ウラシネマイクスピアリブログ

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『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』

 楽しみにしていた洋画大作も去年から延期続きでその度に心が折れていた・・・そんな皆さん、ついにこの映画が公開となりました!コロナ禍を吹き飛ばす、週末興収ランキング第一位、大ヒットでスタートです。今回ご紹介するのは8/6(金)公開『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』です。

 世間から身を隠し恋人レティ(ミシェル・ロドリゲス)と幼い息子ブライアンと共に暮らしていたドミニク(ヴィン・ディーゼル)。そんな彼の元に世界を滅ぼすことも出来るデジタル装置を回収してほしいと依頼が入る。宿敵サイファー(シャーリーズ・セロン)の影を感じとったドミニクは仲間たちと共に南米に飛ぶがそこで武装組織の襲撃を受けてしまう。その組織を率いるのはドミニクの弟ジェイコブ(ジョン・シナ)だった!

 今回はドミニクに妹だけでなく、弟もいた!という後出しじゃんけん的展開でスタートです。まぁ“ワイスピ”ファンの皆さんならそれぐらいの事、全くもって許容範囲ですね。冒頭から若き日のドミニクとジェイコブが登場し、ストックカーレースのレーサーだった父が自動車事故で亡くなり、それを機に二人が決別するくだりなんかは全シリーズを観ていた私も「そんな設定知らんぞ!」と思ったのですが、調べてみると1作目でちゃんとドミニクが父の死については語っていたので冒頭から謝罪!

 なんと気付けば20年も続いているこのシリーズなので熱量高めの“ワイスピ”ファンが多いのも特徴ですが今回の一番のトピックは何と言ってもサン・カン扮するハンの復活。『ワイルド・スピード×3 TOKYO DRIFT』で登場し、ジェイソン・ステイサム扮するデッカードによって殺されたハン。脇キャラでありながらもそのクールな佇まいでファンを虜にし、「双子設定でもいい、とにかくハンを生き返らせて!」という世界中のファンの熱い要望が本作で叶いました。死んだはずなのにどうやって?!それはスクリーンで確かめて!もちろんハンの見せ場もたっぷりです。 (しかも“TOKYO DRIFT”のあいつらも!)

今回も遥か斜め上をいく展開なので頭空っぽにして“ワイスピ”の世界に身を委ねていただきたい。地雷が埋まったジャングルを疾走するシーンやら、超強力磁石で街中のいろんなものを破壊したり、ジェットエンジン搭載のアレで豪快アクションがおっぱじまったりと気持ちいいったらありゃしない。

 また“ワイスピ”のいい所はこれらのカーアクションに関してCGに頼らないガチシーンが多いこと。この映画で一体何台の車が破壊されてしまったのか。高級車だって容赦ない!コロナ禍でいろいろ辛気臭いことが多い昨今、フルスロットルで進行しまくる展開に観客のアドレナリンも出っ放し!そう我々はこんな爽快感を待っていた。さすが“ワイスピ”、我らの心を充分に、いやそれ以上に満たしてくれます。

 そして“ワイスピ”と言えば、(『ワイルド・スピード SKY MISSION』の撮影時期に不慮の事故で亡くなってしまった)ポール・ウォーカーが演じたブライアン。ファンの想いからハンが復活したように、“ワイスピ”の世界観ではブライアンはいつまでも永遠です。この映画に触れている限り、ブライアンのポール・ウォーカーの存在を感じられる。

そんな設定を一貫させているところに今もなお彼の死を悼む人々にこの映画が寄り添い続けていることが伺えて胸アツです・涙。
しんみりしちゃいましたが、とにかく今回も“ワイスピ”は最高だーーーー!

By.M