『プラダを着た悪魔2』
大ヒット映画が20年ぶりに帰ってきた!今回ご紹介するのは5/1(金)公開『プラダを着た悪魔2』です。

NYの一流ファッション誌「ランウェイ」の“悪魔”のようなカリスマ編集長ミランダ(メリル・ストリープ)と彼女の元アシスタントで今は報道記者として働いていたアンディ(アン・ハサウェイ)。別々の世界で成長を重ねていた二人が雑誌存続の危機に再びタッグを組むことに!

世界中のファンたちが今か今かと待ち構えていた『プラダを着た悪魔2』、日本における興行収入は前作の最終興行収入17億円をたった6日間で越え早くも2026年を代表する1本になること間違いなしの大ヒットとなっています。

という訳でもうご覧になったと方も多いと思いますし、かく言う私も前作からのファン。NYあこがれガチ世代として前作を復習しワクワクしながら映画館へ。でもあれほどアイコニックな映画の続編だと「私たちの期待を満足させてくれる!?」という謎の上から目線マインドになりがちですが、その心配全くご無用!作り手の「今、この時代の“プラダを着た悪魔”を見せてやる!」という溢れる気概がなんとも気持ちよく、私も「おう、その気持ち、受け取った!」と清々しい思いで映画館を後にしました。
20年経った今も「ランウェイ」の編集長として君臨するミランダとアンディが共に働くこととなり、それを迎えるナイジェル(スタンリー・トウッチ)がいて、元同僚のエミリーは大手ブランドのエグゼグティブに転身しファッション業界の一線にいる。このメンツがスクリーンに揃うだけで胸アツ。特に演じるアン・ハサウェイもエミリー・ブラントもキャリアを積み、その魅力が色褪せないどころかむしろ今の方が俄然かっこいいなんて、簡単なことじゃない。主要メンバーが誰一人欠けることない上にパワーアップし、監督、脚本家も同じメンツで揃ってるなんて嬉しい限りです。

しかし、今となってみるとミランダは一発アウトなパワハラ上司。部下の名前も一切覚えず、人を人として扱わず、ミランダが白と言えば白!と、まるで恐怖政治を敷く暴君。そんな中でも自分を認めてもらうため、自分のやりたいことを見つけるためにアンディもエミリーも奮闘していた訳で、あの当時ならあの職場環境や社畜マインドも「まぁあったかもしれない・・・」という身に覚えがある状況ですが、そういう設定がそぐわないこの時代、“プラダを着た悪魔”が“悪魔”である所以のミランダをどう表現するかがキーポイントだったと思うんです。

が、今の時代になんとかアップデートしようとしているミランダがそこにいた!コートは自分でかけ、自分の発言の言葉尻りを確認する努力はしている。でも発言がネットで炎上し、火消しに追われるところなんてまさに今の風景。前作では鉄壁な存在として君臨していたミランダですら、あらがえない時代の波がどんどんやってきて歯が立たない。デジタル化ネット社会、それ以上にコスパタイパで世界を回す投資家という敵まで現れる始末。ミランダが長年守ってきたものが生産性が低いのなら価値はないと一刀両断。

それでも彼女が今の場所に立ち続けようとする、その気持ちの根底にあるものを吐露するシーンは働く者全てに投げかけられるパワーワード!「この映画、やっぱりお仕事映画のバイブルだわ」と目頭が熱くなりました。アンディ、エミリー、そして二人の関係性やナイジェルに至るまで、ネクストステージに向かう姿を描いてくれるところなんてほんと、感涙。

主要キャラクターたちの20年という歳月がしっかり役に落とし込まれ、役者陣も万全の体制でそれ演じ、新キャラも物語のテーマを裏付けるポジションとしてきっちり機能し登場している。リアルな現実世界が描かれながらも映画としてのキラキラ感はそのままに、でもファンへの単なるご褒美映画で済ませない、そのバランスが本当に完璧。こんな続編が作られることって本当に幸福なことだと思うんです。せっかくならおシャレして映画館で楽しんでくださいね♪
By.M
(C)2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.
