ウラシネマイクスピアリブログ

映画を愛するシネマイクスピアリの宣伝担当者が
今後の上映作品を
ウラからナナメから眺めてそっと語るオフィシャルブログ

『ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢』『真夏の夜のジャズ 4K』

 シネマイクスピアリでは近年話題になった作品から、スクリーンではなかなか観る機会のないクラシックの名作まで「名画」を毎月一作品ずつ、特別料金にてリバイバル上映しています。その名も<キネマイクスピアリ>。今回は7月と8月に上映する<キネマイクスピアリ>の作品をご紹介します。

 先ず7月は『ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢』(期間:7/23(金)~7/29(木))。
新しいチャレンジに二の足を踏むベテラン歌姫グレース(トレイシー・エリス・ロス)と彼女のアシスタントを務めるマギー(ダコタ・ジョンソン)がお互い成功を掴むべく、周囲を巻き込みながら奮闘する様が爽やかに描かれます。

「音楽プロデューサーになる!」という夢を抱き、華やかな世界で働くマギーですが、実際は雑用ばかりの日々。憧れの音楽業界で仕事が出来るだけでも恵まれているかもしれませんが、最終ゴールは遥か先。そんな彼女が魅力的な声を持つデヴィッドと出会ったことで本格的に夢に向かいます。

ちょっとラブ展開もありながら♪と、音楽業界版『プラダを着た悪魔』的な雰囲気もある作品で、それだけに“音楽”が重要な役目を担っています。という訳で劇中のサントラがどれも抜群にいい!オリジナル曲がほとんどなので、どれも初めて聴くものばかりですが、その完成度の高さ、キャッチーな楽曲に「このサントラ、買いだな!」となるハズ。そんな音楽たちが物語を加速させ、テンションをアゲてくれるので、ついついリズムを取りながら映画を観ちゃうと思います。

 一方、大御所歌手のグレースの方も新しいことをしたいのに安パイばかりを求められ、内心うんざりしています。ベテランスターのライブに行っても新曲よりもヒット曲を歌ってくれることをついつい期待しちゃいますもんね。成功を手にし、安定の道を得たグレースが「まだ諦めたくない」とマギーと手を取り合い新しい事にチャレンジする様も描かれるので、人生の酸いも甘いも噛み分けた大人な方がご覧になっても共感度バッチリです。

仕事に悩んでいる方なんかには特にオススメ!リアルな音楽業界の内情も垣間見られるのでお仕事映画として観るのも楽しいですよ。

 そして8月の作品は『真夏の夜のジャズ4K』(期間:8/20(金)~8/26(木))。1958年に開催されたアメリカ・ジャズ界最大級の音楽フェス「ニューポート・ジャズ・フェスティバル」の模様をとらえたドキュメンタリー映画、その4K修復版です。ルイ・アームストロング、チャック・ベリーと伝説のミュージシャンの演奏が堪能出来る、というのは言わずもがななのですが、ジャズ・ファンでなくても、よく知らなくても問題ない!というのがこの映画の最大のポイントです。“ジャズ”と聞くだけで敷居が高くなりますが、そんなことは気にしちゃダメーー!とにかくこの映画は全てが悶絶級にかっちょいいんです。

 勿論ライブの様子が主軸ではあるのですが最もフォーカスされるのが“フェスの観客”。もともと避暑地として栄えたセレブの多いこの地で開かれるようになったジャズフェスなので集まる人々は誰もがエレガントでモダンでクールなファッションでキメまくった洒落乙ピーポーばかり。本作の監督は「VOGUE」などのファッション誌や広告写真で話題だったフォトグラファー、バート・スターンが務めているからどのショットもフォトジェニックで感動的に美しいんです。

 誰の耳にも圧巻なライブを楽しめる上に、野外の夏フェス独特の時間経過や空気感まで感じられるのでこの極上フェスに自分も来ているかのような気持ちになれるハズ。至福のひと時をお約束します!

 生の音楽を心置きなく楽しむにももう少し時間がかかりそうなのでこの2作品で多幸感に浸っていただければ幸いです♪

By,M

※<キネマイクスピアリ>の作品は大人1000円、大学生以下500円とスペシャルプライスでご覧いただけます!

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