ウラシネマイクスピアリブログ

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『ジャスティス・リーグ』

 11月のこの時期になると「今年も終わるな」という感覚と共に冬休み映画がスタートするぞ、となります。皆さんこんにちは、女住人Mです。今回は冬休み映画の先陣を切る11/23(木・祝)公開『ジャスティス・リーグ』をご紹介します

強大な力を持ってしまったがために互いに戦うことになったヒーローたちの葛藤を描いた『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』。宿敵レックス・ルーサーとの闘いで自身を犠牲にし、人類を救ったスーパーマン亡き後、バットマンことブルース・ウェイン(ベン・アフレック)はワンダーウーマンことダイアナ(ガル・ガドット)と共に新たな敵に立ち向かうため、特別な力を持つヒーローたちを捜し、チームを結成します。

 DCコミックの人気キャラと言えばバットマンにスーパーマンでしたが、今年公開された『ワンダーウーマン』の全世界的な爆発的大ヒットを受け、本作にも影響が及んだ?と言われる本作。思えば前作でスーパーマンがいなくなり、金持ちであることがとりえ!?のバットマンはその財力でもって戦闘能力高いアイテムや乗り物でもって敵と戦いはするけれど、やっぱり人間なので限界はあります。そのため本作では来るべき日のためにワンダーウーマンと共に新人さんをスカウトしに奔走する、という何だか楽しそうな展開。

これまでのスーパーヒーローは正義とは?自身のアイデンティティとは?と苦悩しがちでしたが、マーベル作品の変化から見てもわかる通り明るく元気はつらつなトーンが好まれるこのご時世、『ジャスティス・リーグ』もこれまでにないポジティブなイメージに溢れていて、この感じを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?

 加えて「マン・オブ・スティール」、「バットマンVSスーパーマン~」を監督し、「ワンダーウーマン」の製作にも関わりDC作品といったらこの人的なザック・スナイダーが本作の監督だったのですが、ご家族の不幸があったことで途中降板、そのバトンを受け取ったのがジョス・ウェドン!ジョスと言えば「アベンジャーズ」シリーズの監督、つまりマーベル畑の人。撮影途中だった本作の残りをジョスが引継ぎ、まさかのDC×マーベルという夢のコラボが実現した所もポイント。

「アベンジャーズ」シリーズでヒーローたちがアッセンブルする胸アツ作品を作り、ファンからの信頼も厚いジョスが加わっただけに『ジャスティス・リーグ』に期待するな、というのが無理って話です。ジョスもザックのために「この映画、成功させねば!」と思って作っただろなぁ、とか「このシーンはザックかな?ジョスかな?」といろいろ妄想を膨らませて観ると楽しさ倍増です。

 そして今回から加わるニューカマーたちがまた魅力的!個人的には海の王アクアマン。見た目はかなり厳つい感じですが、演じるジェイソン・モモアはとってもチャーミングな役者さん。なので本作の中でも徐々に心を開いていく様や、孤独だった彼が仲間を得て、チームプレイでもって闘う様は何だか嬉しそうで可愛い・・・いや見た目は髭もじゃだし強面なんですけどね。いわゆるギャップ萌えの一種かもしれません。

でも今回一番観客の心を奪うのは超高速移動能力を持つフラッシュ(エズラ・ミラー)じゃないでしょうか?友達がほしい、そんな理由でバットマンからのスカウトを秒速でOKした彼。紅一点はワンダーウーマンのハズなのですが、物語上のヒロイン、いやコメディエンヌ要員はどう考えてもフラッシュ!今後、新しい仲間たちの単独作品の映画化も予定されているので、先ずは本作を導入編としてお楽しみください。

言わずもがなワンダーウーマンは今回も逞しく、美しく、見所たっぷり!『ワンダーウーマン』ですっかり彼女に魅了された皆さん、必見でございます!

By.M