『2016年総括の巻 その2』

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皆さん、明けましておめでとうございます。新年の初映画は元日の「シン・ゴジラ」からスタートした男住人Aです。

シネマイクスピアリの2016年は、片桐はいりさんのお誕生日をお祝いする映画祭からはじまり、「ズートピア」の大ヒット、夏のディズニー3作品公開、ジョン・カーニー監督の2作品上映、オバケ映画「君の名は。」公開、いくつかの舞台挨拶、そして恒例年二回のLiLiCoさんイベントなど、振り返れば色々あった一年でした。特に後半のアニメ映画の盛り上がりはすごかったですね~。

女住人Mさんに続き、僕も昨年シネマイクスピアリで上映した映画の中から独断と偏見にまみれて選んだベスト作品「2016年総括の巻 Myベスト映画ランキング(男住人Aバージョン)」をお届けします!

まずは10位から4位まで

10位: 「ドント・ブリーズ」
 (ホラーは苦手な僕でも、この映画は大好き。年をまたいで大ヒット中!)
9位: 「怒り」
 (ストロングスタイルな演出と、何より森山未來。思う存分ドンヨリできる映画。)
8位: 「君の名は。」
 (公開前からジワジワ広がったヒットのムードも観て納得。面白かった!)
7位: 「湯を沸かすほどの熱い愛」
 (色々な意味でタイトルを体現する宮沢りえ。同世代の役者さんがこういう役を演じきる姿に感服。)
6位: 「レヴェナント:蘇えりし者」
 (僕の中では、ディカプリオが"女性のプリンス・レオ様"から"俺たちのディカプリオ兄貴"に変わりました。)
5位: 「フランス組曲」
 (2016年の年明けすぐの公開でしたが、一年経っても妙に忘れられない作品。)
4位: 「シング・ストリート 未来へのうた」
 (昨年はこの映画を県内独占状態で上映できたことがとにかく嬉しかった!観てくださった皆さんに感謝!)

そしてそして、ここで番外編。「ザ・ベストテン」と言えば上位ランキングの前におなじみのこのコーナー「今週のスポットライト!」
シネマイクスピアリでは上映していないためこのランキングからは外れますが、昨年出会った名作を一つ。
タイトルは「ヒトラーの忘れもの」。一昨年の東京国際映画祭のコンペティションで上映されて映画ファンの間で話題になった作品(当時は「地雷と少年兵」というタイトルでした)で、昨年末から日本での公開が順次始まりました。いつか旧作上映シリーズ「キネマイクスピアリ~舞浜で名画を~」で皆さまにお届けできればと願っています!

さて本題に戻りまして、いよいよベスト3

3位! 「シン・ゴジラ」
ゴジラフリークでもない僕は「え?このモスラみたいなキャラなに??」「なんでみんなこんな早口??」などとオロオロしているうちに怒涛の展開にのみ込まれ、いつしかトランス状態に。ほかにも震災や戦争(原爆)に想いを馳せたり、ちょっとだけ登場する片桐はいりさんに癒されたり・・・、映画的満足感に満ち満ちた2時間でした。
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2位! 「ルーム」
役者さんはもちろんですが、演出と脚本がとても素晴らしかった!やっと脱出した部屋に帰ろうと言うジャック少年にとって、あの部屋は母の胎内のような場所だったのでしょうか。安易に希望を語らずに心地よい「重さ」がずっと心に残るような作品で、以前に観た松尾スズキさんの舞台「キレイ」を思い出しました。
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そして1位は! 「何者」
この作品の監督&脚本を務めた三浦大輔さんは、僕の大好きな劇団「ポツドール」の作・演出家でもあります。大手配給会社のメジャー作品をあのポツドール(分かる人には分かる)の三浦さんが!?と、ずっと楽しみにしていたのですが、緻密で張り詰めた演出は映画の世界でも相変わらずで、期待以上の絶妙なブレンド感。隠しきれない後味の悪さもたまりません。
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ということで、どこまで皆さんの共感を得られるランキングになっているかサッパリ自信がありませんが、僕にとってはとても充実した映画ライフを過ごせた2016年でした。

今年も、まずは色々あった末にやっと完成したマーティン・スコセッシ監督の新作「沈黙-サイレンス-」(1/21公開)を筆頭に、楽しみな作品がめじろ押しです!
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(遠藤周作原作の物語に日本からも多くのキャストが集結。役者として出演した塚本晋也監督がスゴイらしいですよ。)

2017年もシネマイクスピアリはたくさんの映画作品と当館ならではのイベントを皆さんにお届けできるよう、突っ走ります。
どうぞよろしくお願いします!

By.A

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『 2016年総括の巻 その1』

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 あけましておめでとうございます。女住人Mです。
今回は毎年恒例の「2016総括の巻 MYベスト映画ランキング(女住人Mバージョン)」をお届けします。
2016年1~12月の期間、シネマイクスピアリで上映した作品の中から選びました。

早速お届けします。女住人Mが選んだ2016年ベスト10は・・・・
10位『スポットライト 世紀のスクープ』
(何をもって仕事を全うするのか。全リーマンに捧げられたリーマン映画としても見どころたっぷりです!)
9位『ハドソン川の奇跡』
(映画のキレ味が最高過ぎる。イーストウッド監督がまたもや華麗に秀作を作り上げている。)
8位『ゴーストバスターズ』
(ソー以上の当たり役を手にした本作のヒロイン、クリス・ヘムズワースが最高過ぎる件。)
7位『ルーム』
(本作で主演女優賞に輝いたブリー・ラーソンと天才子役のジェイコブ・トレンブレイ君、この2人の演技に脱帽!)

6位『ちはやふる上の句/下の句』(特に-上の句-)
(久しぶりにおばちゃんはキラキラした若い子を観て泣きました。広瀬すずちゃんは言わずもがな、かるたに青春をかける仲間たちが誰も魅力的。私のイチオシは呉服屋の娘にして和の文化を愛する奏ちゃんを演じる上白石萌音ちゃん。可愛い、可愛いよ~!)
5位『マジカル・ガール』
(未だにこの映画の全貌を理解出来ていませんが、それでもなお心奪われてしまった2016年一番の怪作!)
4位『キャロル』
(とにかくうっとり、うっとりでございます。そしてラストのキャロル様の表情にあなたは何を見るのか・・・)

いよいよ上位3位作品の発表です。
第3位は『この世界の片隅に』
昨年からシネマイクスピアリでもロングラン大ヒット上映を続けている本作。目の前にある当たり前がどんなに愛おしくかけがえのないものか、それを心から気付かせてくれた映画でした。コトリンゴさんが担当された劇中音楽も素敵です。
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第2位『さざなみ』
結婚45周年のパーティーを控えた老夫婦に届いた1通の手紙が平穏に暮らしていた二人の日常にジワジワと影を落とします。夫婦の関係性や心境の変化を無駄なく、雄弁に語った本作。役者陣の演技力は言わずもがなですがアンドリュー・ヘイ監督の手腕が光る傑作!
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そして2016年MYベスト映画は・・・・・
『シング・ストリート 未来へのうた』に決まりました!!
2015年のMYベスト映画ランキング2位となった「はじまりのうた」のジョン・カーニー監督作品が2年連続の上位入賞となりました!ここではないどこかに旅立ちたい、そんな夢を抱える少年少女の想いはティーンだった当時の自分のそれと重なり、もう観る度に号泣。「現実は辛い、苦いけれどその中にわずかでも輝く何かを見付けて僕らは生きて行く。人生は"HAPPY SAD"(悲しみの喜び)だから!」本作のこのメッセージに今後も支えられるような気がします。オールタイムベスト級に大好きな1本!!
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以上となりました。
相変わらず、まとまりのないランキングになりましたが、昨年もたくさんの映画と出会えて本当に幸せでした~。今年は2014年のMYベスト映画に輝いた『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の続編『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』が5/12(金)に公開されますし、今年のアカデミー賞の目玉『ラ・ラ・ランド』の公開も2/24(金)に控えていたりと楽しみです!

皆さまも今年1年シネマイクスピアリでたくさんの映画に出会えますように。
本年もよろしくお願いいたします☆

By.M
©こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会 ©The Bureau Film Company Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute 2014 ©2015 Cosmo Films Limited. All Rights Reserved.

『ピートと秘密の友達』

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 一気に街がお正月の準備を始めましたね。こんにちは、女住人Mです。
2016年映画紹介納めの1本は12/23(金)公開、ディズニー映画『ピートと秘密の友達』です。
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 主人公は5歳の少年ピート。森の中を家族でドライブ中に事故に遇い、両親を亡くします。そのまま森に迷い込んでしまったピートはドラゴンと出会い、彼をエリオットと名付け友情を育み、成長していきます。そして6年後・・・森を管理するグレース(ブライス・ダラス・ハワード)がピートを保護し、人間の世界に連れ戻そうとすることで混乱が起きてしまうのです。
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人間のピートとドラゴンのエリオットの友情を描く本作。元は(日本では未公開でしたが)1977年に一度ディズニーで映画化されており、日本のディズニーファンの方には東京ディズニーランド®のエレクトリカル・パレードでも登場する緑の大きなドラゴンでお馴染のことでしょう。

大きな体と翼を持つエリオットは最初こそちょっと抵抗はあるのですが、くりくり眼、欠けた左歯(牙?)、大きな鼻の穴、モフモフした毛、そして愛嬌ある動きで見続けているとムツゴロウさんよろしく「可愛いな~。よ~しよし」としたくなる存在。ピートも最初こそ驚くもの、すぐに打ち解け意気投合し、一人ぼっち同士だった彼らは互いに支え合うことになります。でも人間の目に触れたことで、二人の日常は一変。何だかよくわからない生き物だけど悪い子じゃなさそうだし、ピートと共に何とかしてあげなくちゃ、というグレースのような人間と、こんな得体のしれないもの害を及ぼすかもしれないし、見せものにして金儲けだ、という人間とに真っ二つに分かれるのです。
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(撮影のロケ地はニュージーランド。壮大な自然とCGファンタジーの融合もお見事!)

確かに見た目は得体の知れない生き物だけど、ピートを大切に育ててくれた優しいエリオットなのに・・・。時として人は自分とは違う、と思った途端にその人のことをよく知りもしないのに先入観で多くを決めつけてしまいます。これまでも多くの映画でテーマになっている題材かもしれません。でも本作が約40年ぶりに再び映画化されたのは今も性別、国籍、人種など表面的なことでばかり線引きをする人が多く、むしろその傾向が強くなっている、それに対するディズニーからのメッセージなのかもしれないな~、と思ったり。
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と、問題提起をしっかり物語に落とし込んではいるもの、子供から大人までどの世代の人が観ても楽しめる作品になっているところがさすがディズニー作品なのです。

 そして本作で主人公となるピートと彼の友達になる女の子ナタリーがとっても可愛らしく、ナチュラルな上に演技力がしっかりしていて、相変わらずハリウッドの子役たちのスキルに驚かされますし、よくこういう子たちをちゃんとうまくキャスティングするな~、と。特にナタリーを演じるウーナ・ローレンスちゃんは今年シネマイクスピアリでも上映したボクシング映画「サウスポー」でジェイク・ギレンホール演じる主人公の娘役を演じていましたが、演技達者なジェイク以上に観客の感情を揺さぶったのはウーナちゃんの演技でしたからね。将来もとっても楽しみです。

『ピートと秘密の友達』は年末年始とご家族全員で映画を観たいけどな~、と計画されている方には特にオススメですよ~♪

By.M
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『ドント・ブリーズ』

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 皆さんこんにちは、女住人Mです。浮足立つクリスマスから慌ただしくなる年末に果たしてこの映画をオススメすることが正解なのかよくわかりませんが(笑)敢えてご紹介します、12/23(金)公開の『ドント・ブリーズ』です。
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 本作は今年全米で8月に公開された低予算ホラー映画。その斬新なストーリー、キャラ設定で大大大ヒットした話題作です。主人公は3人の若者。"盲目の老人"がたった一人で暮らすお屋敷に大金が隠されていることを知って盗みに入るのです。彼らはお金を強奪し簡単に逃げられると思っていました。お屋敷の周りは廃墟で人もいない、住むのは"盲目の老人"ただ1人、手早く仕事を片付ければなんてことない・・・ハズだったんです。が、このおじいちゃん、トンデモじいちゃんだったんです!
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 なんとこのじいちゃんは退役軍人。凄い戦闘能力を持つじいちゃんで若者が暴行を加えようとしても、赤子の手をひねるようにやすやすとかわしてしまう。もうこうなると獲物はじいちゃんから若者たちへと形勢逆転!若者たちが追われる身になるのです。じいちゃんが隠していた大金は交通事故で亡くなった愛娘の遺産、それを狙う輩にじいちゃん、容赦はありません。しかもじいちゃん、部屋の明かりを消して暗闇に彼らを追い詰めます。そうなると盲目のじいちゃん、百人力。若者たちはじいちゃんに見つからないよう息をひそめるしかありません。で"ドント・ブリーズ"=息をするな!な訳です。
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真夜中、ふと起きて真っ暗闇の中、トイレに行くのですら怖い時ってありません?五感の1つが思うようにならないだけで恐怖も倍増。そんな恐ろしさに加え、じいちゃんが襲って来ると言う恐怖のつるべ打ち。観ているこっちまでも"ドント・ブリーズ"で息苦しいったりゃありゃしない。決して血がドピャ~というグロいシーンがある訳ではないんです。でもとにかくじいちゃんが怖い、じいちゃんが無双過ぎて怖い!!!
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(盲目のじいちゃん、演じるは64歳のステファン・ラング。60代にしてこの筋肉!)

 でもそれだけでこの映画が全米で大大大ヒットした訳ではないんです。じいちゃんが若者を追い詰め、捕え、それからの展開がもっとトンデモなんです。もう絶対誰も想像しえなかった方向で物語が進みます。じいちゃん、気色っ!最低!そして映画における最低は時として映画そのものとしては最高!という褒め言葉に変わる時が・・・にしても気色っ!最低!
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と言う訳で、トンデモじいちゃんが暴走する『ドント・ブリーズ』、2016年の見納め映画に、2017年の映画初めの1本に如何でしょう!

By.M
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

 皆さんこんにちは、女住人Mです。皆さま、お待っとさんでございます!
ついに『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(以下「ローグ・ワン」)が公開しました、万歳~!!
世界中の方が待ちわびたこの映画、ネタバレだけは一番避けたいところ。なのであまり多くを語らず、それでいて「ローグ・ワン」の魅力をお伝え出来るよう頑張ります。
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 本作はスター・ウォーズ最新作でありながら「エピソード4/新たなる希望」の直前を描くアナザー・ストーリー。銀河全体を脅かす帝国軍の究極兵器<デス・スター>。その設計図を奪うため反乱軍の極秘チーム<ローグ・ワン>に加わった女戦士ジン(フェリシティ・ジョーンズ)は生還不可能なミッションに挑みます。
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 つまり、本作は「スター・ウォーズ」ではお約束とされるオープニング・ロール、エピソード4のそれで語られた部分~反乱軍のスパイは帝国軍の<デス・スター>の設計図を盗み出すことに成功。帝国軍に追われながらレイア姫は盗み出した設計図を手に故郷へと急いだ(意訳)~の部分、どうやって<ローグ・ワン>のメンバーはレイア姫に設計図を託したか問題をまんま描くんです。言ってみれば結果がわかっていることを描くのですが、「スター・ウォーズ」ファンにとってみれば「何があったんだ!」とこれまでモヤモヤしていた部分が判明することに心高鳴り、これまで「スター・ウォーズ」を観たことがなかった方はエピソード4から「スター・ウォーズ」は始まっているので、ここから観るということははじまりのはじまりを知る映画、ということなので、何ら臆することはありません。
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 本作の監督は渡辺謙さんも出演した「GODZILLA ゴジラ」のギャレス・エドワーズ(若干41歳)。4歳の頃からの「スター・ウォーズ」ファンだった彼が夢にまでみた「スター・ウォーズ」の監督をするんです。それだけでなんだか応援したくなりますね。もともと「スター・ウォーズ」が日本文化に強く影響を受けていることを踏襲し、主人公の名前がジン(仁?)だったり、いろいろな境遇にいた無法者たち(=ローグ・ワン)が、一つの成すべき(=設計図を奪う)ことのために団結し、一緒に戦うことで信念を貫く強さを得るその感じはまさに黒澤映画の「七人の侍」の流れな訳で、この王道スキームがより我らの心を動かします。
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しかも、<ローグ・ワン>の主要メンバーはそれぞれタイプの違う二人がコンビを組む図式で、冒頭では相反していた二人が1つの目標に向かって行動を共にする過程で互いを尊重し合い、わかり合い、最終的には一心同体になる、そんな展開も胸熱なんです!

 特に私が今回、映画を観る前から期待していたのは、盲目の戦士、座頭市設定なチアルート・イムウェを演じるドニー・イェン!香港のアクションスターにして、監督、武術指導などなどやってのけ、"宇宙最強"と呼ばれているドニーさんが「スター・ウォーズ」に参戦と聞いただけで通常ならドニーさんが一人で帝国軍をやっつけられる、ぐらいの勢いなんです!(ドニーさんの最強さはこれまでのドニーさん映画をご覧になればおわかり頂けるかと・・)

"宇宙最強"なドニーさんが帝国軍相手にどんな闘いをするのか、もうそこだけでも充分見所ですし、今回相棒としていつも側にいるベイズ・マルバスを中国の名優チアン・ウェンが演じドニーさんとタッグを組むんですが、これが前述したタイプが違うコンビだけれど、どちらが欠けたら成立しない熱い友情で結ばれている設定。本作で多くの方が心奪われるシーンはこの二人から生まれますので要チェックですよ!
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 となんか「スター・ウォーズ」の世界観から離れたところで個人的に熱くなってしまいましたが、ファンの方には痒いところに手が届いた作品になっていることは約束しますし、レイア姫に<デス・スター>の設計図を渡すためのリレーが<ローグ・ワン>の面々によって繰り広げられるこの展開はもう涙なくしては観られません!
2016年を景気良く終わらせるにはうってつけの『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は12/16(金)からシネマイクスピアリにて公開中です!

☆おまけ☆
シネマイクスピアリでは恒例の劇場装飾&フォトロケーションを展開中!
『ローグ・ワン』の世界観で皆さまをお迎えします。25日までは『ローグ・ワン』X'masツリーも登場。オーナメントにもご注目!!
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売店では『ローグ・ワン』RealD 3Dメガネやオリジナルドリンクカップ&ポップコーンバケットを数量限定で発売!
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(無くなり次第終了となります)


By.M
(C)Lucasfilm Ltd.All Rights Reaerved.

 みなさんこんにちは女住人Mです。年末が迫ると全米ではアカデミー賞に向けて勝負作の公開が増える時期でもあります。そしてアカデミー賞常連女優のあの方が本作の演技でまたもやノミネートが噂されています。今回ご紹介するのはオスカー19回ノミネート、そのうち3度受賞しているメリル・ストリープ主演、12/1(木)公開『マダム・フローレンス!夢見るふたり』です。
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 メリルが本作で演じるのは実在したソプラノ歌手フローレンス・フォスター・ジェンキンス。ニューヨーク社交界トップのフローレンスは、音楽家を支援するクラブを創設し様々な公演を催す傍らソプラノ歌手になることを夢みています。音楽をこよなく愛するフローレンスをマネージャーでもあり夫のシンクレア(ヒュー・グラント)は寄り添いながら支えているのですが、彼女には致命的な欠点が・・・それは"音痴"だった、しかもそれに気付いていなかった!それでもシンクレアは彼女の~音楽の殿堂カーネギーホールで歌う~という夢を叶えようと奮闘するのです。
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フローレンスをメリルが可愛げ120%で演じ、とても温かく、笑いいっぱいに描かれる本作。
メリルはこの役のために一度オペラのコーチのもとで正しく歌えるよう特訓し、その後音程を外す練習をしたそうで、実際に残っているフローレンスの生歌(音源)に負けない!?音痴っぷりを劇中で披露。でもそこには音楽が好きでたまらない彼女の歌に対するLOVEが溢れていて、とっても可愛らしい。確かに彼女はお金持ちのマダムで、好きなものにた~んとお金を使えた恵まれた人かもしれませんが、音楽へのまっすぐな愛情をもっていたからこそ、周りの人たちも彼女を応援していた、というのが伝わります。
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そしてフローレンスの一番の理解者、シンクレアをヒュー・グラントがちゃめっ気たっぷりに演じるので、そのコンビネーションがまた良いんです。だいたい実年齢10歳近く違う二人、加えてオスカー常連の大御所メリル相手でこんなに余裕をもって飄々とした演技が出来るのもおヒューぐらい器用な役者じゃないとつとまりません。劇中、彼がダンスするシーンもあって、ファンの方にはたまらない、おヒューらしさに溢れる1本にもなっています。
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笑いの絶えない物語なのですが、年が離れたカップルで、ずっと一緒にいながら事実婚、毎日甲斐甲斐しくシンクレアはフローレンスを支える反面、一日が終わると愛人キャサリン(レベッカ・ファーガソン)のいる家に帰る日々と、実は二人だけが共有している秘密もあったりするのですが、それにもお互いが思い合うある理由もあったりで、そういうったサイドストーリーが描かれるところも本作の魅力の1つなのです。

 愛する人のためなら、自分が出来ることがあれば何かやってあげたい、そういった思いは誰しも経験することでしょうし、例え"音痴"という一見、欠点と思えることでも彼女はそれがあったから愛された。なぜならそれを凌駕する音楽へのまっすぐな想いと愛する人たちへの深い愛があったから・・・・。
これから肌寒くなる季節、本作を観て笑いと涙でほんわかと温まってくださいね。

By.M
(c) 2016 Pathé Productions Limited. All Rights Reserved.

『ブルーに生まれついて』

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 みなさんこんにちは、女住人Mです。あっと言う間に師走になり、街はクリスマスな雰囲気で浮かれ気味・・・な一方、北風が身に沁みるおセンチな季節でもあります。12月はハッピーよりもメローを感じるあなたにオススメ、11/26(土)公開『ブルーに生まれついて』をご紹介します。
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 本作の主人公は黒人アーティストが主流の1950年代モダン・ジャズ界において、甘いマスクとソフトな声、哀愁たっぷりなトランペットの音色でもってファンを熱狂させていたミュージシャン、チェット・ベイカー。彼の転落と苦悩、そしてある女性との出会いをきっかけに新しい人生を模索する姿を切なく描きます。

 と書くと「ジャズとか聞かないしな~」「チェット・ベイカー、知らないしな。」という方もいらっしゃるかもしれませんが、私も映画を観るまで「マイ・ファニー・バレンタインは知っているかも。トランペットの人だよね。」ぐらいの知識だったにも関わらず、既に2回も観てラストは涙し、チェット・ベイカーの曲がipodに入っているぐらいですから、ご安心を!
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ジャズ初心者な私がなぜこんなにも心奪われてしまったのか・・・それはもうチェット・ベイカーを演じたイーサン・ホークのハマり具合がたまらない!これが一番です。イーサンと言えばどこかトホホな役、大人になりきれない甘ちゃんな役、神経質で脆い、そういう役を演じると本当に光るタイプで、実生活でユマ・サーマンと結婚しながら浮気で離婚という実績からも、ダメ男なイメージがあります。(けなしてません!)それでもなんか憎めなくって、どこか漂うその未熟さオーラ込みで彼の魅力なんです。(ほら、褒めてます!)

チェットは才能がありながらもドラッグに溺れ、代金未払いで売人にボコボコにされ、顎を砕かれ、前歯を折られ、トランペッターにとって致命的な怪我をして、再起不能になります。そんなダメダメな彼を「もうほっとけないわ」と登場する恋人に慰められ、献身的に支えてもらい復活を夢見る。こういう役どころはイーサンにぴったり過ぎる訳です。
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イーサン自身、「6才のボクが、大人になるまで」他でタッグを組んでいるリチャード・リンクレーター監督と以前からチェット・ベイカーの映画を作ろうとしていたぐらい、彼に魅了されていたようで、この役の前にみっちりトランペットのトレーニングを受け、その意気込みもバッチリ!加えて劇中歌う「マイ・ファニー・バレンタイン」は、イーサン扮するチェットの色気が駄々漏れでイーサン史上、こんなにSEXYな彼を私は見たことがありません。このシーン、女性陣なんかはクラクラしちゃうと思いますYO!
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 チェットはドラッグでトランペッターとしての人生を終わらせてしまうかと思いきや、自分にはトランペットしかないという気持ちや音楽に対する純粋なまでの愛、そして恋人の支えで奇跡的なカムバックの機会を得ます。でもここが正念場、という時にチェットはまた選んではいけない道の方へ、引っ張られていくのです。彼の弱さと言われればそれまでですが、それを選ぶことでしか生きられないと感じている彼の闇、彼の絶望的な悲しみがどこか哀愁たっぷりで、そういう想いを抱えているからこそ、彼だけの音楽が生まれる、そんな風にも思えます。
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 イーサンはこう語ります。「薬物は"悪"だ。そんなのは当たり前だ。僕が表現したかったのは"悪"の仮面の下に隠された人間の姿だ」と。あんなにも破滅的でどうしようもない男なのにその仮面の下にある彼の憂い・・・もうたまりません。そもそも「イーサン・ホーク、知らんがな」という方々にも、彼が演じるチェットの魅力でこの映画の虜になることをお約束します!


By.M
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 皆さんこんにちは、女住人Mです。今回は11/19(土)公開『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』をご紹介いたします。

 小説というのはそれを書いた小説家だけに注目が集まりがちですが、彼らの才能があればそれだけで良い訳ではなく、その著作物が広く、多くの読者に読んでもらえるよう助言し編集し、時に作家を陰ながら支える"編集者"の存在も重要です。そして本作の主人公マックスウェル・パーキンズはまさにアメリカ文学史になくてはならない存在だったと言われています。
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 舞台は1920年代のニューヨーク。第一次世界大戦が終わり、野球、映画、ジャズといった大衆文化が広まり<ジャズ・エイジ>と呼ばれたこの時代。そこで活躍したのが「グレート・ギャツビー」のF・スコット・フィッツジェラルド、「老人と海」のヘミング・ウェイといった作家たちでした。そして彼らは共通するある伝説的な編集者によって才能を見い出され、世に出ています。それがコリン・ファース演じる編集者マックスウェル・パーキンズ。本作は彼が"天才"と惚れこんで支えた若手作家トマス・ウルフ(ジュード・ロウ)との交流に焦点を当てて描いた物語です。
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 トマス・ウルフはパーキンズと出会い、彼の元で手掛けた処女作「天使よ故郷を見よ」が評価され、一躍ベストセラー作家になっています。とは言え、ウルフの著作は日本では絶版になっていて、中古本もかなりの高値。そのため、フィッツジェラルドほかパーキンズがこの時代に世に送り出した作家たちと比べると知名度は低いというとても残念な状況があります。でも映画の冒頭、パーキンズの元に持ち込まれたウルフの分厚い手書き原稿を彼が一度読み始めるや否や、時間も忘れ没頭し、ついに読了した時のその表情たるや。二人が出会ってこれからどんな化学反応が起きていくのか、1つの才能という名の原石を見付けたパーキンズの高揚がこちらにも伝わり、その予感だけでゾクゾクします。

ウルフ自身、実際は2mもの長身の大男でその体格が表わすようにとても熱量の高い作家だったそう。本作の中でも内面から溢れるものをとにかくペンを通してぶつけないと気が済まないウルフの様が描かれていて、そんな彼が思いのまま感情をぶつけ過ぎて、若干収拾がつかなくなっている原稿をパーキンズが大胆にカットしたり、うまくまとめることでより洗練されたフレーズに変えていくシーンはパーキンズがまるで原稿に魔法をかけているかのよう。小説を書くことは単にウルフの個人的な作業なだけでなく、パーキンズという編集者との共同作業であったことも伝わり、パーキンズなしではウルフは存在しなかったかも、とさえ思わされます。
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(「本来は大男のウルフをパーキンズ演じるコリン・ファースと背格好が似たジュードが演じているが、これにより二人の関係性が対等であるようにもとれ、そう考えるとこのキャスティングはあり。」と論したのは本作の字幕協力者でありアメリカ文学研究者の柴田元幸さん。納得!)

パーキンズ自身は決して表舞台には出ないけれど、ウルフが小説にかける想いやパッションを一番良い形で世に出そう、という信念の元に行動する様は如何に彼がウルフの才能を信じ、ひいては文学そのものに惹かれ、どれだけ人生を捧げていたかも伝わります。それ故、時にパーキンズは自分のプライベートはないがしろになり、家族よりウルフの小説を第一優先にしてしまうことも・・・。編集者としては作家の気持ちを汲み、正しい判断が出来たパーキンズもこと家庭のことになると、全くもって省みることができなかった、というのは何とも切なくもあるのでした。
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 さて本作では文学に、信じた才能に全てを捧げたクールで知的なパーキンズ、方や才能を豪快にぶつけるウルフと対照的な人物が登場しますが、それぞれをコリン・ファースとジュード・ロウが演じたことでより魅力的な作品となりました。パーキンズのトレードマークと言われたソフト帽、仕立ての良いスーツとロングコートを纏うコリン・ファースはスクリーンで佇んでいるだけでうっとりですし、ヤンチャだけどどこか繊細で矛盾さをはらんだウルフをジュード・ロウが演じ、あの笑顔を振りまかれた日にゃ、なんか色々許しちゃいますよね。

 この映画を観終わると原題が「GENIUS」(天才と共に守り神の意味を持つ)というのもとても府に落ちる1本ですし、これまでとちょっと違った気持で本と向き合えるようになるかもしれません。本好きな方、そしてスーツ紳士好きな方に特にオススメです♪

By.M
(C)GENIUS FILM PRODUCTIONS LIMITTED2015. ALL RIGHT RESERVED.

『この世界の片隅に』

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 皆さんこんにちは、女住人Mです。今年は「君の名は。」の大ヒットでアニメ映画がいつになく注目されている年ですが、今回ご紹介する作品も今年を代表する1本と言って過言ではないと思います。
今年のベストとオススメされている方多数な11/12(土)公開『この世界の片隅に』です。
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 時代は日本が戦時中の頃。広島から軍港の街・呉にお嫁にやって来た18歳のすずさん(声:のん)がこの物語の主人公。見知らぬ地、見知らぬ人との生活、そして戦争がどんどん日常に入りこんでくる中でひたむきに生きるすずさんの日々を描きます。

 本作の監督・片淵須直さんの前作「マイマイ新子と千年の魔法」は口コミで評判が広がり、熱いファンの人気を獲得。本作も製作決定前にクラウドファンディングで支援者を募り、目標の2000万円を遥かに上回る4000万円近くの支援金が集まり、「この映画が観たい!」という観客の声が形となった1本。という訳で映画が完成する前から多くの方に愛されて誕生した、という一般的な映画とはちょっと違うところから出発しています。

 そしてそんな評判を受け、私も期待を胸に映画を観ましたがもう涙、涙でした。映画の冒頭は子供だったすずちゃんがどんどん成長していく過程がテンポ良く、ポンポンと進んで行きます。その日常風景は、戦争こそ知らないけれど昭和生まれ、田舎育ちな私にとっては懐かしい風景ばかり。寒い日に冷たい手を妹のほっぺにくっつけて「ひや~」と言いながら走ったり、好きなことに夢中になることで自分の居場所を見つけるすずちゃんはどこか「自分もそんな子供だったな~」なんて思い出されます。のんびりでおっちょこちょいで、失敗もしちゃうけれど「あちゃ~」と困った顔になるすずちゃんを見ていると何だかほんわかした気分にもなれちゃう。
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お年頃になってもどこか幼さが抜けきらないすずちゃんが見初められ、結婚するために初めての環境で生活を始める。奥さんになっても相変わらず失敗を重ね「あちゃ~」顔になったり、だれにも言えない悩みを抱えながらもいつもニコニコ笑顔は絶やさず、当たり前の日々を彼女なりに精一杯生きている。でもそんなすずちゃんの生活にも戦争がジワジワと近付き、もともと充分でなかったものがどんどん手に入りにくくなったり、生活が規制されることが増えていく。そんな中でも持ち前の想像力だったり、生活の知恵で「なるようになるさ~」と日々を過ごす。"戦争"の姿がこんな風に描かれた作品をこれまで観たことがなかったので、ちょっと驚いたぐらいです。
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でもそうやって人が逞しく生きていてもあっけなく、一瞬のうちに大切なものを奪うのが戦争であることも同時に描かれる。その時、現実に引き戻されるのです。「そうだ、それが戦争なんだ」と。誰も望んでいなかったのに、何か悪いことをした訳でもないのに、気付けば世の中は戦争をしていて、人は傷つき、大切なものが無条件に乱暴に損なわれる。

それまでどんな時も持ち前の朗らかさで「あちゃ~」と笑顔を絶やさなかったすずちゃんさえ、悔しさに涙する。そしてここで描かれてきたことは決して戦時中のことと区別されるものではなく、現代が何だか妙な方向に向かっている気配を少なからず察している私たちはすずちゃんの生活も今もそう変わらない、むしろ地続きで繋がっていることに気付くと思うのです。
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毎日の当たり前を当たり前のように生きたい、それを幸せと感じたい、そう願っているのはあの当時の人も今の私たちも同じなハズです。だからすずちゃんの想いが今の自分にも刺さって、刺さって涙が止まらないのです。"戦争"を描いた映画だったのに、その悲しさ、やるせなさよりも私に一番残ったのは、今の暮らしが愛おしい時間の積み重ねで、当たり前に目の前にある暮らしをすずちゃんのように大切に生きたい、そんな願いだったのです。

 そして、今年No.1と本作を評価する皆さんのオススメ・ポイントは何と言ってもすずちゃんの声を担当した能年玲奈さん改め、のんさんの女優としての才能です。
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彼女がこの映画により輝きを与えたことは映画を観れば誰もが知ることになるでしょう。彼女の代表作はこれまであまちゃんだったかもしれませんが、それ以上にすずさんの声を演じたのんさん、という紹介が今後、ぴったりになっていくと思います。こんな素敵な作品にそう出会えることはありません。是非スクリーンでご堪能下さい!

©こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
By.M

『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』

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 皆さんこんにちは、女住人Mです。今回ご紹介する作品はスーパースター・トム様最新作11/11(金)公開『ジャック・リーチャーNEVER GO BACK』です。

 元は陸軍エリート指揮官、今は流浪の旅を続け、法では裁けない悪を自ら制裁する"アウトロー"、それがジャック・リーチャー(トム・クルーズ)です。今回は不当なスパイ容疑をかけられた元同僚スーザン・ターナー少佐(コビー・スマルダーズ)の無実を証明し、真犯人を暴くために立ち上がります。
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原作はベストセラー小説"ジャック・リーチャー"シリーズの第18作「NEVER GO BACK」。トム様と言えば「ミッション:インポッシブル」シリーズのイーサン・ハントですが、トム様が愛してやまないもう一人のキャラクターがこのジャック・リーチャー。前作は2013年公開の「アウトロー」です。IT系の頭脳戦やハイテクガジェットを使ったアクションでお馴染の「ミッション~」シリーズのイメージとは異なり、本シリーズはどこかクラシカル。

アクションも素手VS素手で繰り広げられるガチバトルがメインでハードボイルド臭さえ漂います。CG技術が進化する昨今、「アウトロー」以降ガチンコアクションがトム様映画の新しい魅力になった気がします。

そんなトム様のガチが本作でも随所で輝いていますが、今回はスパイ容疑をかけられた女性軍人ターナーと行動を共にする所も見どころ。女性ながらも軍人なのでトム様にも負けない武闘派、男女で行動していても、孤高のジャックとターナーは友人同士で甘い関係に発展することはなく、あくまでも硬派な二人がまた良いんです。
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 そんな中、ひょんなことからリーチャーに15歳になる娘がいた?という展開になり、敵が娘・サマンサ(ダニカ・ヤロシュ)を彼の唯一の弱点と踏み、彼女に危険が迫ることに・・・リーチャーと言えど、娘がいたとなると少々困惑。しかも孤高のリーチャーとティーンエイジャーのサマンサ、話がかみ合う訳はなく、これまでにないトホホなトム様が見られるのもポイントなのです。

といった感じでアクションだけでなく、前作にはなかったリーチャーの人間味がより際立つ本作ですが、15歳相手に四苦八苦、でも命がけでサマンサを助けようと頑張るリーチャーを見るにつけジャック・リーチャーがトム様そのものにしか見えなくなり、なんだか胸がいっぱいになってしまう私。

 だってトム様もスーパースター故に孤独と戦うアウトロー。そしてプライベートでは愛娘スリちゃんがいるけど、いろいろな事情で3年とか会えていないというゴシップ情報が・・・。これまでずっと一人ぼっちにしていた娘かもしれないサマンサを自分の命をかけて守り抜こうとするリーチャーの姿に、この映画はトム様からスリちゃんへのラブレターなんじゃないか、と思えてもうなんか胸いっぱい。

映画の中でもサマンサに「一人でさびしくない?」と問われるシーンや本作のエンディング、諸々考えるにつけトム様が本作を通してスリちゃんに「いつでもパパは君を思っている」とメッセージを送っている、そんなうがった見方をしてしまうのは考え過ぎでしょうか??
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 トム様はいつも観客を楽しませること第一で映画を作ってくれます。そうすることでの一番の犠牲はトム様のプライベートだと思います。そんな中でこの映画を観た時、純粋に「今回も面白かったよ、トム様!」という思いと共にトム様の幸せも心から願わずにはいられないのでした。え?大きなお世話?笑

☆おまけ☆
トム様が「ラストサムライ」以来のタッグとなった本作の監督エドワード・ズウィック氏と共に来日!記者会見の模様をお届します。
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 日本の「用心棒」然り、アメリカの「シェーン」、「ダーティ・ハリー」のように一匹狼なリーチャーのキャラクターが大好きと語るトム様。ズウィック監督も「"アウトロー"は日本語で置き換えると"浪人"と言えるんじゃないかな。「ラストサムライ」と何か繋がりを感じるんだ。組織の中心にいながらそこを離れ自分の道徳観を持って行動する、そういう意味で二つの作品は共通するね」とコメント。
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「世界中いろんな所にいって、今でも必ず「ラストサムライ」のものにサインを求められるんだ。文化を伝える素晴らしい道具が映画だと思っているから、とても誇らしいよ。」と二人にとって「ラストサムライ」がどれだけ特別な仕事だったかを改めて語るシーンも。
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そして今回は「ラストサムライ」で共演した池松壮亮さんがサプライズゲストでご登壇。当時12歳だった池松さんは撮影時のことをあまり覚えていないとコメントし、トム様も監督も大爆笑していましたが、一気に和やかなムードに。
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「お二人に出会わなければ東京にも出てこなかったし、俳優をやるなんて考えてもいなかった。あの出会いが人生を変えました。」と語る池松さんを温かい眼差しで見守るトム様とズウィック監督。いつかまた共演なんてことがあれば素敵ですね。
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By.M
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