ウラシネマイクスピアリブログ

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『ピーターラビット2/ バーナバスの誘惑』

 あの“モフカワ”うさぎのピーターが帰って来た!今回は名作絵本を実写映画化した『ピーターラビット』の続編、6/25(金)公開『ピーターラビット2/ バーナバスの誘惑』をご紹介します。

 湖水地方で画家のビア(ローズ・バーン)と仲間たちと一緒に暮らすうさぎのピーター。動物嫌いのマグレガー(トーナル・ドーソン)が引っ越してきたことで一触即発、しかもマグレガーとビアがいい感じになるもんだから大騒動に発展、というのが前作のあらすじ。

そんな全面抗争も一段落し、ビアとマグレガーはめでたく結婚、前作ではイタズラが過ぎるピーターでしたが今はちゃんといい子にしていたのです。でもマグレガーはピーターを信用せずでお小言の日々にモヤモヤ。そんな時にビアの絵本を世界に広く出版する話しが持ち上がり、皆で大都会へ。そこでピーターは父親と友達だったと語るバーナバスと出会います。

 という訳で、1作目をご覧になった方ならご存知の通り、映画版ピーターは見た目“モフカワ”だけどかなりのいたずらっ子というそのギャップが魅力なキャラクター。本作の冒頭では大好きなビアが幸せに過ごせるよう、悪さは封印していたのですが、ちょっとした誤解や「こんなハズじゃなかったのに・・」ということも重なってマグレガーさんからガミガミ説教を喰らいます。

そんな時に出会ったのが“モフ悪”なバーナバス。都会で生き抜くために悪事も辞さないサバイバルスキルを教えてくれる彼に次第と「認めてもらいたい!」と思うようになります。そう、マグレガーさんを始め誰も自分を認めてくれないから・・・ピーターは本作では“やさグレウサギ”になってしまいます(涙)あんなに“モフカワ”なピーターなのに、グリーン・デイの音楽をバックに一人街を寂しく歩く姿はかなりグレてる!

 今回のピーターは「誰も俺のことわかってくんねー。」とグレ始め、そこで出会った一見理解がありそうなちょい悪な大人に感化され、「先輩、かっちょえー。俺、何でも言うこと聞くっす」からの「なー、お前らもこっち来いよ。一緒にやろうぜ」と悪事を仲間にも強要、という明らかに非行の道へズボズボなのでした。でもそんなピーターを救うのはまさかのあの人だったんです!

 と、今回もドタバタでコメディ要素がたっぷり、しかもアクションシーンも盛りだくさんで始終ハラハラドキドキです。そんな中、ピーターはいろいろ悪さをしちゃうけど前作以上にモフモフ感がアップしているので、その可愛さに何だかんだでやられちゃう。個人的には二本足で歩くけど、ふとした瞬間にリアルなうさぎのあの歩き方になる、その現実と非現実のギャップがたまらない♪可愛い見た目で大暴れしちゃうピーターにきっとみんな、心奪われるハズ。

 一方、ビアが描いたピーターたちの本が大手出版社の元、世界中で広く出版されることになるのですが、それがまたあらぬ方向に展開していくサイドストーリーもあり、お金儲け主義に対するシニカルな目線もあって、ほんとこのシリーズ、可愛いだけじゃありませんYO!

 前作を観ていなくても楽しめる、心がワクワクする作品♪ ピーターを千葉雄大さん、バーナバスを哀川翔さんが声優を担当する吹替版もありますので家族みんなで楽しんで下さい☆

By.M