『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』
今回は2025年邦画実写映画No.1のスタートを切った8/1(金)『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』をご紹介いたします。

東京都知事直轄の緊急医療チームTOKYO MER。「死者を一人も出さない」という使命の元、チームが一丸となって市民の命を守るこのシリーズ。本作では沖縄・鹿児島周辺の離島地域の事故や災害に対応する“南海MER”の試験運用がスタートしているところから始まります。指導スタッフとしてTOKYO MERのチーフドクター喜多見幸太(鈴木亮平)と看護師の蔵前夏梅(菜々緒)が派遣されていましたが、緊急要請はなく廃止寸前に・・・そんなある日、鹿児島県の諏訪之瀬島で火山噴火が起こり、島民79名が島に取り残されてしまいます・・・

人気ドラマの映画化第二弾なので色々な説明は不要でしょう。私に関してはドラマ未見、映画版は2作コンプリート組です。つまり何にも知らなくてもこの世界観に参加出来るところもこのシリーズのいい所♪

そして今回はチームワークの良さで定評の“TOKYO MER”が二手に分かれ、メインの物語は“南海MER”を主軸に進みます。南海MERを率いるのは江口洋介扮する牧志チーフドクター候補、そのほか3名のクルーがやる気モリモリで業務に励んでいます。が、牧志チーフがちょっと頼りない上に若手クルーたちのやる気に反して緊急要請は0で南海MERの歯車合わず。牧志チーフはギャグを言って盛り上げようとしますが空回り。この辺りの振る舞いは我らリーマンも気を付けたいところですがそんな時に試すかのように大きな噴火が発生し、一人一人の心の持ちようが試されることになります。

危機的状況を前に1つのミスが命取りになる、故に冷静さを保ち、的確な判断を下すことの難しさもヒシヒシと伝わってきます。でもそんな中で普段からクルーたちは島民たちとのコミュニケーションが取れていたからこその対応が活かされます。が、相手は自然災害、火山灰や溶岩が容赦なく島民たちに襲いかかってきて絶対絶命です。それでも「きっと助けはくる!」、「きっと助ける!」という互いの思いが支えになって、自分たちで出来ることの精一杯の行動を各々が取る様が本当、胸アツなんです。

そして「もうダメかもしれない・・」という局面でやっぱり頼りになるのは“誰一人見捨てない”を体現する鈴木亮平扮する喜多見チーフの存在でしょう。もう最近では役者と並行してMERのチーフやってる気さえしてきました。今回も冒頭からファンの心を鷲掴みですよん。

100年に一度と言われる自然災害が毎年のように起き、地域医療格差も問題となっている昨今、現実は映画のようにはいかないからこそ、こういう映画を観て意識しておくこと大事です。誰でも誰かを助けることが出来ることをこの映画は教えてくれますしね。
By.M
(C)2025劇場版「TOKYO MER」製作委員会