ウラシネマイクスピアリブログ

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『TENET テネット』

 こちら現場の男住人Aです。来たるべき9/18(金)のノーランDayに向けて、シネマイクスピアリもスタンバイに入りました!そう、いよいよ公開となる作品は、みんなお待ちかねのクリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』。今回はおなじみ女住人Mさんからの紹介の前に、少しだけ映写室からのレポートをお届けします。

前作『ダンケルク』同様、今回の『TENET テネット』も70ミリフィルムの画面サイズ【1:2.20】で製作されています。その映像データをそのままスクリーンに映すと上下に黒味が出てしまいますので、シネマイクスピアリでは今回もマスキングを<シネマスコープ>サイズに設定したうえでレンズ調整で上下位置を合わせるという方法で、2.20サイズを活かした上映を行います。特殊な画角のため左右に多少の余りが出てしまいますが、こんな感じ↓になります。

そしてもちろん、本作は高解像度の4K上映です。

ノーラン監督が意図した上映に近付けられるよう、シネマイクスピアリの映写技師Sと助手のMは公開初日に向けて最終調整を進めています。IMAXじゃないけど、4Dじゃないけど、愛情をたっぷり込めて上映しますのでぜひシネマイクスピアリで本作をお楽しみください!!

それではこの後は、試写室の女住人Mさんにバトンタッチします。ネタバレ厳禁でよろしくお願いします!

 引き継ぎました、女住人Mです。先ずお伝えしたいのは本作が公開されるに至るノーラン監督の男気です。コロナの流行で大作映画は様々な理由から上映延期が続いています。日常生活が完全に戻っていない中でこれらを公開するのは正直、製作費回収(という現実的な事)を考えただけでもリスキーです。

しかしノーランは「こんな時だからこそエンタメを、大きなスクリーンでこそ楽しめる映画を届けるんだ」と映画を完成させ、かつ状況を許す国からの順次公開を指示したのです。作品ごとに新しい世界観を届けてくれるだけに(ネタバレ流出を防ぐべく)ノーラン自身かなりの秘密主義を貫いているにも関わらず・・・。リスクよりも映画を楽しみにしている観客を喜ばせることを優先したノーラン、本当にかっこよすぎる。

なのでこのノーランの熱い思いをあとは皆さんが受け取るだけです!洋画大作の新作公開は何カ月ぶりじゃないですか。もう冒頭から「マジかーー」なダイナミック展開で始まります。ノーランがまた本物(今回は大型ジェット機)を爆破したりしてとんでもない世界観が皆さんの前に広がります。

ストーリーは簡単に言うと主人公が第三次世界大戦が勃発するのを防ぐため立ち上がる、というものですがノーランお得意の時間を弄ぶプロットでぼんやり観ている暇なんてありません。自然と肩に力が入って集中しまくりで映画が終わると体力消耗。なんか凄いもんを観た!という気持ちになることは間違いありません。

 また今回の主役はジョン・デヴィッド・ワシントン(『ブラック・クランズマン』でも主演)。デンゼル・ワシントンの息子さんと付け加えた方がわかってもらえるかもですが、これからますます活躍しお父さんに負けない名俳優になる香りがプンプン。元プロアメリカンフットボール選手だっただけに身体能力も抜群なので、アクションシーンが多い本作でもキレがあるし、佇まいの確かさもあってか彼がスクリーンにいるだけで画が映えるんです。

そして彼の相棒には新作『The Batman』の主役も決まったロバート・パティンソン。『トワイライト』のエドワードの頃とは打って変わって何か新しい魅力が備わった感。メインはノーラン組初参加のフレッシュな面々が揃いましたがノーランの守護神マイケル・ケインや前作に続いてケネス・ブラナーの参加もあって安定感もバッチリなんです。

 一足先に映画館で本作を観たトム・クルーズも「Big Movie. Big Screen. Loved It.」とSNSでコメントするという異例のサポートも!あとはもう皆さんが未知なる映画体験をすれば映画『テネット』は完成です!!
映画館でお待ちしております。

By.A&M