ウラシネマイクスピアリブログ

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『海底47メートル 古代マヤの死の迷宮』

 夏だ!海だ!サメだーーー!!と言うことで今回は海の日の7/23(木)公開『海底47m 古代マヤの死の迷宮』をご紹介いたします。

 船中からサメを鑑賞する観光ツアーに参加する予定だったミアとサーシャ姉妹。直前でサーシャの友達二人に誘われ<海底に沈むマヤ文明の遺跡>を探検しようと盛り上がり、洞窟ダイビングにチャレンジすることに。が、突如巨大な人喰いホオジロザメが彼女たちに襲いかかります!

 と、サメものパニック映画の王道をいくあらすじ。セオリー通りに事件は勃発、サメの攻撃も容赦ありません。観たいものが観られる映画なので日頃の鬱憤もスカっと晴らすのにうってつけなサメ映画と言えましょう。

 ミアとサーシャは親同士の再婚で姉妹になったのですが、ミアは学校ではいじめられっ子、イケてる姉サーシャとの仲もギクシャクで気後れしています。そんな時に両親の差し金で二人、観光ツアーに行く事になりますが、サーシャの友達アレクサ、ニコールに誘われ洞窟(ケーブ)ダイビングをすることに。ミアは直前まで「危ないし、お父さんに怒られるし」と引きとめますが、3人はイケイケだし誰もこの後の展開なんて予想出来ないから「え~楽しいわよ~」とゴリ推し。

ミアは友達もほしいし、姉サーシャとも近付きたい、その思いで躊躇しながらも参加する事となるのです。そう、この「止めとけばよかった、一度はよそうと思ったのに・・・」という浅はかな選択からスタートするのもお約束。後悔は後の祭りなのでした。

 海底に沈む遺跡を前に「凄くな~い」とテンションが上がったところで、うっかり遺跡の一部を倒してしまったことが引き金となり巨大サメの登場です。大パニックできゃーきゃー騒ぎ、早い段階からボンベの酸素残量は僅か。迷路のような海底洞窟でどこに進めばいいかもわかりません。

酸素があるうちに出口を見つけなきゃなのに、無線は届かない、視界も不良、方向も不明、サメは神出鬼没と助かる要素なし!しかもやっと良い兆しが?と思った時には同時に不幸が襲ってくるのがサメ映画の鉄則。巻き込まれ事故もその1つ。
ボンベ内の酸素が少なくなるのとリンクして我らも呼吸を忘れてスクリーンに釘付けです。

 そして最初は頼りなかった主人公ミア、実は追いつめられると力を発揮するタイプの子だったので、中盤から彼女が3人をひっぱる感じにもなり、姉妹の絆も深まっていく過程はサイドストーリーとして胸アツです。また姉サーシャを演じたコリーヌ・フォックスはジェイミー・フォックスの、ニコールを演じたシスティーン・スタローンはシルベスター・スタローンの娘さんでしかも映画での演技は初!ということで二人のセレブ娘が協力し合い、果敢にサメに立ち向かう姿は別の意味でも「頑張れよーー」とエールを送りたくなるのでした。

 セオリー通り、定番と連呼しましたが、ラストは想像を越える展開に「マジかっ」とつぶやき、その顛末に胸をすくわれる思い、そしてエンドクレジットには製作者のサメに対する深い愛情も感じられたので是非、最後までご覧ください。

良い子の皆さんは「行っちゃだめ」と言われている場所には「行っちゃだめ!」


BY.M