ウラシネマイクスピアリブログ

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『2021年総括の巻~MYベスト映画ランキング~』(男住人Aバージョン)

皆さま、あけましておめでとうございます。男住人Aです。2022年もシネマイクスピアリをよろしくお願いいたします。
さて早速ですが、年始の恒例振り返り企画、女住人Mと男住人Aが選ぶ2021年「MYベスト映画ランキング」を2週にわたってご紹介します。一年の大半の期間でレイトショーをお休みすることになるなど、2021年も引き続き厳しい状況下でしたが、そんな中でもたくさんの映画に出会い、上映することができました。まずは邦画大好きな僕の勝手なセレクトにお付き合いのほど、よろしくお願いします!

まず10位 『スーパー戦闘 純烈ジャー』
舞台挨拶では純烈の皆さま勢ぞろいでご登壇いただき、満席のお客さまと一緒にとても楽しい時間を過ごしました。そのお祭り感が忘れられずにランクイン!
(舞台挨拶の日に撮らせていただいた貴重なショットを再掲載!)


9位 『キネマの神様』
8位 『すばらしき世界』
山田洋次、西川美和という世代は違えども映画ファンを魅了し続ける、日本の名監督たちの新作が堪能できた2021年。色々な困難を乗り越えて誕生した『キネマの神様』には、映画がキラキラ輝いていた時代ばかりでなく、現在のコロナ禍の映画館も描かれることになりました。とにかく作品が無事完成し、公開できたことに拍手。
『すばらしき世界』は、これからの自分の“生きざま”への課題とヒントをもらったような気がして、ちょっと頭痛がしました(笑)。役所広司さんはもちろん、(一昨年の『MOTHER マザー』に続いて)長澤まさみさんもすごかった!


7位『ディア・エヴァン・ハンセン』
6位『イン・ザ・ハイツ』
昨年はミュージカル映画も見応えたっぷりでした。『ディア・エヴァン・ハンセン』は、チョボスキー監督の過去作『ワンダー 君は太陽』を想起させるような上質なドラマにミュージカルとして楽曲の魅力がプラスされて、感動も増し増しでした。
『イン・ザ・ハイツ』は映画版の公開(7/30)に先駆けて春には舞台でも国内上演されていた作品。そちらは緊急事態宣言の影響で一部公演が中止になってしまったのが残念でしたが、スクリーンでも(いや、スクリーンだからこそ!?)とにかくエネルギッシュ。ミュージカルファンにとっては外せない一本ですね。


5位『クルエラ』
『ラースと、その彼女』など、僕が好きな作品で度々その名を見かけていたクレイグ・ギレスピー監督。この作品での監督とディズニーとのコラボを楽しみにしていた僕にとって、仕上りは超最高!でした。『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』ともどこか通じるような切なさとパンキッシュな魅力にやられました~。
(かっこいいポスタービジュアルも最高でしたね。※現在は展示終了しています)


4位『ジェントルメン』
ガイ・リッチー監督といえば、僕の世代では『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』が真っ先に頭に浮かびますが、近年の大ヒット作は何と言っても実写版『アラジン』ですよね。まぁ『アラジン』とは関係なくこの作品はシネマイクスピアリ劇場スタッフの間でも大評判でしたので、ある意味、組織票です。笑


――さて、ここからベスト3!

3位『ドライブ・マイ・カー』
現在、映画賞受賞のニュースが続々!先日1/9にはゴールデングローブ賞の非英語映画賞を受賞したことで更に話題を呼びました。いやはや、この盛り上がりは『パラサイト 半地下の家族』や『万引き家族』を思い出しますね。当館でもアンコール上映中ですので、まだ観ていない方はこの機会にぜひ。
ちなみに濱口監督は最新作『偶然と想像』も素晴らしかったです。(こちらの作品は残念ながらシネマイクスピアリでは上映しておりませんが・・・。)


2位『MINAMATA-ミナマタ-』
映画(エンタメ)としての見応えもありつつ、ジャーナリズムも感じたこの作品。恐らく本作でプロデューサーも務めたジョニー・デップの本気の現れなのでしょう。日本人キャストも数多く参加していますが、中でも主人公の写真家ユージン・スミス(ジョニー・デップ)の当時の妻アイリーンを演じた美波さんの美しさと存在感がとっても印象的。


第1位!『孤狼の血 LEVEL2』
さかのぼること2018年の「MYベスト映画ランキング(男住人Aバージョン)」・・・その第1位は一作目の『孤狼の血』でした。まさかの3年後に続編が再び僕のベスト1映画となりました。今回はまぁとにかく鈴木亮平兄貴のトラウマ級演技に脱帽。もう地獄です。村上虹郎に至っては今も顔を見るたびにチンタの面影がよぎって泣けてきます。そしてかたせ梨乃!特にラストの場面が最高すぎる。早くも決定した第三作目にも期待しかない!!


以上、男住人Aが選んだ2021年のランキングでした。

そんなこんなで昨年を振り返ってみたわけですが、当然ながら諸事情で当館では上映できなかった作品や、他の劇場さんで観て「これすごい!」と感動した作品もたくさんあるわけでして、せっかくならそんな作品を新年早々に「キネマイクスピアリ」でリバイバル上映しようじゃないか、と。
そんなコンセプトで選ばれた3作品が1~3月にかけて続けて登場しますので、ぜひご注目ください!

まず1月の上映作品は、『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』(1/14~20限定上映)です。

僕がこの作品に出会ったのは一昨年の東京フィルメックスだったのですが、何とも独特な池田監督の世界観に一目ぼれしました。ちなみにこの写真の前原 滉さん(本作主演)は、先日まで放送していた阿佐ヶ谷姉妹のドラマでマネージャー役を演じたり、タクシーアプリのCMで竹野内豊さんとバトル(?)をしたりしている、あの方です。片桐はいりさんも絶妙な役どころで出演されていますので、お楽しみにー。

2022年こそは映画ファンの皆さまにご不便をお掛けすることなく、存分に映画を楽しんでいただけますように・・・と願うばかりです。期待の新作映画もたくさん待機中です!

それでは、劇場でお待ちしております。

By.A


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