ウラシネマイクスピアリブログ

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『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』

 お盆も終わりですがこの暑さはまだまだ続きそうですね。今回はそんな暑い夏の空気感をまとった1本、8/16(金)『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』をご紹介いたします。

 愛する父を亡くし喪失感から立ち直れないでいたダニエル(ティモシー・シャラメ)。部屋に籠りっきりだった彼を見かねた母親は東海岸の町ケープコッドに住む叔母の所に送り込みます。そこでダニエルが出会ったのは地元でワルと有名なハンター(アレックス・ロー)。なぜか意気投合してしまい、彼とつるむ日々。そしてハンターの妹、マッケライ(マイカ・モンロー)と恋に落ちます。

 ひと夏の出来事を経て、少年は大人の階段を上る・・・的物語は映画のモチーフとして定番ですが、本作では青春の過渡期にある少年をティモシー・シャラメが演じる、というので注目を浴びている1本!昨年主演した『君の名前で僕を呼んで』でアカデミー賞主演男優賞にノミネート、今年も『ビューティフル・ボーイ』でドラッグに溺れる青年を演じゴールデングローブ賞助演男優にノミネートと若手一番の有望株。そんな彼が今のようにブレイクするほんの寸前に出演していたのが本作。この映画では初々しさと線の細さも伺える危ういシャラメが存分に堪能出来ます。

 無気力なまま夏をスタートさせたダニエルですがひょんなことからハンターという年上の友達が出来ます。高校は退学し、大麻のディーラーとして稼ぐ彼はまさに危険な男ですが、これぐらいの年の子にとってみるとスリルある悪事は魅力的に映るもの。ハンターに教わり大麻を売りさばく、そんな危険なことも一旦やり遂げてしまうと躊躇なくハマっていき、どんどんブレーキが効かなくなります。

禁じられた恋にも足を踏み入れ、ダニエルはまるで暑い夏の熱に浮かされるたかのように、どんどん悪い方向に吸い寄せられていく。でもそれをシャラメが演じると堕ちていく彼をただただ見つめていたくなるのだから、これがまた不思議な感覚です。

 この映画が描かれるのは湾岸戦争が始まり、フレディ・マーキュリーが亡くなった1991年。劇中ダニエルとマッケライがデートをしたり、ハンターとつるんだり、若者たちが遊んだりするのはドラインブ・イン・シアター、夜の遊園地、ゲームセンター、ダイナーとアメリカ青春映画には欠かせない場所ばかり。今となっては甘酸っぱさ溢れるシチュエーションで90年代という時代の雰囲気に包まれたルックスもこの映画の魅力の1つとなっています。

そして妹マッケライを溺愛するハンターから「妹に手を出したらぶっ殺す」と釘をさされながらもこっそりデートを重ねるダニエルですが、そんな風にザ・青春を謳歌しているだけなら良かったけれど、ダニエルくんはかなり調子にのっちゃいます。

誰も自分を知らない地での夏休み、一種の解放感の中ですっかり自分を見失ったダニエル。世間知らずな少年はそれがたとえ悪事だったとしても、一見「うまくいった!」と思えるとそれ以降、全てがうまくいくと錯覚し「今までとは違う自分を手に入れた!」と思いこむ、そう信じたかったのかもしれません。そんな無謀なことから抜け出せなくなるのも“HOT SUMMER NIGHTS”のせいなのか・・・・

 大人への通過儀礼・・・というにはビターすぎる夏を経験したダニエルくん。皆さんもシャラメの魅力に心奪われても、夏の魔物には取り憑かれませんように♪

By.M

★また初日&2週目来場者プレゼントの配布が決定!

■1週目プレゼント:映画オリジナル非売品クリアファイル
配布日:8月16日(金)初回より

■2週目プレゼント:ジョージ朝倉先生直筆イラストの大判ポストカート
配布日:8月24日(土)初回より

*両日とも、数に限りがありますので、なくなり次第終了となります