ウラシネマイクスピアリブログ

映画を愛するシネマイクスピアリの宣伝担当者が
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『2019年総括の巻~MYベスト映画ランキング~』(男住人Aバージョン)

皆さま、遅ればせながら明けましておめでとうございます。
年末年始はサ活(サウナ活動)に勤しんだ男住人Aです。先輩サウナーさんから大絶賛の声を聞き、昨年末池袋にオープンしたあのお店にも行ってきました!幸せ♪

女住人Mさんに続き、今週は僕から『2019年総括の巻~MYベスト映画ランキング~』(男住人Aバージョン)をお届けします。昨年シネマイクスピアリで上映した作品の中から、邦画大好きな偏向目線でセレクトした10本です。(という割に昨年は洋画も大豊作でした!)

まず10位! 『グリーンブック』
昨年のアカデミー賞で作品賞を受賞して話題になりましたね。あれから早一年。今年の賞レースの結果も待ち遠しいところですが、今思い返してもやっぱりこの作品は面白かった!

9位 『蜜蜂と遠雷』
僕と同郷&同世代の石川慶監督のことは以前から勝手に応援していたのですが、本作も存在感のある演出がとても良い!クローク係役で出演されている片桐はいりさんのショートムービー『もぎりさん』を本編先付けで上映した企画も楽しい思い出です。

8位 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
正直、観ている間や観終わった直後はあまりピンと来なかったのですが、後からジワジワと沁みてくる映画でした。映画に盛り込まれたアレコレの展開は、全てタラちゃんの映画愛とファンタジーと遊び心に包まれていたんだな、と僕なりに解釈した次第です。

7位『愛がなんだ』
本作の今泉力哉監督をはじめ、石川慶監督、小林啓一監督(殺さない彼と死なない彼女)など、昨年は未来の巨匠たる監督たちの存在感がググッと増した一年でしたね。演出はもちろん、役者の皆さんがまた素晴らしい。僕のイチオシは『葛城事件』にも出演していた若葉竜也さん!

6位『ジョーカー』
白状すると、僕はアメコミ系作品はあまり観ていません。この役が持つカリスマ性や宿命的な部分も正しくは理解できていないと思います。そんな僕でもこの作品は格別でした。ダークで美しい映像の中に舞うアーサーの姿は、このままずっと観ていたいと思わせる吸引力。

5位『バイス』
町山智浩さんの「日本にはなぜこんな映画がないのか?」というコメントにただただ共感。恐ろしくブラックで社会派な実話を、ドキュメンタリーや教養作品ではなくエンタメに仕立ててしまうその懐の広さよ。ラストで流れる「America」の皮肉っぷりもサイコーでした。

4位『町田くんの世界』
ファンの皆さんには「お前、今ごろ気付いたか」と叱られそうですが、まずは前田敦子さんがお見事!そして石井裕也監督の「映画はあきれるほど自由なものだ」というコメントが表すとおり、町田くんをとりまく戯画的な世界観がまた素敵。やっぱり空は飛ばなきゃ。


ここから上位3作品に突入!

3位『殺さない彼と死なない彼女』
女住人Mさん同様、僕も土下座してお詫びします。いやー、もう本当に面白かった!そして切なかった!多分この作品は小林啓一監督じゃない方が撮っていたら、まるで違う感触に仕上がっていたと思います。うまく言葉で説明できないですが、2019年で一番思いがけなかった出会いをありがとう!

2位『僕はイエス様が嫌い』
「イエス様が嫌い」と言いながら、その存在自体は否定しない柔らかさ。そして僕たちの周りあちこちにもきっとミニサイズのイエス様がいて、劇中のチャドさんのように僕らの人生に伴走してくれていると夢見たくなる空想力。すっかり忘れていた大切なものをたくさん貰った気がしました。

そして第1位は! 『ホテル・ムンバイ』

このような題材は、時に正義や善悪ばかりが前面に出過ぎたヒロイズム映画になりがちですが、現実はきっとそんなに単純な構造ではないはず。本作ではテロリストの少年も含めた登場人物たちの様々な事情や想いが群像劇のように綴られていて、そんな監督の眼差しにとにかくシビレました。圧倒的な感動!

ということで、バラエティ豊かな作品に楽しませてもらった2019年が終わり、今年も残すところあと340日ほど。『パラサイト 半地下の家族』や『ジョジョ・ラビット』など、早くも2020年ベストムービーに濃厚エントリーな作品が続々で、映画ファンにとっては忙しい一年になりそうですね。


そういえば、シネマイクスピアリは今年7月で劇場オープン20周年を迎えます(ちなみに当時のNo.1ヒットは『M:i-2』。今も衰えないトム様の現役感に感服・・・)。20年分の感謝を胸に、たくさんの映画を皆さんにお届けしたいと思います!今年もシネマイクスピアリをよろしくお願いいたします。

By.A

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