ウラシネマイクスピアリブログ

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『ブレードランナー2049』

皆さんこんにちは女住人Mです。
今年公開される映画で楽しみにしていた作品がいくつかありましたが、この作品はまさにそれ!カルト的人気を誇るSF映画の続編10/27(金)公開『ブレードランナー2049』です。

前作の「ブレードランナー」は2019年のLAが舞台。"レプリカント"と呼ばれる人造人間が労働力として製造され、人間の代わりに過酷な労働を強いられていました。が、感情が芽生えたレプリカントが自由を求めて暴動を起こし始めたことから"ブレードランナー"と呼ばれる捜査官が彼らを"解任(=殺)"していたのです。前作ではブレードランナーである主人公デッカードをハリソン・フォードが演じ、レプリカントVS人間の死闘を描きながらもレプリカントの悲哀や、そもそも人間が人間たる所以とは何なのか?といった深いテーマを描いていました。公開当時(1982年)、この映画で描かれていた未来感がセンセーショナルで、その世界観そのものが大きな話題にもなっていたのでした。

(前作で登場したハリソン・フォードは今回も登場!)

前述したように「ブレードランナー」はカルト的な人気がある作品。新作『ブレードランナー2049』を心待ちにしている方もたくさんいらっしゃるでしょうし、(現段階では)公開前なので今回は極力ネタバレなしで、ふんわりとお届けしたいと思います。

 先ず皆さまにお伝えしたいのは、前作「ブレードランナー」を見ていなくても本作は充分楽しめますが、前作を知っていた方がより感動出来るので、前作を予習しておいていただきたいなぁ~、ということ。「その時点で面倒・・・」と思うでしょうが『ブレードランナー2049』は前作を遥かに越える感動作なので、その感情の高まりを経験いただきたく、「ブレードランナー」の予習鑑賞をオススメします。

前作は35年前の作品ですが「この当時にもうこんな映画が作られていたのか!」という驚きを体験するだけでも楽しめる1本です。そして前作のあるレプリカントの行動と本作で描かれるあるシークエンスが対になっていて、前作を知っていればいる程、心が揺さぶられる展開も用意されているからです。

また「ブレードランナー」ではレプリカントを"解任"する立場にあるデッカードが、レイチェルと言う名のレプリカントと惹かれあっていく様も描かれていたのですが、その二人がその後にどうなったか・・・も描かれ、それが本作の主人公"ブレードランナー"捜査官Kの人生に深く関わっていくのです。

捜査官Kを演じるのは映画「ラ・ラ・ランド」で大ブレイクしたライアン・ゴズリング(以下ゴズりん)。あちらの作品でも切な系男子を演じ、多くの女性の心を奪った訳ですが、本作でも切なゴズりんの魅力が最大限に発揮されたエモーショナルな役で、ゴズりんファンの方におかれましたはまたもや彼に心奪われる作品になっていることは私が責任をもって保証いたします。

何せ捜査官Kは"レプリカント"。旧型のレプリカントを解任する、つまり仲間を殺す汚れ仕事をしている、それ故の悲しみを抱えて生きているのです。心の支えはよき理解者、人工知能(AI)のジョイ(アナ・デ・アルマス←むちゃくちゃ可愛い!)だけ。その彼が予期せぬ形である希望を見い出してしまい、故に自分を見失い、それが彼を思わぬ方向へ導いていき・・・・わぁぁぁ!!もう涙、涙、涙、な後半戦。またもや切なゴズりんに泣かされるのでした。

「ブレードランナー」と言えばテーマ曲や音楽も魅力的で今回も映画館のスクリーンで観ないでどうする!的サウンドマジックが用意されていますが、それ以上に撮影のロジャー・ディーキンス(「007スカイフォール」ほかアカデミー賞ノミネーション過去13回!)のカメラワークがGodの域!どこを切り取ってもため息が出るほど美しく、捨てショット一切なし!その中に佇むゴズりんのかっちょ良さがいちいち大変なことになっています。

 監督は"ばかうけが地球を襲来?!"でお馴染の「メッセージ」を手掛け、今最も名前を口に出して言いたい監督、ドゥニ・ヴィルヌーヴ。業界内では本作を本年度ベストと上げる人、多数!今年の映画を語る上で絶対ハズせない1本なので、是非お見逃しなきようにーーー!!!

By.M
配給:ソニー・ピクチャーズ  エンタテインメント

★シネマイクスピアリからのお知らせ★
毎月お届けしている旧作上映<キネマイクスピアリ>11月の作品は本作の公開を記念して、ライアン・ゴズリングが若ゴズりんだった時の代表作『きみに読む物語』をお届けします。
シネマイクスピアリがお届けする"秋のゴズリング祭"をお楽しみください♪
日程:11/4(土)~11/10(金)まで。

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