ウラシネマイクスピアリブログ

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『インクレディブル・ファミリー』

 とんでもない暑さが続きますが皆さん、体調崩されていませんか?どこに行っても暑いのでこういう時は映画館に涼みに来て下さいね。今回は皆さんお待ちかね、8/1(水)公開『インクレディブル・ファミリー』をご紹介します。

 『トイ・ストーリー』からスタートしたピクサーの長編映画も本作で20作目!前作『Mr.インクレディブル』から14年ぶりの続編公開です。その驚異的なパワーが故に人々の生活にダメージを与えると、ヒーロー活動を禁じられていたスーパーヒーロー一家。強制引退させられていた彼らが平和を守るため、再び家族総出で悪い奴らをやっつける、というのが前作のあらすじ。そしてラスト、アンダーマイナーと名乗る悪者が地下から出現し、再び人々に危機が!というところで終わりましたが、本作はその続きからスタート!14年ものインターバルをものともせず、冒頭から一気に“インクレ”の世界に我らを誘います。

 開始早々、スピーディーなアクションが展開されヒーロー一家は敵をやっつけるのですが、街を破壊したため、またもや肩身の狭い立場に追いやられます。が、そんな彼らの前にヒーロー活動をサポートしてくれる謎の大富豪が登場。Mr.インクレディブルことパパのボブはやる気満々ですが、仕事を依頼されたのはイラスティガールことママのヘレンのみ。そのためパパ・ボブが慣れない家事と育児を一気に請け負うことに・・・。そんな時、末ッ子の赤ん坊ジャック・ジャックの能力が覚醒してしまいます。

 人一倍、ヒーローであることに誇りを持っているパパ・ボブ。本当はヒーロー活動を思いっきりやりたい・・・そんな思いをグッと押え、ママを全面バックアップするべく家事と3人の子供の育児に全力投球なのです。でもそれはヒーロー活動よりも大変だった・・・お年頃のヴァイオレットとはコミュニケーションを取るのも大変。成長盛りのダッシュは好奇心旺盛。勉強のこと、彼が興味をもつこと全てを受け止めて上げられない、おまけにジャック・ジャックは手がつけられない。ママが外で頑張っている分、家庭でかっこいいとこ見せたいパパさんですが、良かれと思ってやること全てが全て全て裏目になっちゃう。

ヒーローの大変さを描いて始まった本作、お仕事はヒーロー活動も、家事も育児もどれも大変です!という現実をユーモアたっぷりに描いていきます。こういう所はとても今っぽい。そしてこの家族、ヒーロー活動は大好きだけど、家族みんなが1つになってこそ、と心では思い合っている所がまた素敵です。そんな彼らなので映画の終盤、前作以上に一丸となる様にこちらまで胸熱!!様々なパワーを持った家族の一人一人がアッセンブルした時にこそ最大の力を発揮するところがたまりません。

加えてアニメーションとは思えない、まるで実写映画のような迫力でもって展開するアクションシーンも見所。前作に続き、メガホンをとったのは『レミーのおいしいレストラン』でもお馴染のブラッド・バード。アニメーション監督としてだけでなく、トム様がドバイのブルジュ・ハリファでアクションシーンに挑んだ『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のメガホンも取っています。きっとその時に培ったであろうノウハウが本作でも発揮されていて、特に終盤は呼吸するのを忘れる程スリル満点。(またそれを煽るスコアで相乗効果は増し増し。)全米では『ファインディング・ドリー』の興行収入を越える大ヒットとなっているのも納得の1本です。ファミリーを描く映画なだけに家族みんなで楽しめることは間違いありません!!

 そしてお約束の同時上映の短編映画、今回は『バオ』。これまた意表を突く、そして感動の名作です。2018年の夏もディズニー/ピクサー映画で決まりですね♪

By.M