役にもきちんとした心があると思います。彼の行動の中には意図や理由があって、単純に善悪をきっぱりとわけられない。そういう所がJ.J.監督が描く作品の素晴らしい所で、それによって私は役に幅を持たせることが出来、それが演じることの醍醐味です。今まで演じてこられたような完璧な悪役とは違う所を皆さんに見てほしいです。そして素晴らしいキャストと脚本に助けられています。」と熱く語り、「ちょっと話すぎたね。短く訳して構わないよ」と通訳さんに耳打ちをする場面も。

最後にJ.J.監督から「子供の頃からこういう映画が撮りたかった、と言う作品になっています。私の大好きな日本でこの作品をお見せ出来ることを大変光栄です」とメッセージを贈ってくれました。

 いや〜、もうダイナミックな映像にただただ圧倒され、かつキャプテン・カークのさらなる試練とさらなる成長、そしてそれに立ちはだかる魅力的な悪役を演じるバッチさん。もう、9月まで待てませんよ!!!!「ダークナイト」のように適役が魅力的だと物語そのものが抜群に面白くなる、と言うのはセオリーですからね。きっとバッチさんはこの大役を見事に果たす存在だと私は猛烈に期待しております!!先ずは1/16からTV放映されるバッチさん出演の「SHERLOCK」を見て、一旦心を鎮めようかと思います。
繰り返しお伝えします、『スター・トレック イントゥー・ダークネス』は今年9月の公開ですよ。まだ先ですが、今からお楽しみに!

『スター・トレック イントゥー・ダークネス』公式HPはこちら
(バッチさんの魅力と言えばその艶やかな低音ボイス。特報の台詞は全部バッチさんです!)

By.M
(C)2012 PARAMOUNT PICTURES.ALL RIGHTS RESERVED.

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