ウラシネマイクスピアリブログ

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『ライオン・キング』

 只今上映中のディズニー映画『アラジン』、『トイ・ストーリー4』は何れも大ヒット中ですが、この夏はとびっきりの新作がもう1本登場!今回は8/9(金)公開『ライオン・キング』をご紹介します。

 サバンナで偉大な王<ムファサ>の息子としてアフリカの地に生まれた子ライオン<シンバ>。いつか父のような存在になりたいと夢見ていた矢先に叔父スカーの策略により父を亡くし、シンバ自身も王国を追放されてしまいます・・・・というあらすじは皆さんもご存知の通りです。

 アニメ版『ライオン・キング』の全世界観客動員数はあの『アナと雪の女王』ですら越えることが出来なかった程の不朽の名作。本作は史上初めてVR空間内で“撮影”された長編映画で全編を最新のVR技術により100%コンピューターで作られたフルCG映画です。

その臨場感、世界観の完成度が高すぎて超実写化映像=“超実写版”と名付けられているぐらいですが、もうその名の通りスクリーンに広がるサバンナはまさに“野生の王国”、超リアルでおったまげ!先ずは冒頭から「本物にしか見えない・・。」と驚愕し、『ライオン・キング』というタイトルが出る所までで一気に我らの魂はサバンナに誘われるのです。

スクリーンに登場する動物たちは本物の野生動物と見紛うほど。動物たちが歌い、しゃべるからかろうじて「ドキュメンタリー映画じゃない!」と気付くぐらいのレベル。そして冒頭登場する子シンバが可愛いのなんのって・・・『ライオン・キング』という物語そっちのけで子シンバが幼馴染のナラと遊ぶ姿を2時間ぐらい眺めていたい・・・いやいや、そういう訳にはいかないか(笑)。

 父ムファサの死の責任を負わされた子シンバは王国を追放され未知なる大地に向かい、その過程でイボイノシシのプンバァとミーアキャットのティモンと出会います。今回の超実写版はアニメ版『ライオン・キング』の内容を踏襲する形でその再現度はほぼ忠実、という感じですが、プンバァ、ティモンのコンビがよりコミカルになっているのがポイント。(例えば、字幕のプンバァをセス・ローゲン、吹替を佐藤二朗が担当!)一人ぼっちになったシンバをプンバァ&ティモンコンビが“ハクナ・マタタ”(くよくよするな)と陽気に元気付けるシーンが随所に登場し、とても楽しく観られます。

 しかも『ライオン・キング』と言えば、アカデミー賞も受賞したエルトン・ジョンとティム・ライスの名曲「愛を感じて」や巨匠ハンス・ジマーの手掛けるスコアと音楽の魅力も言わずもがなですが、「愛を感じて」や「ハクナ・マタタ」ほか5曲を『ミニオンズ』の「ハッピー」でもお馴染ファレル・ウィリアムスがプロデュースしていてより現代風なアレンジでパワーアップ!字幕版ナラをビヨンセが担当していることからオリジナル新曲も追加、シンバはグラミー賞アーティストのドナルド・グローヴァー(“チャイルディッシュ・ガンビーノ”名義で歌手としても活躍)と音楽まわりの入魂具合も相当なのです。

 目で耳で一流の最先端の技術とエンタメを楽しめる上に、『ライオン・キング』が一環して描いてきた“サークル・オブ・ライフ”=親から子へ受け継がれる生命の絆の大切さという力強いメッセージをこれまで以上にダイナミックに表現する本作。世界中で分断化が進むこの現代社会においてなぜ今、改めて『ライオン・キング』が描かれるのか、という答えもきっとわかって貰えると思います。

 全米では7/19より公開し7月公開作品の歴代記録となる公開3日間の興行収入が1.85億ドルでスタートという大大大ヒットとなっています。生命力溢れるこの映画を観れば、まだまだ続く暑さにも負けないパワーがみなぎると思いますYO!

By.M

※シネマイクスピアリ恒例の劇場装飾も『ライオン・キング』で展開中!