ウラシネマイクスピアリブログ

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『2018年総括の巻~MYベスト映画ランキング~』(男住人Aバージョン)

皆さん、こんにちは。ド年末に松尾スズキさんのファミリーコンサートを観に行き、楽しい気分で年を越した男住人Aです。2019年も気付けば一月過ぎようとしていて蒼ざめてますが、どうぞよろしくお願いします!
それでは早速ですが、僕も女住人Mさんに続いて『MYベスト映画ランキング』(男住人Aバージョン)をお届けします。シネマイクスピアリ2018年の上映作品の振り返りと言いつつ、例年に増して片寄ったランキングになった気がしますがご容赦を・・・。

まずは10位~4位です!
10位『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』
公開時には「やっぱりトムが好き!」と題して、片桐はいりさんのトークライブや応援上映、さらに『バリー・シール/アメリカをはめた男』のリバイバル上映など、たくさんのイベントを開催することができました。楽しい思い出がつまった作品です。それにしてもトムさんの超人っぷりはどこまで行くのでしょう。

9位『斬、』
9月の「寝ても覚めても」、10月の「止められるか、俺たちを」に続いて11月に登場した塚本晋也監督作。まるで憧れのテアトル新宿やジャック&ベティかのような邦画ラインナップの並びに興奮していたのは僕だけでしょうか? またこのスチール写真がカッコイイこと。

8位『止められるか、俺たちを』
先日発表されたブルーリボン賞では監督賞(白石和彌監督)と主演女優賞(門脇麦さん)をダブル受賞した作品。若松孝二監督の七回忌の年にこんなにアツイ映画が生まれ、そしてその上映に関われたことを光栄に思います

7位『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』 
作家・井上ひさしさんの「難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを面白く」という言葉をこの映画を観ながら思い出しました。メッセージ性とエンタメ感のさじ加減がとても良かった気がします。とにかくハラハラ面白かった!

6位『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』
何だか相反するものが同時に詰まったような不思議な作品でした。感じ悪いのに痛快。悲劇なのに喜劇的。胸クソな展開なのに面白くて仕方ない。プロデューサーも兼ねたマーゴット・ロビーと、強烈な鬼母を演じたアリソン・ジャネイがまぁどちらもスゴイこと。

5位『シェイプ・オブ・ウォーター』
あの生き物を何かのメタファーとして深読みすることもできそうですし、ストーリーはロマンティックと言えばロマンティックなんですが・・・、いやしかし、これはなかなかのド変態映画ですね。でも大好きです。いいんです。世に名作と言われる映画は意外とそんなものだと思っているので!

4位『友罪』
シリアスなドラマが大好物な僕にとっては、この作品はかなりのご馳走でした。正々堂々と、暗くて重い。テーマがテーマだけにそれは当然のことですし、骨太に描き切るところに価値があるのだと思います。そう言えば、瀬々監督は昨年は『菊とギロチン』もありましたね。
そしていよいよベスト3です!

3位『寝ても覚めても』
この作品でまんまと濱口竜介監督にハマり、キネカ大森さんで開催された特集上映やトークショーにまで通ってしまいました。それなりにドラマチックなストーリー展開があるのですが、僕にとってはそれよりも「演出を観た」印象が妙に強い作品でした。濱口監督作は今後も見逃せないですね。

2位『ワンダー 君は太陽』
実写版『美女と野獣』の脚本や『ウォールフラワー』などを手掛けたチョボスキー監督の新作で、期待以上の感動作でした。しかもただの感動ではなくヒリヒリする感触もあって、そこがまた堪りません。ラストシーンで表彰されるのはむしろジャック(主人公オギーの友達)やヴィア(お姉ちゃん)であってほしかった・・・と感じたのは僕だけでしょうか。

1位『孤狼の血』
この作品がマイベスト1になることに我ながらビックリですが、本当に面白かった!“かつての東映映画の復活”のノロシのもと確かに暴れまくってはいるのですが、どことなく品格や現代的な後味もあって、とにかくカッコイイ。人間ドラマとしてもエンタメ映画としても、馬力のある作品でした。白石監督には僕の大好きな『竜二』のリメイクとか、ぜひやってほしいなぁ。

さて、2019年もそろそろアカデミー賞シーズンに突入で、新年早々楽しみなラインナップが続きます。賞レースの目玉は3/1(金)公開の『グリーンブック』か、はたまたあの作品か、この作品か。楽しみですね~。

最後に改めまして、今年もシネマイクスピアリをよろしくお願いいたします!

By.A

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